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充電するものが多すぎる...

【なんでもかんでも充電式。しかも電池内蔵】
一般消費者向けの電子機器は、毎日お世話になるスマートフォンを始め、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、自転車の空気入れから、歯ブラシ、照明器具まで、とにかく「充電式電池内蔵」が非常に多く、使っていないときは、常に充電のために電源に繋がれていなければならないとか、定期的に充電しなければならないなどの機器が非常に増えた。「充電式は乾電池のような電池交換して古いものは捨てる、というムダがないし、単位体積あたりの容量も大きく、良い事ずくめ」とは言われているが、あまりに多すぎやしないか?

【ガジェット好きは充電器が足りない】
いわゆる「ガジェット好き」である人はわかるだろうが、なにかと増えていくガジェット、しかも充電式電池付きガジェット。放っておいて、なにもしないと、放電しきって、電池は復活しなくなるから、使わなくても充電器に定期的につなげて充電するか、ずっと充電しっぱなしにしておかないといけない。使う前に内蔵の電池が放電しきって、いざ使う段になると、使えない。かといって、電池は内蔵がほとんどだから、使いたいときに新たに電池を買ってきて入れ替える、ということができない。

【せめて充電式電池でも交換できるように】
結局、充電式電池が内蔵の電子機器はオプションで別に充電式電池を買って置いておくこともできない。だいぶ前の、いわゆるガラケーは電池は工具なしで利用者が取り替える事ができたが、iPhone以降のスマートフォンは、まず電池を自分で交換できない。中古品を買う、ということがある人も困る話だ。せめて、充電式電池でも、工具なしで自分で交換できるようにしておいてほしいものだ。最近はスタイリッシュなノートPCも、電池を部品として内蔵しているものがほとんどで、こういった機器を複数使う身としては、電池交換(修理代を払うことになる)も馬鹿にならない。

【ごく一部だが交換可能に】
この7月、東芝の法人向けのノートPCでは、利用者が工具なしで電池交換できる機種ができた、ということが報じられている。「戻った」のだが、特に必ず経年変化で劣化するという「部品としての充電式電池」にスポットが当たったことは、私は個人的に評価するし、嬉しい、と感じる。また、スマートフォンでは数少ない国内メーカー・京セラの「TORQUE」は、充電式電池のパックを自分で工具なしで交換できる。そのぶん、筐体は大きくなるし、部品点数も増えるのだが、利用者の利便性ということでは一歩先を行っている、といえるだろう、と私は思う。なにせオプションの予備バッテリーと充電器を買っておけば、モバイルバッテリーなどという重いものを持ち歩かなくても良いのだ。

だんだん改善はされてきているようだが「部品として充電式電池を扱う」というのは、そろそろ、やめにしたほうが良いように思う。そして、電池の種類も、せめて同じメーカーのものは同じものが使えるようにしてほしい、と思うのだが。


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