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嫌な事は妄想で何百倍にも

よく一緒に関わることで、自分に負のエネルギーを与える人とは一緒にいないほうがいいと聞く。少し前の自分であれば、そもそも苦手な人、めんどくさい人とは言わずもがな一定の距離を空けていたし、仲良くなりたいとも思っていなかったため、なんで一緒にいないほうがいいのかはよくわかっていなかった。そういう人とは、自分の自由に好きなタイミングで距離を空けることができる環境にあったから、自分の周りに自分の好きなものしか置いていなかった。これはかなりストレスフリーな環境であったと、今とても実感している。いかにそれが大事なことであるかを身をもって体感している。

「私の原動力は他人にあり」

私には苦手が多い。ただ、その苦手を後押しして助けてくれるものがある。私はその苦手の周りにいる人を好きになることで、なんとか苦手に立ち向かっていける。そう、同じ空間で一緒に働く人を好きになることが私の生きる原動力になっている。仕事をする上では、自分のために働くのはとても面倒で、他人のために働くのはとても楽なのだ。ただ、その場にいる人を好きになれるかどうかはもうギャンブルの世界。しかも会社に入ると、かつての自分の自由に好きなタイミングで、自分のテリトリー外の人から距離を置くなんてことはできない。そうなると、すべてのジャンルの人を受け入れる態勢に入る。人によって感情に波が立つほうがめんどくさく、自分に負担がかかるからだ。

それを実践して約2年。態度や行動、言葉遣いすべてが自分の天敵で、今まで一切関わったことのないジャンルの人を、なんとか受け入れようと頑張ってきたが、そろそろ限界の音がしてきた。その人の近くにいると自分の中に負のエネルギーがどんどん量産されていくのだ。首根っこに鎌をあてられているようなあの感じ。自作の破魔の力でなんとか瞬間浄化するものの、それが毎日となるとさすがに魔力も尽きてくる。同じ空間にいるだけで精神力を吸い取ってくる人とは距離を置いたほうがいい。たとえ会社であっても、いつ何時であろうとも。無意味に疲労している感じ、虚無感に駆られるのだ。

そう思ってしまうともう、自分で作り上げた世界の化けの皮が剥がれてきてしまう。昨日までの自分、世界には戻れなくなってしまう。周りにいる人すべてを好きになれなくなってくる。もうすぐで詰みそうだ。嫌なことに妄想を膨らますと嫌なことが何百倍にも膨れ上がってしまうので、絶対にやめたほうがいい。

私はあの人から離れたい。

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