発言しないのはその場にいないも同然。ましてやマイナスの存在として認識される。私はリアクションが苦手だ。いや、違う。自分が理解出来ている時のリアクションはオーバーにとても良いものになるのだが、理解出来ていない時は静止画になる。というのも、今議論されている内容をいったん自分の頭の中に閉じ込めて、自分なりに噛み砕いてそれを理解しようとする。噛み砕いたもので理解できないと、ずっと静止画のままなのは言わずもがな。会議中にこの一言を言われてしまうのである。

「私に関係ないって思ってるでしょ。他の人がいるから大丈夫だと思ってるでしょ。」

マスクして参加した会議で、顔色見りゃすぐわかる、といった皮肉(多分当人はマスクとはかけていない)を言われ、私にトラウマを植え付けていく。私は狭い空間、人口密度の高い空間での話し合いが苦手だ。そもそも人との話し合いが苦手だ。発言の仕方がわからない。1人で作業している時はきちんと思考しながら作業をしているのだが、いざ話す場となると、今まで自分が思考していたことが忘却の彼方へ行ってしまう。体温が上がり、腕に出てくる蕁麻疹を隠しながら参加する打ち合わせは、脳のリソースを食いつぶし、脳の判断機能を破壊させ、とうとう愛想笑いも出来なくなってくる。人の目を見てリアクションが出来なくなってくる。

まあもちろん、そんな個人事情を他が知る由もなく、お前ちゃんと聞けよと言うのも無理ない。言われた側は死ぬほど悔しいけど、その発言は正解だと思う。だって、発言もせず静止画になってるだけなんだもん。これがカモだ。このカモを叩く上での想像力は皆豊かなもの。次から次へと「私、〇〇じゃないも〜ん」とかポップな感じにまでなってしまう。ポップながらも合理的なんです。合ってるんです。

こういう経験が、明日を迎えまいと足掻く動力源になってしまい、私から睡眠時間を奪っていく。目的を見失ってはダメ。私は頑張って打ち合わせに参加したんだ。目的を達成した。それでいい。しかも生理2日目の中。ファンタスティックだよ。

ただ、発言に発言を被せるのは極力よしてくれ。言い回しの言葉で同じ発言を被せてくるのはよしてくれ。文字にしか聞こえないから。