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221016【Manchester City - Leicester】長谷川唯デビュー戦

FA Women's Super League 22/23 4節@ Academy Stadium
4-0(1-0,3-0)

FA PlayerのCMにも登場するし、実況もデビューを大々的に紹介するくらいなので、現地では日本以上に注目されているのではないだろうか。

記録

長谷川のゴールシーン

デビュー戦で即ゴールというのはFWでもなかなか難しいのでは。ましてや今までのように流動的な前線のMFではなく、アンカーでの出場だったわけだから。

怪我で出遅れていた長谷川だが、バルセロナへ移籍したWalshの後釜とのうわさ通り、本当に中盤の底で使われたのには驚いた。対[4-3-3]対策か長谷川個人への警戒度かはわからないけれど、レスターも[4-3-3]というか[4-1-4-1]なので、最前線のFWが2人のCBをにらみ、2列目のどちらかは常に長谷川を見る形に。Coombsが時々降りてきて顔を出すけれど、それでも2アンカーvs2IHなので優位性は生まれず、チーム全体で真ん中を使うのに苦労したかなというのが序盤の印象。そうはいってもHempと、後半は特にKellyやRasoで勝負できた。

前述の通り、長谷川は周囲の期待以上にはボールに触れなかったかもしれないが、マンマーク気味の相手を連れて前に上がっていくことで、CBが持ち上がるスペースを作る動きが秀逸。SBが相手の両ウイングを、中盤の底からIHを下げさせたので、1トップを横パスでいなして持ち上がるだけで勝手に相手陣内まで入れちゃう。GreenwoodもAleixandriもフィード能力高いので、それで十分攻撃は成り立った。

かつ、長谷川の良かったところはトランジションの予測。味方のパスが引っ掛かる前に「このパス引っ掛かりそう」とか、ブロックやクリアがされるちょっと前に「この軌道の横からのクロスはクリアされたらここに落ちる」みたいな予測ができていたと思うので、ポジション柄ということを差し引いても、セカンドボールの回収シーンには相当顔を出せていたと思う。それがチームのポゼッション率向上や波状攻撃にもつながるので、功績は非常に大きい。1つ前のポジションで見てみたかったと思ったが、ボールを保持するチームならこの位置も面白そうだ。

ゴールに関してはファーストコントロールというか、Casparijの落としが完璧だった段階でシュートまでの道筋は見えていたんじゃないかな。個人技でもあったし、信頼関係の見えるコンビネーションでもあったよ。

イングランド代表も見る人間としてはHempもかなりのお気に入りで、先制点をアシストしたクロスの前のターンにも注目して欲しいかな。ゴール後にセレブレーションでMorganとはしゃいでいる姿も好きだ(真っ先に駆け寄っていく左サイドバック)。

シティはKaren Bardsley、Lucy Bronze、Caroline Weir、Keira Walsh、Georgia Stanway、Ellen White、Jill Scottと、昨季までの主力がいなくなり、UWCLも予選敗退なうえに開幕2連敗でHoughtonも怪我と、はてさてどうなるのかと思っていた(今も思っているが)。ただ、代表ウイークを挟んで連携面を整える時間も作れたと思うので、長谷川を含めてどうなっていくのか楽しみ。マチルダズのファンとしてはRasoだけでなく、Mary Fowlerにも期待している。

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