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【33歳女ひとり旅④】午前5時、バナナ1本分の散歩

▼はじめから


▼前回の話


午前4:38、目が覚めてしまう。
どんなにいい温泉に浸かっても、ヨガをやっても、早く目覚める時は目覚めてしまうものなのです。

最終日の朝だし、せっかくなら山と朝日でも見に行くかー、と起き出す。地図で方角を確認、昨日散歩した方面が東だ。

宿を出ると、空の青がまだ薄い。

空の青がまだ薄い。


心なしか水と木々の葉はまだねむたそうで、鳥たちだけが朝から元気に鳴いている。いや、めっちゃ鳴くやん。

それにしても、朝の空気はいいよなぁー。

難しいことは分からないけど、朝の空気は澄んでて軽くて好きだ。軽くて鼻通りがいい。空気の鼻通りがいいなんて言い方するんだろうか。まぁいいや。

昨日は『知ることで楽しめることが増える』と書いたけど、『知らないのに分かる』感覚もまた、私は好きだ。難しいことは分からないけど、同じ感覚を共有できる感じも、また別のよさがあるよねと思う。

おお…!と思った空を何枚か写真に撮ってみたけれど、肉眼で見ている目の前の景色の感動が半減した写真しか撮れない。

こんなに綺麗なのになぁ…と思ってから諦めて、誰も居ない道路を歩きながら「しゃしん~にはうつらない~う~つくしさ~があ~る~か~ら~」と小声で歌ったらちょっと楽しかった。

ところで私は、夕焼けが好きです。でも、朝焼けの方がもーっと好きです。正確には、赤なのか青なのか紫なのかみたいな、ちょっと怪しい紫と白みがかった朝焼けが一番好きで。

最後に撮った1枚が、好きな朝焼けにちょっとだけ近いものが撮れたので載せます。これはさっき書いたことと逆で、肉眼よりも写真の方が好みの色味になって、またなんか面白い気持ちになりました。

肉眼ではもっと白んでいたんですよ。

もーっと紫が好きです。


早朝散歩たのしかったな~と気分が上がった私、このままチェックアウトまで活動しちゃうか!と、5時半にうどんを湯がいたんですが。沸騰するのを待っていた時点で眠かったです。何故私はお湯が沸くのを待っているのだ…?という気持ちになりつつ。

そして出来上がったのが、湯がきすぎたうどん。

湯がきすぎたうどん。


午前6時に食べ終わりました。ごちそうさまでした。ソファでいいから少し二度寝しよう…。

チェックアウトの時間に間に合うように起きなくちゃねぇ。

おわり🐈️


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