つきふね

信州に住む 40代 INFP | 生きる中で出会った美しさや、心に響いたもの・ことにつ…

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信州に住む 40代 INFP | 生きる中で出会った美しさや、心に響いたもの・ことについて綴ります。テレビなし生活3年目、奈良をこよなく愛する奈良マニア。2024年は諏訪地域めぐりを楽しみます。自己流短歌作り一年生。

マガジン

  • 信州をゆく

    地元信州の有名なところやそうでないところ、 風の吹くまま気の向くまま訪ねます

  • 短歌・ことば・写仏

    万葉集や短歌、大和言葉にまつわる記事をまとめています

  • 芸術を楽しむ

    大好きな美術館や演奏会  感じた美しさや感動を、どうにか届けたい 『伝える』ことへの挑戦記録

  • noteとの向き合いかた

    noteをやってみて感じたこと、これからのこと  自分の成長記録としての『note振り返り』

  • 散歩日和

    日々の森散歩から感じる、季節のうつろいと自然の美しさを綴っています

最近の記事

わたしとピアノ ① ショパンのバラードが弾きたくて

ピアノと出会って、40年が経ちました。 よくある趣味のひとつでありながら、わたしの人生においては大きな一本の柱となっています。 そこで、ひとつの区切りとして、これまでのピアノ人生を振り返るつもりで記事を書くことにしました。ほぼプライベートなことなので、それでもいいよという方だけ読んでいただければ嬉しいです。 わたし、大きくなったらピアニストになる! ピアノ弾きたい! そう言ったのは、6歳のとき。 テレビでかっこよく演奏するピアニストに憧れて、小1の夏からピアノを習

    • 枝垂れる桜と古寺散歩

      高遠の桜も散り、このあたりの桜の名所といわれる場所で残るは、、 駒ヶ根高原にある光前寺。 光前寺は先月の記事でその春の遅さを紹介しましたが、さて、一月後のいまはどんな景色になっているでしょうか。 せっかくの良いお天気だったのでお寺から少し離れた駐車場へ車を停めて、てくてく歩きます。この辺りは土手に植えられた水仙もいまが見頃。 雪形がはっきりと現れた駒ヶ岳を背景に、嬉しそうに写真を撮っている人たちがいました。花は人を笑顔にさせるみたい。 仁王門が見えてきました。 桜はす

      • 短歌 初音聴く桜のみち

        春が満ちてきました。 薄茶色だった景色に、 みどり、きいろ、しろ、あか、色が溢れます。 春生まれのわたしは、この季節が大好き。 花や草木から生きる力を分けてもらいながら、 またここから一年が始まるんだ、そう思えるから。 自分にとって、新しい年のスタート。 わくわくしますね! では、短歌へいきましょう。 25. 春香る みそらに浮かぶ 鼓星 別れを惜しみ 夜毎眺める 鼓星とは、オリオン座の和名。 オリオン座の明るい星を線で結ぶと和楽器の「鼓」のように見えるから、

        • 信州伊那の春 桜、そして桜

          暖かい日がつづき、あっという間に桜が満開になりました。 この機を逃してはならぬとお花見へ。 平日のお花見、 いつもなら一人で出かけるところですが、今回は同行者がいます。 なんと、(note写仏部)部長Himashunさんが伊那へやってきたのです! 日本美術をこよなく愛する部長、 「伊那で開催されている池上秀畝展と高遠の桜を見に行きたい」 というコメントを拝見して、ついうっかり、案内役を申し出てしまいました。 当日午前10時半、 マニアに人気のJR飯田線伊那北駅に降り立

        わたしとピアノ ① ショパンのバラードが弾きたくて

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        記事

          「ただ絵が、好きで好きで」日本画家 池上秀畝展

          きょうは、ふたたび「池上秀畝」の絵を味わう日。 前回訪れたのは高遠美術館。 今回は、伊那文化会館で開催されているこちらの美術展へ行ってきました。 館内はやはり撮影不可でしたが、静かな展示室で見ることに集中できたので、むしろそれで良かったかもしれません。 「ただ絵が、好きで好きで」 秀畝の言葉です。 そんな気持ちで描かれた秀畝作品の数々。 今回の展示品は、そのほとんどが地元伊那で個人が所蔵しているもの。 正直、名のある美術館で味わうような”圧倒される感”はそれほど期待

