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北京ドタバタ旅行(66)

 そこそこというのは、いつもいつもと言う意味ではありません。同じ漢字でありながら全く違う意味を持つ「手紙」などという漢字があります。中国では手紙とは、トイレットペーパーの意味なのだそうですが、その意味を教わってから、だんだんこの手紙という漢字はむしろそっちの方がより意味を伝えているのではないかと思ったものです。

 さて、余談になりましたが、そういうことで、タクシーの中には、運転手と私だけになりました。この運転手はどちらかというと無口です。乗り合わせている中国人のガイドが時折話しかけると、答えるという程度で、自分から話しかけるということをしません。持っていた大学ノートに、何とか考え出した和製中国語で会話をしてみました。

 そうしますとこの運転手は私より2つほど下で、妻と子供がいると言うことが分かりました。だいたい太っていると老けて見えるのですが、私と並んだら、確実この運転手の方が上に見られたでしょう。

 実は彼も私の病気の事を聞いてきました。医者さえ分からない病気であることを言うと、中国の医学は有名で1度試してはどうかと勧めます。


 彼曰く
「中国医学は非常に有名である。中国医学の先生を訪ねて一度見てもらいなさい。発病間もないなら効果が大きい。西洋医学は多くの病気を治せない。中国医学は最低3000年の歴史がある。西洋の医学で直らないものも、中国の医学で直ることがある。もし中国の医学で直らないのなら、それこそ難病というものだろう」

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