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【ソフトバンク】ニック・マルティネス獲得!

先月末、ムーアのフィリーズ入団とほぼ同時にソフトバンクが前日本ハムのニック・マルティネスの獲得を発表しました。

そこで、今回は獲得の意図や起用法などについて考えていきます。

成績

2018年は161イニングを稼いで2桁勝利を挙げるなどイニングイーターとして申し分ない成績を残しています。

ただ2019年は怪我の影響で全休し、2020年はクローザー起用などもあって役割が固定されずパッとしないシーズンになってしまいました。特に四球が161イニングを投げた2018年と76イニングを投げた2020年で同じというのが気になるところです。三振を取るというよりは打たせて取るタイプだけに、四球は今季以降も懸念される点かもしれません。

日ハムとしてはやむを得ない放出

マルティネスのソフトバンク入りに関しては事前の情報漏れが一切ありませんでしたので、最初Twitterでこの報道を見た時は何を言っているのか全く理解できなかったぐらい本当に驚きました。

まず放出した日本ハムとしては再建中で若返りを図るチームの中でマルティネスが構想から外れてしまうのは私は十分理解できる措置だと思います。大変申し訳ないですが、はっきり言って今年の日本ハムは勝負期を戦うチームではありません。エスコンフィールド開業を見据えて今から骨太なチーム作りを進めていくためにも、チームを長く支える新しい外国人を探したり、結果を残した若手には正当に出場機会を多く与えていく方が得策かと思います。

マルティネス獲得に乗り出した理由

今回ソフトバンクはバンデンハークとムーアの退団によって薄くなっていた先発投手の補強を行いました。以前書いたように昨年はムーアの存在が非常に大きかったので、先発補強は急務とされていました。では、何でマルティネスに白羽の矢が立ったのでしょうか。

①コロナの影響
ビザ等の詳しいことは分かりませんが、新しい外国人を獲得するより国内でプレーしていたマルティネスを獲得する方が早期来日を見込めるという考えはあったかもしれません。緊急事態宣言の延長も決定し、先を見通せない状況で春先の出遅れを避けるためにも有効な補強になったと思います。

②先発ローテの「数」を補強
今のソフトバンクは勝ち頭が既に複数人いますしカブスからコリン・レイという良い投手を獲得しているので、先発を補強するなら質というより安全に数を確保したいところです。そこで大幅な貯金は期待できないものの、確実にイニングを稼ぐ計算ができるマルティネスに白羽の矢が立ったのだと思います。

福岡で期待される役割

形の上ではムーアの穴埋めになりましたが、さすがにムーアほど貯金を作る期待は持てません。

そこで期待されるのは1軍フル帯同で先発ローテに穴を空けないことに尽きると思います。
怪我による戦力離脱が多いことが今のソフトバンク唯一の弱点です。先発ローテーション5番手前後の扱いではありますが1年間ローテーションで回ってくれればソフトバンクでも貴重な戦力になるはずです。

マルティネス獲得がソフトバンクにどんな効果をもたらすのか注目していきましょう!

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