          「ただ絵が、好きで好きで」日本画家 池上秀畝展

          短歌 春を知らせる音

          きょうは、和歌を詠う日。 4月になり、信州も一気に春めいてきました。 心配していた「4月の雪」にも見舞われることなく、春の花々が一斉に顔を出し始めています。 この季節が、大好き。 皆さん、春だなぁって、どんな時に感じるでしょうか? 花が咲き始めたとき フキノトウを見つけたとき 生暖かく強い風が吹いたとき 雨後、湿った草木の香りがしたとき いろいろありますね。 今回の短歌は、まだ花が咲き始める前に作ったものです。 それでは、どうぞお付き合いください。 #22 神

          短歌 春を知らせる音

          山種美術館を訪ねて ~ 花 flower 華 2024 ~

          きょうは、美術を楽しむ日。 3月の終わりに、東京広尾にある山種美術館を訪れました。 いつも季節にあわせた特別展を企画する山種美術館、この時期はやはり 花! ですね。 フライヤーには、私が大好きな奥村土牛の<醍醐> そういえば、 初めて山種美術館を訪れたときにもやはり<醍醐>が展示されていました。そこで初めて土牛さんを知ったのです。 もう一年経つのかと思うと、感慨深いものがあります。 🌙 それでは、さっそく作品を見ていきましょう。 展示室へ入ると、桜・牡丹・

          山種美術館を訪ねて ~ 花 flower 華 2024 ~

          み仏のエネルギーを描く note写仏部活動中!

          きょうは、写仏の日。 み仏のエネルギーを描く! を目標にしている、note写仏部”癒し系担当”部員のつきふねです☺ 🌙 前回の写仏を投稿したあと、 note写仏部員兼最高顧問(勝手に命名)のあやのんさんからアドバイスをいただきました。 おぉ~、なるほど! さすが元美術教師のあやのんさん、的確なアドバイスです。 前回の写仏は小さくて動きが出しにくかったこともあり、確かにのっぺりとしていました。 そうか、ひゅっと書けばいいのね、ひゅっと。 ところがです ひゅっと書くに

          み仏のエネルギーを描く note写仏部活動中!

          noteは誰のために書く?

          きょうは、まったりnoteを振り返る日。 年が明けてから、なんだか突っ走ってきた感があります。 記事書かなきゃ! 伝えなきゃ! それは義務感のような重い類ではなくて 自分の中で「詰まり」を起こさないための、欲求のようなもの。 ときおり、 「役に立つ記事をありがとうございます」と ありがたいコメントをいただくのですが、 いえいえ、むしろこちらこそ 「わたしの欲求に付き合ってくれてありがとうございます」と お礼を申し上げたいです。 おかげでスッキリと過ごせています☺

          noteは誰のために書く?

          気韻生動の画人 池上秀畝 |信州高遠美術館

          きょうは、美術の日。 この春、伊那市ではとある日本画家の展覧会に力を入れています。 ~池上秀畝~ 1874(明治7)年 ~ 1944(昭和19)年 信州高遠町(現:伊那市)の、紙商兼小間物問屋に生まれる。 生家は裕福で、祖父も父も文化人。 画を描き、花を活け、和歌を詠み、茶をやる、という風流な家で育ち、子どもの頃から自然と筆をとるようになりました。 小学校のころにはすでに食事を忘れるほど絵に熱中し、描いては周りの人に配っていた秀畝は、本格的に絵を学ぶため学校卒業後に上

