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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第10話


N♠「コロナ感染を綺麗さっぱり洗い流したこのコンビで、心機一転ボイトレを楽しむ日常生活に復帰することが出来ました。

心配だったBincoの体調も、やんちゃ妖怪のオーラを振りまく、元の歌大好き婆さんに戻っている。
感染のお陰で健康が最優先だと気が付けば、更に健康達人に近づくに違いない!
この機に乗じて、Ai採点90点を最低限、維持できる歌唱能力アップに取り組むぞ!」

B♡「いよいよ私の89歳をAi採点がお先しちゃうのね。油断してると年齢が、どんどん先に行っちゃいそうなので頑張らなきゃ~ね。」

N♠「よしよし、今回はボイトレに脳トレを参加させてゲームチェンジを狙ってみよう。
これ迄は筋肉系の脱力に、こだわってボイトレしてきたけど、これからは、実数系(筋肉系)は全く無視しても構わない。そのかわり、虚数系(息系・心情系)だけで、ボイトレに挑んで欲しい。
このギアーチェンジが完了すれば、確実にAi採点90点を超えてくれるぞ。
まず、筋肉系(実数系)は、身体の中心点に集まる癖がある。言い換えれば、小さい一点に収縮しようとする。
逆に、虚数系(息系)は、中心点の一点から膨張して拡散しようとする癖がある。その性格を利用して、吐く息の強弱に変化を付けてみよう。
勿論、腹式呼吸で行うのが絶対条件だからね。」

B♡「吐く息の中心点が今ひとつ分らないのよね。尾骶骨の辺りが中心点らしいのよね。」

N♠「そうそう、ほぼ合ってるぞ。
前回に少し紹介した合掌のポーズで分り易く説明してみよう。
腹部左側が左手、腹部右側が右手に設定すると、拍手のように筋力は左右方向に限定された力を受けるよね。

即ち、左右の手のひらは、実数に支配されている。
従って左右の動きを無視すれば、手のひらのスキマに残留する気体(虚数)だけを出し入れする事になり、高度のボイトレの習得につながる。
左右の手のひらの動きを「0」にして息の出し入れが出来るように追求してみて。
この時のコツは、頑張らない発声を心がけよう。頑張らない動きは脳トレによるしかないんだよ。
だんだん、合気道・禅道・瞑想・・・の世界に、にじり寄って来るぞ。」

B♡「頑張らないボイトレなら、年とってもやれそうね。手のひらの中の気体(虚数)を手のひらの中で、回せばいいのよね。」

N♠「結構分かって来たね。息が移動できる方向は前後・上下に限られるよね。左右方向には無い。腹式呼吸の場合、回転方向は、「右から見て右回り、左から見て左回り」を公式として覚えて置くといいよ。
もう少し突っ込むと、吐く息の流れは、細い1次元の糸をイメージして欲しい。脳みそ遊びを楽しみながら、細い息の糸が風と戯れる光景が見えてきたらギアーチェンジの完了だ。」


【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
実数・虚数の性格が分かると、発声の仕組みは、とてもシンプルです。
グラフ化された複素数球体に描かれた線分(下のグラフの「線」で描かれたところ)が息の通り道となります。

描かれた線分はすべて1次元です。
1次元の線分を通る呼吸量は極めて微量ですから、息の出し入れには、わずかの気体の出し入れで、コントロールが可能です。
頑張る意識を持つと、オーバーワークとなってしまいます。この繊細さは脳トレによる虚数解析でとても理解し易くなります。

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