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【身近な健康電子機器】体温計の正しい使い方

【数十秒で測れる電子体温計】
スイッチを入れて、脇に指すと数十秒で「ピピッ」と音がして、体温が測れる「電子体温計」。他にも、全く肌に触れずに額にLEDの光を当てると、体温が測れる電子体温計もあります。また、施設の入り口などに「必ず体温を測ってください」と、顔をタブレットなどに近づけて測るものもあります。赤ちゃん用には、軽く耳に入れて測る、というものもあります。

【脇で測る体温計の注意】
実は脇で測る体温計で、数十秒で体温がわかるのは、体温計が「予測値」を出しているからです。そして、そのまま5分から10分計測すると、予測値ではない「本当の体温」が出ます。そして、この「予測値」と、「本当の体温」が、人によって、あるいは状況によって、違う値になることがあります。なので、数回に一回は、結果が出ても、そのまま数分計測して、ときどき「本当の体温」を見て置くことをお勧めします。だいたい短くて3分、長くて10分で「予測ではない、本当の体温」が表示されます。

【おでこに当てる・耳に入れる・画像で見る体温計の場合】
これは、身体から出る「赤外線」を計測していて、おでこに当てるタイプのものはLEDが光っていたりしますが、それは「ここを測っています」という位置を使う人に知らせるための光なので、体温計からなにか身体に影響を与える光線が出ているわけではありません。これらの体温計は、その場で正しい値が出ます。

【いずれにしても「静かに」測る】
どの体温計でも、体温を測っている間は、身体を動かさず、静かに測らないと、正しい値が出ません。これが一番重要なことです。

※次回はコロナでいろいろ言われている「血中酸素飽和濃度計(SpO2)」の正しい使い方を書こうと思います。

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