          気韻生動の画人 池上秀畝 |信州高遠美術館

          待つ花咲く花 春分の短歌

          きょうは、短歌の日。 春分の日を過ぎ、そろそろ雪ネタは卒業したいところですが、なかなかそうさせてくれません。 はやく、梅の香りだの桜だのを詠めるような暖かさになってほしいものですが・・・こればかりはお天気次第ですね。 ☆ ところで、春分の日について、学びがありました。 ー春分の日とは、昼と夜が同じ長さになる日ー という認識はありましたが、それをなぜ「春分」というのかは?? その謎がきょう解けました。 暦のうえでは、「立春 2/4」から「立夏 5/5」までを春とし

          待つ花咲く花 春分の短歌

          好きなのは、まろやかに響く『大和言葉』

          きょうは、国語の日。 前々から気にはなっていたけれど、和歌を作るようになっていよいよ本格的に知りたくなった大和言葉。 やまとことば それだけ聞くと、 なんだか古典の授業で出てきそうな、よくわからない昔のことば? と思いそうですが、そんなことはありません。 たとえば、 やま(山)、かわ(川)、つち(土)、うみ(海)、そら(空) これらは全て大和言葉です。 なにか気付いたことはありませんか? ⌛ ⌛ ⌛ ⌛ そう、どれも訓読みですね。 最近読んでいる本、

          好きなのは、まろやかに響く『大和言葉』

          写仏のススメと(え)の短歌

          今日は写仏の日。 前回「万治の石仏」を写仏したあと、つぎはなぞり描きの仏さまにしよう!(ラクだし)と思っていたのですが、肝心の素材がないのでひとまず断念。 さてどうしようかと部屋をぐるりと見回してみると、 ん? あれに仏像いっぱいのってたよな・・ 2年前発刊の「古寺行こう」シリーズ 全40巻のうち、奈良のお寺が取り上げられた12冊を集めました。(しかもバックナンバー取り寄せまでして笑) で、こちらの本をパラパラしていたら、いましたよ~ 可愛らしい仏さまが。 これ

          写仏のススメと(え)の短歌

          信州駒ヶ根高原 早春の光前寺

          そういえば、このところ神社ばかりでお寺へ行っていないなと思い、地元で有名なお寺へお参りしてきました。 駒ヶ根高原にある古刹、天台宗別格本山『宝積山 光前寺』 さすが高原、思った以上に雪が残っています。 景色が寒いと感じるかもしれませんが、日差しはじゅうぶん暖かく、確実に春が近づいています。これぞ信州の早春! このあたりは眺めも良いので、境内に入る前にすこし散歩でも。 お寺からてくてく下ったところ 右を向けば、 左を向けば、 きょうも山が美しい!満足。 さて、それ

          信州駒ヶ根高原 早春の光前寺

          あ・い・う 早春の短歌

          わたしは音楽が好きです。 と同時に、音に敏感です。 先日とある方と話をしていて、日本語の母音が話題にあがりました。 あ・い・う・え・お どれもよく響きますが、「あ」は特に力があるね。何と言っても50音の始まりだからね、そんなことを話しました。 たしかに、「あ」の響きはなにか特別な力がある。短歌を作るようになってから、それはうっすらと感じていました。 「あ」と和歌かぁ・・・ そういえば、百人一首の歌はどうだったかな? ふと思い立って、「あ」から始まる歌が何首あるのか

          あ・い・う 早春の短歌

          星降る中部高地 縄文人と黒曜石|星ヶ塔ミュージアム

          諏訪を知ることは縄文を知ること。 諏訪めぐりをするうちに、いつの間にか縄文の扉を開いてしまったようです。 今回は、星降る中部高地の縄文世界関連施設の<星ヶ塔ミュージアム矢の根や>を訪れました。場所は下社秋宮のすぐ近く。 星ヶ塔ミュージアム矢の根やは、国史跡「星ヶ塔黒曜石原産地遺跡」など下諏訪町の埋蔵文化財を展示するミュージアムです。 ところで、江戸時代の人々は黒曜石のことを何と呼んでいたと思いますか? 「ホシクソ」 夜空に輝く星のかけらだと考え、ホシクソと呼んでいた

          星降る中部高地 縄文人と黒曜石|星ヶ塔ミュージアム