「否定せずに関わる」優しいコミュニティー革命


学校や社会には人を否定することが満ち溢れている。

「お前、なんでこのテストの成績が悪いんだ」

「お前なんて学校来なくなればいいのに」

「え、なんでこんなこともできないの?」

人が仕事や学校で出会って間もなかったり、時間が経過してもどちらもその人のことを真っ向から否定してくることをよく目の当たりにする。いじめから始まって、その人は不登校になったり、高校を中退したり。そういったことは職場でもあったりして、仕事が楽しくなかったりすることだってある。

でも、それって生きづらさを生み出していないだろうか。今、自分が適材適所にいたり、居心地のいい空間や居場所があるだけで、他人を蹴落としてないだろうか。未来は自分自身が逆の立場になるかもしれない。そういったときに自分がやっていた行為の愚かしさや「否定の連鎖」に気がつく。

僕は最初からそういう関わり方を変えていったほうがいいんじゃないかと思っている。

僕自身もたまに感情的になることもあったりするけれど(割とダメな人間である)、自分が代表の認定NPO法人D×Pの代表でスタッフやボランティア250名の人と大切にしている姿勢のひとつとして「否定せずに関わる」というのがある。

つまり、その人の態度や発言など自分の価値観と違っていたり、仕事をやりながら「まだまだ成長してもらう必要があるな」とは思う場面もきっとあるだろう。でも、発言や態度そのものを真っ向から否定しない。

静かにする、間をおいて語る。もしくはその場面では言わずに受け入れる。特に信頼関係がない場面において、この「否定せずに関わる」というのは大切な姿勢だと思っている。

僕はD×Pがそういった関わりをつくれるコミュニティーの最先端な場だと感じている。スタッフやボランティアのみんなが関わり方を共有し、学校現場に出て10代の子たちと関わっている。無論、特に関係性が深くなった高校生たちに対して僕も「僕はこう思うよ」「こういったことはしないほうがいいと僕は思う」ということは話す。

僕らが関わっている高校生たちは高校中退したり不登校を経験したり、親から否定されてきたり様々な過去を抱えてきた高校生たちだから、「否定せずに関わる」という姿勢を強調して強く持っていることはある。

でも、今、僕たちの社会は信頼関係がないまま、相手を否定しすぎていないか。顔と顔が見えない関係性の中で他人のことを断じていないか。学校でも職場でも関わりを大切にして信頼関係を築いているのか。

僕は自分たちのこの姿勢は今の社会だとものすごく価値がある関わり、姿勢、価値観じゃないかと思っている。

僕は自分たちの事業戦略にも以下の通り書いたが、

僕はコミュニティーの中でも大切にしている姿勢を語り合いたい、伝えたい。

優しいコミュニティー革命を作ることは自分たちからできる。自分からできる。そんなことを考える夜。


D×Pへの寄付も嬉しい!  http://www.dreampossibility.com/be_our_supporter