もういいかい?
結局、診察では流産をしていたのかどうかははっきり聞くことはできませんでした。
「綺麗になっている」
という言葉に、数日前まではここに宿ろうとしていたいのちがあったのではないか、そんな寂しさを抱きながら、
ただ、あえてショックなことを改めては伝えてないのかな、
と深く考えないようにして受け流しました。
それまでの妊活は、いつも「子宮腺筋」というワードが頭の片隅から離れず
もしかしたら私は自然には授かりにくいかも知れない...
という不安が付きまとっていました。
今回その改善が見られたということ、
あの塩対応院長が目を見て伝えてくれたことに、
私はどこかその事実以上の満足感を覚えているようでした。
「ママの身体はもう、準備できてるって」
そう心の中でちいさく囁きました。
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