なぜビーチクリーンアップに参加するのか-Why plastic waste matters to us?-

mymizuというプラットフォームを、ご存知でしょうか?最近メディアに取り上げられていることも多くなっている彼らの活動は、「使い捨てのプラスチック消費」を減らすことを念頭に置いている。「使い捨てのプラスチック消費」と聞くとピンとこないかもしれないけど、代表的なものとしてペットボトル、コンビニ等でもらうプラスチックのスプーンやフォーク、ストローがあげられる。

「だってプラスチックって、リサイクルされるんでしょ?」と疑問に思うかもしれない。実情として日本では年間252億本のペットボトルが生産され、世界を見渡しても91%のプラスチックがリサイクルされずにいる。何故そんなことになっているかという理由として焼却や埋め立てに使われ、川や海に流されているからだ。プラスチックごみが風に飛ばされたり、川から海に流されることで結果として海の生き物の命を脅かし、間接的に環境破壊に関わっていることになる。

マイボトルを持っていても給水場所を見つけられるよう、mymizuは無料で給水できる場所を簡単に探せる日本初アプリの開発を始めた。すでに60,000以上(!!)のユーザーがいる。彼らの活動はそれだけにとどまらず、ワークショップ、コンサルティングサービス、教育プログラム、オンラインショップやコラボレーション・協同プロジェクトを通し多くの人にサステナビリティや環境保護の重要性について考えてもらうきっかけを作り、新たな社会の波を起こすことに取り組んでいる。

mymizuの共同創設者のロビンとマリコは、日英ダブルのバイリンガル、バイカルチャーで長年環境問題に取り組んできた。彼らが率いるmymizuは、さまざまなバックグランドを持つ20代、30代のメンバーが沢山の活動に取り組んでいる。10代の子供を持つアラフィフの母は、彼らの熱意と活動に頭が下がるばかりだ。
実は共同創設者のロビンとは知り合って、10年以上になる。彼は私が以前勤務していた、インターナショナルスクールの卒業生なのだ。彼の人柄を知っているひとりとして、環境問題というとてもない氷山を崩そうと、日夜多岐に渡り活動に取り組んでいることを知っているひとりとして、出来ることは手伝いたい。その想いから彼らのSNSをフォローするだけでなく、先日息子と一緒に由比ヶ浜海岸でのビーチクリーンアップ/海岸でのゴミ拾いに参加してきた。10月に逗子海岸で行われたビーチクリーンアップでも感じたことだが、いわゆるボランティアをしている感覚がまったくない。すぐ目の前に広がる海を見ることで気持ちがリフレッシュされる。普段なかなか会えないようなバックグランドの人たちと、楽しくお話しながらゴミ拾いをする。ちょっとしたゲームもある。そして今後自分に、何が出来るかを考える機会も与えられる。早起きが苦手な息子も黙々とゴミを探し、思わぬところでゴミを見つけると、「ここにいっぱいある!」とテンションが上がっている。結果として楽しいに繋がるのだ。ちなみに由比ヶ浜海岸での集められたゴミは、約1時間で33キロだった。秋の土曜日でこの量だから、夏では相当な量だろうと考えてしまう。

この活動に参加した理由を聞かれた時に、’It is a great opportunity to know why plastic waste matters.’(プラスチック消費が、何故問題になる良いきっかけだから)と答えた。体験することでより身近な問題として考え、行動出来る。個人的には学校の先生にも参加していただき、リアルな体験をして生徒に伝えてほしい。

彼らの活動は、まだ始まったばかりかもしれない。それでも確実に、その活動は受け入れられている。Go mymizu!

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