「やる気」だけで働けるのか?

個人差があると思うけど、脱サラして起業してからの方が「やる気」がスゴイ。

色々なフリーの形があるから一概には言えないが、ぼくは「なつやすみ」という社名を掲げて、つまりは「仕事だから仕方ない、という仕事をしない夏休みである」という想いで、やりたくない仕事をバッサリ断り生きてます。だから、起業してからの方が「やる気」がスゴイのは当然。

やりたい事だけ選んでるんだから。目の前に好物しか並んでいないハレの日の食卓なんだから。

どれくらい「やる気」がスゴイかと言うと、誰にも止められる事なくずーっと稼働できる。サラリーマンは残業しすぎると面倒な事になるけど、一人でやっている分には好き放題稼働できる。

ただ、月の勤務時間で見ると、たぶんサラリーマン時代の半分くらいだと思う。でも〆切前などはサラリーマン時代の比じゃ無い密度で稼働している。密度に偏りがある。〆切の48時間前からノンストップでトイレにも行かない、みたいな密度。トイレは行くけど。

これを、さっきの食卓の例え話に当てはめると…

・好きなものだけ、いくらでも並んでいる

・食べる時間は決まってない、いつでも

・いくら食べても、食べなくても、咎める人はいない

豚の生活である。豚。

独立してから生み出した仕事だけ見ると、このやり方は間違ってはいないと思う。ただ、豚なのだ。なんだか人としていいのかなという気持ちも少し生まれる。

思わず、首輪を探してしまう。定時という概念とか、休日という概念を取り入れようかと頭を過る。さすがは社畜だった身、首輪がある事で安堵する事も多々ある気がする。でも、それじゃあ独立した意味が無い。なつやすみの意味がない。

というか、無理。このフリーになってから湧き上がってきたスゴイ「やる気」だけが財産だから。この「やる気」が、うちの会社で唯一お金を生む資産だから。

フリーの「やる気」と、会社員の「規律」は、一長一短だと思う。

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