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北京ドタバタ旅行(12)

 1日2000円というのは妥当と思う人もいるかと思いますが、中国では車椅子1台が5、6000円で買えるのです。1日2000円もしていたら、1週間で車椅子2台買えることになります。別の旅行社は、ホテルの近くの病院と交渉して1日1000円で貸してくれると言うことを言いましたが、それでも1週間で車椅子1台が買える値段です。

 まぁおそらく1日2000円なり1000円というお金のなにがしかは、そのまま中国大陸にたどり着くと言うより、日本の旅行会社の懐に流れ込むと見た方が妥当なところです。なにぶん我が家は3人とも年金生活者でしたし、お金がありません。なんとかもっと安く手配する必要があります。

 ホテルを決めるにせよ、お金はあって時間がないような忙しい人なら、日本の飛行機とホテルのセットになった海外旅行パックを利用する人が多いのでしょうからこういう苦労はないのでしょうが、なにぶん我が家はお金がありませんし、息子も父も障害があります。旅行会社としてもパック旅行の客として敬遠したいでしょうから、手作りの旅行になります。すべてを息子が企画し、交渉し、決定しないと行けません。

 相談しようにも「エジプトって、インドの隣の国かいなぁ?」ということを言う母であり、夕方起き出してきて「朝ご飯まだか?」という父でしたから、相談相手にもなりません。それに他人に頼むと言うことは、お金がいると言うことと同じ事でしたから、出来るだけお金を使いたくない我が家としては、こつこつと自分で調べるしかありません。

 なにぶん今回は家族旅行ですから、介助者は1年前に腰の骨を折った母だけで、介護されるものが私と父の2名になります。どうしてももう1名介助者が要ります。
妹に付いてきてもらうことも考えましたが、中学に通う娘2人を抱えています。といって他人にお願いするのもなかなか難しい問題です。母が2人の介護をして、現地でつぶれでもしたら・・・息子の憂鬱を知ってか、知らずか、父は昼間から口を開けていびきをかいて寝ています。

前途多難です・・・・・・

北京ドタバタ旅行(13)
 

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