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脳ト【レ・ボイトレ・シニアライフ】第44話


N♠「この辺りになると、具体的な説明はボイトレの助け舟にはならない。虚数の性格に馴染みやすい想像力を武器として立ち向かってみよう。頭部の空洞に繋がる、喉・食道・胃・小腸・大腸等の長い空洞が声づくりの領域なので、発想の転換をして臨んで欲しいね。虚数君の体内空洞を巡る冒険旅行への旅立ちだから、空想力がヘッドライトの代わりとなるぞ。
B♡「見えない息(虚数)だから、多分こういう行動をするんじゃ無いかと予測すればいい訳ね。勿論、息(虚数)の細さは、取りあえず蜘蛛の糸だと思って良いのかな。」
N♠「OK!その発想で進めてみようか。頭部空洞のテッペンに向かって呼吸系(実数)から息(虚数)が寄せ集まり頭の接線方向に勢いよく出ようとする。この時の方行は前頭部から後頭部に向かっているよね。実数エリアと虚数エリアの境目が声帯スキマに相当するので、この時点から発声の準備が始まるぞ。言い換えれば、声の卵が生まれた瞬間だよね。このこと自体、飛躍してるけど、その内納得できるので付いて来て欲しい。
B♡「スタートラインは何となく理解出来てるけど、この先は手探り状態だわね。」

N♠「スタートラインから噴出した息(虚数)の糸は、頭部空洞の背面側に接するように進む事になるよね。更に、喉・食道・胃・小腸・大腸等の背面に接しながら肛門括約筋にぶつかり、括約筋が閉鎖されていれば、ここで反転するよね。この時点からは、腸空洞の前面壁に接するように進む事になるよね。虚数糸は食道の前面壁を接するように進み、喉にある舌根を喉前面へ押し付けるように進むよね。その後、唇の母音形状に応じた声となって排出されるんだ。虚数君は、卵から旅立って体内の空洞にもまれて立派な一人前の声に育って、立派な声づくりの終点に辿り着く訳だよね。」
B♡「この時、舌根は常時、息(虚数)の流れにより何らかの虚数圧を受けているんでしょ。だから舌根は声帯側にもたれ掛かっている必要が有るのよね。息による舌根への影響感覚が中々、見えて来ないわ。」
N♠「そこ迄、理解出来ていればボイトレ進化は間もなくだ。但し、ここで注意して欲しいのは、舌根にこだわるあまり虚数エリアの腹式呼吸を忘れがちになる。腹式呼吸が大前提だからね。腹式呼吸によって腸内空洞による響き効果を実感して欲しいんだ。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
虚数エリアに限定した発声呼吸を複素数円図表に置き換えるのは、かなりの柔軟思考が試されます。曲がりくねった腸の空洞を単純な円に誘導出来てしまえば、体内に図表を埋め込んで腹式呼吸を単純化出来ます。腹式呼吸は円の下部ですから、図表の下半分が息(虚数)を操作するパワー領域です。特に円周ラインは息(虚数)の足跡ですから、このラインの息の出し入れを追求すると、ボイトレ進化の決め手に成るはずです。私の場合、

複素数円を体内各所に入れ込んで、円周の収縮・膨張を使いこなして、息(虚数)の足跡を活用しています。

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