退職を機に時系列で30代のキャリアを振り返ってみる
noteを書くのはものすごく久しぶりです。
どれだけ久しぶりかって、前に投稿したのがいつなのか忘れてしまうくらい久しぶり。(1年以上前だった)
いろいろ、もろもろ、ありまして、本日付けで退職し、4月から別の会社で働くことになりました。
37歳2児の母、転職です。
転職に至った経緯などは、(たぶん)いつかまた改めて書くとして、節目というこの日に、時系列でキャリアを振り返っておこうと思います。
どこかに書いておかないと、忘れちゃうしね。
備忘録的に書いたら長くなっちゃったので、概要はもう見出しだけ見てくだされば。
無職でスタートした30代
30歳になった日、私は無職でした。
27歳で第一子を出産し、時短で復職するものの第二子妊娠中の体調が思わしくなく、28歳で新卒で入った会社を退職。29歳で第二子を出産し、2人育児に追われている最中で30歳を迎えました。
「専業主婦」といえばそうなのだけど、働き続けることしか考えていなかった私にとって、その状況は単に「無職」。2歳差の2人育児は想像通りに大変だったので、自分が無職であることに対してモヤモヤしたり不安になったりする暇もなかったのだけど、それでも自己認識は「無職」でした。
とにかく何か仕事らしいことをしていたいと思い、クラウドソーシングでライターとして糸のように細々と仕事を受けていたのがこの頃。(ちなみにここでWordPressを初めて触り、SEOというものに触れることができたので、後でものすごく助かった。)
トータルで1万円くらいの報酬をいただいてやめてしまったのは、「これじゃ到底食べれない」と思ったからでした。
今振り返れば、スキルほぼゼロだったので単価がめちゃくちゃ低かったし、単価の上げ方も知らなかったし、それで諦めた自分もダサいのだけど、とにかくその当時の自分が知りうる戦略では、フリーで自分を食わしていくことはできないと察しました。
これが30歳頃の話。
30歳、ハローワークで再就職活動
下の子が1歳になったら働こうと思い、保育園を「求職活動」で申請して、2016年の4月から再就職活動を始めました。
行き先は近所のハローワーク。
とにかく通うなら通勤時間を短くしたいと思ったので、それなら地元の求人がたくさんありそうな地元のハローワークだな、という安直な発想。
幼児2人を抱えてフルタイムで仕事をするのは自分の身が持たないと思ったので、短時間(6時間、長くても7時間)で働けるところを探しました。時短社員の求人があれば一番いいなと思ったけど、そんな求人はあるわけもなく。
社員ならフルタイム、短時間ならパートという状況でした。
当時の私の最優先事項は「拘束時間を短くすること」だったので、フルタイム社員の道はなし。不本意ながらも、パートで探すことにしました。
働き口は、たくさんありました。
4〜5時間の短時間パートもあったし、フルタイムに近い7時間くらいのパートまで広げれば、選択肢もそれなりに増えました。
そこで私が選んだのが、本日退社する地方の中小ベンチャー企業。
募集職種は経理でした。
新卒で入った会社で営業事務や経理事務をおこなっていて、当時の日商簿記2級を持っていたので、その資格と経験がききました。
面接で即採用いただき、2016年の6月から出社。
ブラック紙一重かもしれませんが、「社員もパートも分け隔てなく仕事を任せる」というその会社のスタンスをチャンスに感じ、「次のステップになるようなキャリアが積めそうだと思ったから」という理由で入社しました。
私の勘はあたり、この会社で怒涛の30代を過ごすことになります。
転機となった31歳のキャリア講座受講
2016年の6月に入社し、ベンチャー企業ならではの文化にカルチャーショックを幾度となく受けつつ(新卒で入った企業は歴史のある上場企業だった)、経理の仕事は半年くらいでそれなりに慣れました。
慣れを感じるようになって、次に出てきたのは不安。
「このままパートでしか働けないのかな…」と思うことが増えました。
会社に社員登用制度はあったけれどフルタイム勤務者限定的な感じだったし、地方にいて子育てしてたら、もう家族どころか自分1人さえも養えない仕事にしか就けないんじゃないかと、当時は割と本気で思ってました。
知らないから不安だっただけなんですけどね。
挑戦もせずに、不安ばっかり垂れながす残念な人だったんですけど。
当時、「そうそう!そうだよね!めっちゃ共感できる!」と読み漁っていたのが、岩橋ひかりさんのメルマガでした。アメブロから見つけて、メルマガに登録したのが確か2016年の10月か11月。
そしたら、メルマガでひかりさんが「オンラインのキャリア講座を開講します」って言うじゃないですか。
「地方に住んでてもオンラインならいける!」と思い、開講したその講座に飛び込んだのが2017年、31歳の時でした。
