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英語は好きだが勉強は嫌いなTOEIC700~800の人が、英検準1級に合格した件

今年9月に遅めの夏休みを取り、マレーシア~インドネシア~東ティモールを巡るひとり旅を敢行したのだけど(その様子はこちらから↓)、

職場復帰前に実は、もうひとつ企画していたイベントがあった。


英検S-CBT受験。
目指すは、S-CBTとしては最高級の準1級。

コンピューターで受験する、英検(従来型)と同等の級・資格・英検CSEスコアを取得できる検定です。
原則、毎週土日に開催、一部エリアでは平日にも実施しており、かつ1日で試験が完結するので、柔軟に受験日程を決められます。

上記HPより

3度目の正直でめでたく合格したため、ここに纏め記事を残しておく。
受験対策は1mmもせず、日々の英語に対するルーティーンを続けただけの人なので

「推しの勉強法はコレ!」
「この参考書がオススメ!」
「過去問はこれだけ回しました!」

といった情報をお求めの方は、ここらでお帰りいただくことを推奨いたします。

(一応この本も買ってはみたが、22章のうち6章しかやらんかった。試験対策が如何に嫌いかわかるというもの苦笑)






受験後雑感と結果

別に恥ずかしくも何ともないので、過去3回分の結果を時系列に並べておく。忘却の彼方感はあるものの、受けた感想も併記する。参考になるかわからないが受験地も。
タイムテーブルは、準1級で土日祝受験だと
・午前(9:15~11:55)
・昼(12:35~15:15)
・午後(15:55~18:35)
となっているが、3回とも午後(15:55~18:35)を選択した。


2022年8月(不合格、桜木町テストセンター)

せめて試験形式くらい把握しておけば、一発合格も夢でなかったのかも…グヌヌ

人生初受験。いえ誇張ではなく文字通り、従来型も含め初めて英検なるものを受けた。
出来云々の前に強烈に印象に残っているのは、

受験者、小中高生ばっかやん!(たまに大学生も)
むしろお父さんお母さん世代と思われるうちは、「保護者の方は会場に入れません」と言われてつまみ出されそうや…

なのでWriting、圧倒的に紙と鉛筆!
タイピングやないと英文なんて書けんのやけど…日本の教育現場、如何にIT化が進んでいないかの証左かな。自分の時代と何ら変わっていないので。


こんなことが気になって落ちた訳では…ないと思う。苦笑
全体的な印象としては「手も足も出んってこともなかったし、準1級、手の内かも」だった。
取得に向けて日々精進してらっしゃる方々には非常に申し訳ない程に受験対策は何もしなかった(が、英語に対するルーティーンだけ普段通り続けていた)がこの結果だったため次は受かるやろと、安直に数ヶ月後のS-CBTを申し込んだ。


2022年12月(不合格、武蔵小杉テストセンター)

チーン

その差40とは言え、悪なっとるやん…(-_-メ)

言い訳にしかならないが、この回では集中力を著しく欠いてしまったことを明確に覚えている。絶対落ちた、こんなんで受かるはずないわ、と率直には思えるくらいに。
これはテストセンターの雰囲気に影響されるんではないかと考えている。個室をあてがわれる訳でなく、パーテーションで囲われたブースで受けるので、どうしたってSpeakingの声が漏れ聞こえて来るし、終わった人が部屋を退出していくのもわかるし…で、武蔵小杉は私に合わなかったみたい。
初めての場所だと事前にわからないとか、そもそも座る場所を指定できないとか、自分では如何ともし難いことなんやけど…


2023年9月(合格、横浜テストセンター)

\(^o^)/

受けて1ヶ月強しか経っておらず、各セクションの感想はまだ記憶にあるため、進行に従ってもう少し詳しく書き起こす。



当日の様子

受付

開始時間15:55の場合、受付開始は15:40となる。公共交通機関のダイヤ乱れや、迷子の可能性を考慮し早めの到着が吉。
荷物はスマホ含め全てロッカーに預け(3回目の横浜ではピアス取れって言われた…なんで?)、会場内のカウンターにて受付を済ませる。トイレもここまでで済ませておこう(試験室に入るまでは割と、出入り自由)。

