中村紀彦 Norihiko Nakamura

映像/アピチャッポン研究。 主な著作(共著) 『アピチャッポン・ウィーラセタクン: …

中村紀彦 Norihiko Nakamura

映像/アピチャッポン研究。 主な著作(共著) 『アピチャッポン・ウィーラセタクン: 光と記憶のアーティスト』 『小津安二郎 大全』『躍動する東南アジア映画:多文化・越境・連帯』など。 そのほか業績は▼ https://researchmap.jp/Norichatpong

最近の記事

邸宅の囁きーー『旧グッゲンハイム邸裏長屋』についての覚書

神戸、塩屋。そこには100年以上前に建てられた邸宅、「旧グッゲンハイム邸」がある。昨年は黒沢清監督『スパイの妻』(2020)の主要シーンを撮影したロケ地として話題となった。ふだんは結婚式やライヴイベントの会場としてよく知られ、さまざまなカルチャーが混淆する稀有な場所だ。そんな文化発信の極地には、「裏長屋」と呼ばれるシェアハウスがある。映画『旧グッゲンハイム邸裏長屋』は、その裏長屋へ実際に流れ着き、実際に住まう人々の暮らしを捉えた作品だ。だれかが裏長屋を去り、裏長屋に新しく入居

    • アピチャッポン短編解説:『Trailer for CinDi』

      アピチャッポンの短編作品については、『アピチャッポン・ウィーラセタクン:光と記憶のアーティスト』(フィルムアート社、2016年)でほぼわたしが解説したのですが、彼の幾つかの作品は残念ながら掲載できておりません。そこで、本ブログで短編作品の解説を補填できればと思い、ここに少しずつ掲載しようと考えました。今回は『Trailer for CinDi』(2012)についてです。近年であれば、京都にある出町座のアピチャッポン短編集パートAで上映されています。 ------------

      • “Learning About Time: An Interview With Apichatpong Weerasethakul" 日本語訳 アピチャッポン・ウィーラセタクン × キム・ジフン対談

        試訳です。参考あるいは引用する際はかならず原典にあたってください。 訳出ミス等もあるはずなので、ご指摘いただけましたら誠に光栄です。 メディア論者であるキム・ジフン(Ji-Hoon Kim)は、このインタビューの他に“Between Auditorium and Gallery: Perception In Apichatpong Weerasethakul’s Films And Installations,” (Global Art Cinema: New Theor

      邸宅の囁きーー『旧グッゲンハイム邸裏長屋』についての覚書