松本清張の小説の舞台32

今日は、新潮文庫、傑作短編集(一)『或る「小倉日記」伝』の12編のうち後半6編である。

「父系の指」は、新潮文庫の松本清張傑作選「戦い続けた男の素顔」(宮部みゆきオリジナルセレクション)にも収録されている。舞台は、鳥取県日野郡矢戸村(現・日南町)・淀江町(現・米子市)・広島・S市(下関市?)・九州のY市とO市(不明)・世田谷・備後落合駅・伯備線・生山駅・田園調布である。「夜が怕い」「田舎医師」と同様、父の一族を訪ねるという物語である。

「石の骨」の主人公は、大学の考古学者である。L大学・新宿・銀座・ビルマ・漁村の波津(不明)・東京・T大人類学教室である。

「青のある断層」の主人公は、画商と画家である。舞台は、銀座・築地・山口県萩・荻窪・三島・駿豆鉄道(現・伊豆箱根鉄道駿豆線)・韮山・古奈・修善寺・船原温泉・奥多摩・杉並区善福寺・甲州街道・四谷・日本橋・月ヶ瀬・土肥温泉である。

「喪失」の主人公は、F相互銀行支店の集金人の女性である。舞台は、電車通り(不明)他であるが、具体的な地名は出ない。

「弱味」の主人公は、市の都市計画課長である。舞台は、R市・温泉町である。

「箱根心中」の主人公は、従兄妹同士である。舞台は、新宿駅・小田急新宿駅・銀座・有楽町・ロマンスカー・今井浜・天城・湯ヶ島・湯本駅・宮の下・木賀・宮城野・俵石・仙石原・湖尻・早川・芦の湖・強羅・大涌谷・姥子・早雲山・元箱根である。

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