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地形性巻雲ふたたび

こんばんは、nooooon(@nooooon_met)です。


昨日、地形性巻雲について書きましたが・・・


今日も発生していました。

新規


今日は朝鮮半島付近の上空で発生していました。このあたりには、標高1000m程度の山が連なっています。


面白いこと・・・というか、注目すべきことは、西から薄っすらながらも上層雲域(明るくて白い部分)が東進してきているところ。

そもそも、地形性巻雲は上空が十分に湿った状態でなければ発生しません

西から近づいてきていた雲域は、薄っすらとしながらも湿った空気ではあり、上記の条件を満たしていたのだと思います。そのうえで、朝鮮半島の山々によって生まれた上昇流の影響で、しっかりとした上層雲が形成されたようです(もちろん、ほかにも満たすべき条件はあります)。


なにが言いたいかというと、

 地形性巻雲は何の前触れもなく発生したわけではなくて、西からやってきた雲域が「種」のような役割をしたように考えられること。

そして、

 この様子と発生条件をあらかじめ把握できていれば、予想資料を基に、事前に発生が予想できるんじゃないかということ。

に、面白みを感じる・・・ということを書きたいのでした。


このことは地形性巻雲に限らず、いろんな大気光象を観ることにも通じます。自分も狙って空を眺めることがありますが、思った通りの現象を観れた時は、何気なく観たときよりも嬉しくなるものです。

きれいな風景を楽しむために気象学を学ぶというのも、面白いんじゃないでしょうか。

(ちなみに、見出し画像は地形性巻雲じゃなくて普通の巻雲です・・・。)



そんな、今日このごろ


※画像は気象庁HPから→https://www.jma.go.jp/jp/gms/