冗談じゃなく、私の人生を変える決断だったと思います。
この講座を受講したことで、私は私らしく生きればいいんだということに気づき、講座で学んだことを少しずつ会社の仕事で実践するようになってから、私のキャリアはスピードを上げて動き出します。
講座修了後、地元紙に掲載とレンタル異動
「女性の働き方」という領域にはずっとずっと興味があり、会社がそういったことにも取り組みたいという流れがあったので、パート社員ながらプロジェクトリーダーに立候補してみました。
いろいろとご縁とタイミングが重なり、この活動が地元紙に掲載していただけることに。掲載が2017年5月、31歳の時です。キャリア講座を修了してすぐでした。
メディアに出ること自体にはさほど抵抗感がない自分を知ることができたし、手を上げることも、やってみれば怖くないことがわかった。むしろこれは自分の得意分野かもと思えるくらい、物事がスムーズに進んだことを覚えています。
そして確かこの頃、所属が変わらずに他部署の業務をおこなうという「レンタル異動」がありました。所属は管理部のまま、営業サポート的なチームに席だけ異動になり、仕事人生で初めて顧客応対をすることに。
この時に、サービスサイトに掲載するスタッフブログを書くという仕事があったのですが、これにハマったんですよね。
個人的に日記的なブログはちょいちょいやっていたけれど(超余談だけど、内輪では私のmixi日記が長いことは有名だった)、スタンスを決めて「発信」をおこなうのは初めてで。
キャリア講座を受講して以降、とにかく「仕事を楽しむ」ことに全振りしていたので、書くという楽しい仕事を見つけた私は周囲に言いふらしまくってました。「ブログ楽しいです!」「書くの好きです!」って。
そしたら、「なんか向いてそうだから」って理由で、広報の立ち上げにアサインされることになりました。
33歳、未経験からのひとり広報
2019年1月、会社に広報担当が新設され、私がそこに入りました。
広報の「こ」の字も知らない、全くのド素人。
会社がコンサルの方をつけてくれたので、手取り足取り教わりながら、地方の中小ベンチャー企業の広報をやっていました。
今では何も怖いことなどないのですが、当時はメディアさんに連絡を取ってみるとか、心臓バクバクして破れるかと思ってたんですよね。何がそんなに怖かったって、これまた「知らない」だけだったんですけど。
広報の仕事は、緩急ありましたが退職するまでずっと担当していました。
そして時短正社員へ
広報担当になってほどなく、2019年4月に時短正社員になりました。
ずっと「社員のような仕事をしたい、でもフルタイムにはなれない」と言い続け、パートのままで社員のように仕事をしていたのですが、それを見た会社の方から「時短のままで社員にならないか?」というオファーをくれたのです。
これは願ったり叶ったり。
勤務時間も業務内容も変わらずに、収入だけが増えるマイナーキャリアチェンジになりました。
収入だけが増えるってことは、それまでは収入以上の仕事を続けてたってことでもあるのですが、ここは自分で結果を出すしかなかったので、それで良かったと思ってます。
無職上がりなので。
まずは結果を出して、次の期待をかけてもらわないと、収入は上げられないと思ってました。
ちなみに、会社が作ってくれた時短社員の制度に、子どもの年齢制限はありませんでした。話をいただいた時、子どもたちは年長と年少だったかな。小学3年生まで、みたいな制限がなかったので、めちゃくちゃ安心して仕事に打ち込めたのを覚えています。
余談ですが、子どもの年齢で時短の終了時を決めるのはほんとナンセンスだな〜と思います。子どもによってもそうだし、環境によっても「仕事」に回せる時間は全然違うので。
33歳、初インターン&新卒採用に成功
広報担当者として、採用活動にも携わりました。これがとっても面白かった。
「新卒を取りたい」「インターンをやってみたい」と社長が言うので、インターンを1ヶ月あまりで企画し、自分で足を動かしまくって集客し(人生で初めてナンパ的な声の掛け方した)、2019年の8月に会社初のインターン実施に成功。
インターンは1週間で、その段取りと仕切り全てを担当したのですが、緊張でご飯が喉を通らない&眠れないっていうのを、仕事で初めて体験しました。
それまでバックオフィス業務ばかりだったからプレゼンなんてしたことないし、人前で喋ったこともないし、でもやらなきゃいけないし。
でも、あの経験はすごく良かった。あそこで自分を追い込んでみて、すごく良かったと思ってます。
インターンに参加した学生さんではありませんでしたが、その後も大学を周り、企業説明を行い、次の4月には初めての新卒社員が入社しました。
0から1を創り上げる過程が、めちゃくちゃ面白かったんですよね。「やってみて」と任せていただいていたので、要点を押さえていれば細かなところは好きにやれるっていうのも、すごく楽しかった。
