信州<秋>風景 大芝高原
前回につづき、信州の秋レポートです。
『信州大芝高原』
正式名称に”高原”とついていますが、わたしにとってはいつもの森。ここ、高原だったんですね。
広大な敷地内には、グラウンドやテニスコート・体育館などのスポーツ施設のほか、お湯や森林セラピーロードなどがあります。数年前には、道の駅としても登録されました。
あんなに青々としていた森の中もすっかり秋色に染まり、全体的に黄色が多い景色になりました。すでに多くの葉が散っています。
乾燥した落ち葉と土が混ざり合う、良い香りがします。秋の匂いです。枝に残された茶色い葉が、風にゆれてカサカサと擦れ合う音が聞こえました。
気持ちいいなぁ~。
途中、散歩中のおじいさんとすれ違いました。手を後ろで組み、ゆっくりと、落ち葉をふみしめる音を楽しむように歩いています。
森のなかはいろんな人が歩いて(または走って)いますが、大概の人が、いかに早く歩くか・歩数を稼げるかと一生懸命に歩を進めるなかで、自然を味わうように悠然と散歩されているその姿に、ほっとしました。
訪れたのは午後3時過ぎ。西山に近いこの場所は、少しずつ陽が届かなくなる時間帯です。午前中だとまた違いますが、どうしても秋の午後は寂しい雰囲気になりますね。
森をでて広場のほうへ行ってみましょうか。
桜の木の葉はほぼ散りましたが、いまはモミジが良い色合いです。夕暮れどき、哀愁が漂っています。
広場では、芝生でゴロンとする人、サッカーに夢中の少年たち、愛犬の散歩をする人、みなそれぞれの時間を楽しんでいます。
ひとつだけ残念なのは、ここからは山が見えないこと。高い木々に囲まれているので仕方がないのですが、どこかに南アルプスが一望できる展望台のような場所があったらな~。まぁ、道路へ出ればすぐに見えるのですが。
東西を標高3000m級のアルプスに囲まれる伊那谷の夕暮れは早く、4時を過ぎればもうそろそろ夜の準備がはじまります。公園も暗くなってきました。
カラスが鳴いたから、帰ろうかな。
ー秋、楽しんでますか?
お気持ちありがとうございます。大切に使わせていただきます。