コンテンツを4つに分類すると

最近、映画や海外ドラマや漫画を楽しむ時間が大幅に減っています。子ども中心の生活になってる影響も大きいんですが、ちょっと意識する様になった考え方があって。

そのコンテンツと自分との関係性は大きく4つに分類出来る気がして。本当はもっと細かくあるんですけど、代表的なものは「分かるし、好き」「分かるが、嫌い」「分からないけど、好き」「分からないし、嫌い」の4つ。

まず、コンテンツを見た時に「分かるかどうか」がありますよね。これは内容の難しさとか、自分の中に引き出しがあるかどうかによると思います。

内容の難しさで分からない場合は、文学作品とかSFとか、その手の作品でありがちですが、平たく言うといわゆる読解力、リテラシーの問題かなと思います。少年ジャンプ+で連載していて一番勉強になったのは、この辺の感覚の違いで、ジャンプ本誌の漫画のスゴイ所は難しい内容でも必ず理解させるテクニックがある点だなと。ジャンプラはエレンも含めて大人向けの作品も多く、誰でも必ず分かる様にはチューニング出来ていない事もあります。

次に引き出しがあるかどうかですが、「共感できる・できない」は「分かる・分からない」とは別だと思います。理解と共感は別物なので、例えば「左ききのエレン」を例に出すと「光一の気持ちが分かるから、好き」もあれば「光一の気持ちが分かるから、嫌い」もあります。この様に、まず「分かるかどうか」があり、その次に「好き、嫌い」があると思います。

先に四つ目の「分からないし、嫌い」の話をしますが、これは当然と言えば当然ですよね。話についていけないから、感情移入できないから、嫌いというのは当然です。でも、よくよく過去の経験を振り返ってみると「分からないけど、好き」と思う瞬間があります。最初の話に戻ると、ぼくはコンテンツを楽しむ時間が大幅に減って、今一番大事にしているのが、この「分からないけど、好き」を探す事です。

時間がたっぷりある時は「分かるし、好き」を延々と追いかける事ができますが、実はそればかり摂取していても自分の中に変化は無いんじゃ無いかと思って。コンテンツは楽しむものなので、勉強みたいな視点は野暮だと思いますが、変化や発見が最も多いのは「分からないけど、好き」を紐解く事だと思っています。映画は一回で観終える事が出来るので関係ないけど、連載漫画やドラマは、最初だけ観てめちゃくちゃ分かるし好きだったとしても、今観なくても良いと思って途中で辞めちゃう様になった。

「分からないけど、好き」と出会った時は「また宿題が増えた」みたいな感覚になります。単純に知識が足りなくて分からない場合は時間の問題なんですが、引き出しが無い場合は「10年後にもう一度観よう」とか、あるいは関連する作品を観てからもう一度観ようとか、そういう風に考えます。

変化を起こす作品って、もうエンタメを逸脱している存在だと思います。先に出した「リテラシー」って言葉、ちょっとズルい言葉な感じがしてて「分からないヤツがおバカ」みたいな。でも、本当のリテラシーって姿勢の問題な気がして。これ分かんないけど、でもなんか好きだから、いつか理解してやろうって姿勢が「リテラシーが高い」って言う気がして。いや、正しい意味的には違うと思うんですが、少なくともぼくはそう思っています。


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かっぴー

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