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オンラインでの絵本読み聞かせの許諾を得る方法

4月25日にyoutubeで絵本読み聞かせを生配信しました。

ネットで絵本読み聞かせを配信する方が増えています。子どもに絵本を届けたい、休校休園でイベント自粛の中で善意のことかもしれません。
しかし、ネットで絵本読み聞かせを配信することは著作権法に違反する場合がほとんど。それに対する注意喚起も複数の出版社からでています。

僕も地元小学校のボランティアやNPO活動で、絵本読み聞かせ活動をしていました。でも現状読み聞かせ会を開くことはできない。ネットで読み聞かせを届けたい。
その方法を調べて実施したので、その一連の流れを記録しておきます。

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まずはこちらのリンク先をご覧ください。とてもわかりやすくまとめられています。
読み聞かせ団体等による著作物の利用について
3ページ目の非営利でも著作権者の許諾が必要なケースに『11.読み聞かせ動画の配信』が入っています。

この書類の4ページ目の『著作物利用許可申請書』を出版社にFAXするのが基本です。
しかし別の方法が可能だったり、申請が不可能だったりする絵本もあって…
と、ゴチャゴチャ書かずに僕が4月25日に読み聞かせの許諾を得られた3冊の絵本と出版社、その方法からお伝えします。

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ネットでの読み聞かせとはいえ、認められやすいのは通常の読み聞かせ会と同じ条件と考えました。非営利の上演で、配信期間と見る人数が限られている読み聞かせ会。その上で8つの出版社に12冊の許諾申請を出しました。

そのうちネットでの読み聞かせ配信を認めてくださったのは2社、3冊の絵本でした。許諾を出したのは生配信予定日の2週間前。出版社のウェブサイトを調べると多くは1ヶ月から2週間以上前に申請くださいと記載されています。

佼成出版社 
『つきよのかいじゅう』長新太・さく
『ヤカンのおかんとフトンのおとん』サトシン・さく 赤川明・え

佼成出版社のウェブサイトのお問い合わせフォームから申請しました。
佼成出版社個人利用の方へ
申請から5日後くらいにメールで返信をくださり、2冊の許諾をいただきまいした。

文研出版
『もこもこもこ』谷川俊太郎・作 元永定正・絵 

文研出版のウェブサイトに記載のFAX番号に許可申請書をFAXしました。
文研出版 著作物の利用について
申請翌日にメールで返信をくだいました。そこから楽しいやり取りのあと許諾をいただけました。その顛末は下のリンク記事にて。

出版社により、ウェブサイトにFAX番号が記載されているところ、メールアドレスが記載されているところ。ウェブサイトに申請フォームがあるところもあります。出版社に合わせて申請を送ればいいと思います。

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読みたい絵本の出版社が倒産している場合があります。その場合は
日本文藝家協会
に当たってみるという方法があります。
ある出版社の方が教えてくださいました。1冊、読みたいけれども出版社が倒産している絵本があり、申請してみました。残念ながら申請した絵本の使用許諾には費用がかかるということで、今回は辞退しました。

さて、OKだった絵本だけ紹介したのには理由があります。
今回僕からの申請がNGだったとしても、条件が変わったり時期が変わったらOKになる可能性もある。
はなから諦めて申請しないのは勿体無い!だから許諾NGだった絵本の紹介はやめておきます。

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最後に、許可申請書やメール、出版社のフォームに記入した今回の僕のネット読み聞かせの条件(文面)をコピペしておきます。
よかったら使ってやってください。

〇〇出版社ご担当さま
はじめまして。
マジックパパ代表の和田と申します。
マジックや絵本読み聞かせなどの子育て支援活動をしております。
貴社の出版物につきまして、以下の形態での利用は許可していただけますでしょうか。

【作品名・書 名】〇〇
【作者名】〇〇・作 〇〇・絵
【利用形態・目的】
YouTubeによる読み聞かせの生配信。URLをお知らせした方のみが見られる限定公開で実施します。
図書館などでボランティアで実施している絵本読み聞かせを、インターネット経由で家庭で直接楽しんでいただくため。
【対象人数】30人程度
【会場】自宅から生配信
【謝礼・入場料など】無料
【使用期間】2020年4月25日〜5月6日
【上演予定回数】5回程度

ご検討よろしくお願いいたします。

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