34歳、マーケという未開の地へ投げ入れられる
広報担当としてこれからっていう時に、マーケチームの立ち上げにアサインされました。
広報業務は持ったまま、社内でマーケティングができるようになることを目的としてチーム立ち上げに参画。やることは主にWebマーケでしたが、この時もマーケの「マ」の字も知らないまま勢いだけで飛び込んだ(というか投げ入れられた)世界。
社員は私1人、あとはパートスタッフが2人という少人数チーム。時短社員でのリーダー登用は前例がないから、という理由で、4月から半年間は「様子見」期間として、仮リーダーとしてチームを回すことになりました。
この時に上司となった方には、本当に本当にお世話になったのだけど、上司について語り始めるとあと3記事くらい書けちゃうので今回は割愛。
外部のパートナー企業にコンサルとして入っていただき、コンテンツマーケティングに心血を注ぐ日々が始まります。
35歳、時短のままチームリーダーに
仮リーダーとしての様子見期間を無事に終え、2020年10月から正式なチームリーダーになりました。時短メンバーばかりのチームだったので、会社としても任せやすかったのだろうと思います。
個人のアウトプットではフルタイムの人に敵わないかもしれないけど、チームでなら自分たちだけのやり方で成果を出せるはず、と思いました。
成果とはなんぞや、会社に求められていることはなんぞや、ということも、よくよく考えました。
この年、会社が持っていた二つのサービスサイト(うち一つはECサイト)のPVを2倍以上に伸ばし、会社が欲していた「自力で集客できる仕組み」の構築に成功しました。
SEOについて勉強し、自分で記事を40本くらい書きました。自分の書いた記事が検索1位になるという経験もできました。自分でリライトもしました。
記事の執筆を外注する経験もしました。業務委託のライターさんの採用は自分でおこない、契約の手続きも管理部に教えてもらいながら自分で進めました。記事のチェックもしました。記事に対するクレームも受けました。
どれもこれも初めての業務ばかりで頭は常にパンクしそうでしたが、ここで身につけた「仕事のやり方」が、今の自分の土台になっていると思います。
36歳、チームメンバーが増えてマネジメント業務の一部を体験
2022年4月、組織再編があり、チームメンバーが増えました。
それまでは時短メンバーしかいなかったチームに、フルタイム正社員が4人も増えました。
自分と同世代の中堅フルタイム正社員男性2名と、20代のフレッシュ正社員2名。
それまで、個人技の掛け合わせで成り立っていた少人数チームとは違い、「チームをまとめる」という、これまた未開の地に進むことになりました。
自分より社歴が長いフルタイム正社員がメンバーにいることに、時短の自分は最初ひるんでしまったのですが、その姿勢を上司から一蹴されましてね…。
「リーダーは君だ、会社がこのチームのリーダーとして抜擢したのは君なんだぞ」と。
とにかく自分が一番手足を動かして一番バッターボックスに立って、一番数字で結果を出すことを最低条件として、その上でいかにメンバーのことを見られるか、試行錯誤を続けました。
自分のやってきたことが良かったのか悪かったのか、わからないところがたくさんありすぎるけれど、メンバーからは「仕事がとてもやりやすい」「絶妙なフォローがすごい」「いてくれるだけで安心する」と言ってもらえてたので、なんとか責務は果たせたかな、と思ってます。
ちなみに、ポリシーとして徹底したのは「話しかけられたら手を止めて、相手に体ごと向ける」ということ。電卓を叩いている時などは、待ってもらって、必ず手を止めてから相手の話を聞く。
私自身、上司が忙しそうな中で話をするのが苦手だったので、それだけはやらないようにしようと思ってました。
どれだけ、どんな効果があったかは、わからないけど。
37歳、転職。
そして今、37歳。
思いがけず転職することになりました。
なんとなく「いずれは転職でキャリアチェンジ・キャリアアップをしたい」と思っていたけれど、そのタイミングが今来るなんて夢にも思わなかったので、本当に人生何が起こるかわかりません。
同じ話が2年前にあっても、私はきっと転職を選べなかっただろうし、1年前でも、たぶん選んでなかったと思う。
運と縁とタイミング。
振り返ると、どれもこれも、ちゃんと今に繋がる布石になってたんだなーと思います。ちょっとおかしなのも混ざってるけど。
明日から、所属する会社が変わります。
たぶんこれからも、全力投球するひとつひとつが、いつかの未来の布石になっていくんだと思う。狙ってなくても、そうなるんだと思う。
37歳、2児の母。
自分の未来がめちゃくちゃ楽しみです。
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