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気になる雲域と気圧の谷

こんばんは、nooooon(@nooooon_met)です。


昨日、気象衛星画像を見ていたところ、気になる雲域が見られました。

※1

東海沖のあたりにある、反時計回りの擾乱です(下図赤破線内)。

※2

この擾乱は、衛星画像では明らかに低気圧性の循環が見て取れましたが、地上天気図では低気圧として解析されていませんでした

※3

通常、アジア太平洋域を対象として作成される天気図では、メソαスケールから総観規模と呼ばれるような時間的・空間的スケールの大きい擾乱が解析対象となっています。

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/expert/pdf/tenkizu/01_tenkizu.pdf#page=5

この擾乱は、対象となるような規模のものではなかったため、天気図に解析されていなかったのだと考えられます。一方で、9時~15時の天気図では、擾乱があるあたりに向かって、低圧側から高圧側への凹み(
気圧の谷)が見られます。天気図解析を担当された方が、この擾乱の存在を天気図上で表現するために、意図的にこのような描画をなさったのだと思います。解析者の意思を感じられる、興味深い天気図だと感じます。


ちなみに・・・衛星画像を見ていて気になった地域が、もう一点ありました。それは、関東地方です。

※4

上図の赤破線内に注目してください。
※1図の動画を見てもらうとより分かりやすいかと思うのですが、隣県の長野県・新潟県との県境を境にして、群馬県側で滑らかな白い領域が見られると思います。そして、朝にははっきりと現れていたものが、昼前になると消散していく様子も見られます。

はじめ、これはなのではないか?と思ったのですが、赤外画像でも(暗めですが)灰色に見えていました。霧は地表面で発生するため、通常は赤外画像で捉えられないと考えられることから、下層雲であると判断しました。

※5

試しに、この時の前橋での地上気象観測結果を確認したところ、視程
は20[km]と、見通しはよかった
ことが分かります。


今回は書きませんでしたが、Ciストリークも現れてますね。やっぱり、衛星画像からはいろいろな現象が見て取れます。時間をかけるともっといろんな現象を見つけられるのかな・・・と思いつつ、キリがなくなってしまいそうなのが悩みどころです。苦笑



そんな、今日このごろ。


1、2、4:画像は気象庁HPから(一部、線を加筆)。→https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#6/&elem=color&contents=himawari
なお、トゥルーカラー再現画像は、JMA・NOAA/NESDIS・CSU/CIRAによって開発・提供されたものです。詳しくはこちらをご覧ください。→https://www.data.jma.go.jp/sat_info/himawari/TCR.html

3:画像は気象庁HPから→https://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/

5:画像は気象庁HPから→https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#6/&elem=ir&contents=himawari