改めて試験室入り。入口にいる係員へ受験票と、持ち込んでよいものしか持ってないことを示していざ入室。持込みOKのものって結局、受験票とWriting用の筆記用具のみと思われるが、消しゴムはカバーを取り去った上、シャーペンや鉛筆に少しでも英字・英文が入ってると持込み不可という念の入れよう。

ちょっとしたスキマ時間もスマホに捧げるホモ・サピエンスには、入室後試験開始までの5~10分が地味に苦痛かも。


Speaking(15分)

PCの前に座り、ヘッドセットを装着し、PC画面上の指示にしたがって解答(発話)し、音声を録音します。

英検S-CBTのHPより引用
以下同じ

なんとSpeakingから始まるのだ(いきなり二次試験!)。
最初しつこいくらいにマイクの位置や音量について調整しろと指示があるため、入念にチェックを。マイクが作動しているか”How are you?”と吹き込むのだが、ここいらから周りの受験者の声が聞こえ始め「次に進んでる人がいる…」「あの人めっちゃ喋ってる…」と動揺が走り出すがぐっと全集中が肝要。横浜はパーテーションが高く、声さえ気にならなくなれば集中力を維持できたのが勝因のひとつかも知れない。

出題内容は以下の通り。
・簡単な自己紹介(どの回も”How long have you been studing English?”だったはず)
・4コママンガぽいイラストを見てナレーション
・上記に関連する数問に対し自分の意見を口述

正直Speakingはできた気がしなかった。話せる時間として1~2分程度与えられるのだが(残り時間は画面に表示される)、生かし切ることができなかったと思ったから。話す内容を考えて口に出しているうちに長くなったり、やたら短くなり過ぎたり。よくこれで受かったな…


Listening(30分)

PC画面上の問題・選択肢を見ながらヘッドセットで音声を聞き、マウスで選択肢をクリックして解答します。

もう1度結果を示す。

このスコアが示すように、Listeningがいちばん出来がよかった模様。確かに、ひとつひとつの発言がクリアに聞こえ、答えを選ぶのにあまり迷いがなかった。
あまり気にしていなかったが、今の自分はListeningが強みなのかも知れん。Listeningが調子いいと他のもつられて(?)調子がいいのらしい。

ちなみに出題内容は、個人成績表の出題形式によれば以下の通り。
・会話の内容一致選択
・文の内容一致選択
・Real-Life形式の内容一致選択:満点だった。受験直前の東南アジアひとり旅が奏功したと思いたい。笑


Reading&Writing(90分)

ここから孤独な戦いが始まる。90分以内にReadingとWritingを終わらせればよい。一通り解き終わったあと、もう1度同じくらいの時間をかけて見直せるくらい、私にとっては超余裕ありの分量だった(不合格だった過去2回も、量的には全く負担感なし)。3回目は、こんだけ見直してあかんかったら合格は無理やろってくらい目を皿のようにして、何度も見返した。


Readingの出題内容は、個人成績表の出題形式によれば以下の通り。
・短文の語句空所補充
・長文の語句空所補充
・長文の内容一致選択

短文の語句空所補充がてんでダメ…(*_*;


英検の語彙問題は難しいらしいと聞き及び、これだけは以下の書籍で対策するも(実態はabceedを利用)、試験日までに全section終わらせること能わず。せいぜい半分+αが関の山か。そんな付け焼刃な対策を上回る難単語のオンパレードで、Speakingの件もあり、あ、こりゃ落ちたな…と。

ちなみに、これで覚えた少なくはない単語がそこここに出て来たのはちょっとびっくりした。てことは、最後まで回してればもうちょっといけたのか…(´з`)


ライティングは、選択方式(筆記型・タイピング型)となります。(略)
筆記型:PC画面上の問題を見て、解答用紙に記述して解答します。
タイピング型:PC画面上の問題を見て、キーボードを使って解答を入力します。

省略箇所は筆者による

Writingの出題内容は、POINTSに記載された4単語のうち2つを使い、TOPICについて120~150語で纏めるというもの。どんなお題だったか忘れてしまったけど(環境保護に対する企業の責任、とかだったかな)、今もお世話になっているBrightureのR&Wで教わっている通り、Introduction⇒Body⇒Conclusionで手堅く纏めた。



お疲れさまでした!



現在の英語ルーティーン

「受験対策は1mmもせず、日々の英語に対するルーティーンを続けただけの人」と謳っているので、最後に今のルーティーンを棚卸し&関連記事も発掘しておく。


毎日行っているもの

BBC Learning English
朝、顔に塗り絵(≒化粧)するときに聞いている。短くて1~2分、長くて6分なので何度か聞き返せるのが程よい。


Duolingo
マレーシア在住時、COVID-19によるロックダウン後の2020年3月から始めて、1日も欠かさず継続中。その連続記録を止めたくない一心で。この仕掛けってよくできてるなーと思う。ちなみに昨日時点で1335日、今日も頑張る。苦笑



毎日じゃないもの

Podcast
週3~4日は在宅勤務だが、打合せがなく作業をひたすらこなさねばならぬときに流している。

弊記事では「Listening力を鍛えるのにうってつけ」と書いているが、いやほんとーに流しっ放しで、わからないところを聞き直すとか、スクリプト見ながら聞くとかは一切やっていない。これで何が「うってつけ」なの…


多読

上記記事を書いた頃に比べれば「多」読という程読んでないけど、

これで紹介した”Atmic Habits”を細々と読み進めております。平日は、夜、仕事が終わって気力が残ってればとりあえず数ページ。週末特に日曜昼間、少し纏めて1sectionとか、無理ないペースで。


でる順パス単
これも、電車に乗ったときみたいなスキマ時間に回している。準1級は受かったけども最後まで行き着いていないので。でる度C辺りの単語が、次の級レベルだそうで(つまり準1級のでる度Cは1級のでる度AやB)、覚えておいて損はないと思っている。

ちなみにBBC Global News Podcastを聞いていると、覚えた単語がゴ~ロゴロ。今だとイスラエル関連のニュースが多数のため、liberate(~を解放する)やらprovoke(~を怒らせる、引き起こす)やらpersecution(迫害)やら。こんな悲しい単語ばかり覚えたくないけどね…



レッスン系3つ

締めに、受講中のレッスンを挙げておく。

Brighture

2019年に駐在員としてマレーシアに派遣中、ふとしたきっかけで知り、一時は厳しさのために遠ざかっていたが再開、魅力に開眼し今に至る。日本語を介在させて英語を勉強してきた人にはめっちゃ辛いと思うけど、本気で英語をモノにしたい人には超絶オススメする。
最近忙しく、以前週3で取っていたのが週1がやっとの状態…先生方とお話するのも気分転換にちょうどよく、理想を言えばもっと入れたいのだが、業務都合がそうは問屋を下ろさず。泣


中華系マレー女子先生とのレッスン

駐在員の前、2017年に研修生として派遣されたときからの付き合いなので、かれこれ6年近く。近頃は最早、こっちがお金払って英語で雑談しているといった雰囲気。それも貴重な機会ではあるけど、そろそろ潮時なのかな。


日本在住アメリカ人との英会話レッスン
これは職場で受講せよと言われているもの。個人的には、今まで述べてきたように英語が習慣付いているので、そうじゃない他の人に渡したいんだけども。




かような長文、最後までお読みいただきありがとうございました。
この一連の英検にまつわる体験をしてみて思うのは、

よく練られた良問揃いの試験であるなぁ。

ということ。4技能をはかるのであるからさもありなん、か。
TOEICのような無味乾燥な(失礼…)テストばかりに飽き飽きしているあなた、英検も受けてみませんか?この国の将来を担う若い人たちと同じ試験を受けるというのも、また一興かと思いますよ。




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