家では映画なんぞ観ない人が、トニー・レオン出演作品をぼちぼち観ている。その情熱に自分でもびっくりしている。笑
「ブエノスアイレス」をはじめとするウォン・カーウァイ監督作品、運よくAmazon Primeで観ることのできた「欲望の翼」を除き、どうやらVPNのおまじないをかけないといけないらしい。この年末年始に祭るぞ…( *´艸｀)

という訳で、今時点でネトフリで簡単に観られる”Infernal Affairs”に手を出した。

警察とヤクザ(香港マフィア？)、お互いがお互いにスパイを潜入させ、騙し騙され血で血を洗う抗争を描いた作品で、公開は2002年。
アンディ・ラウが、警察官なんだけど実はヤクザのスパイ。
トニー・レオンが、ヤクザの幹部なんだけど実は警察官。

日本では2012年、「ダブルフェイス」というタイトルで、西島秀俊×香川照之W主演により、TBSとWOWOWの共同制作でリメイクされたやつ。

いやはや、なかなか時代を感じさせるツッコミどころ満載の映画でございましたわ。

おっとそのまえに、アンディ・ラウとトニー・レオンの素敵さに言及しなければ。

アンディ・ラウ

いやぁもう何故にこの人は、こんなにも制服とかスーツが似合うんだろうか。ゲフー
たくさんたくさん出てきたので、おなかいっぱい。(*´ω｀*)

がしかし、このネクタイはちょっといただけないな～
確かここ、自分の裏ボスであるヤクザの首領を撃ち殺す場面。長年仕えてきたヤクザの首領との決別という意味でもうちょっと喪服っぽいというか、せめてグレーのピンストライプとか如何だろう。そうすると地味すぎて画面上は映えないのか…

…てな感じで、スーツ男子を目の前にすると途端に、脳内着せ替えが始まります。別に普通に、上司・同僚・後輩でも。

この方色白だから、こんな色のスーツが似合うんじゃないかなぁ。
この方顔小さいし、ハイカラーでボタンダウンのシャツが似合うかも。
この方意外と、派手めのネクタイが似合いそう。

とかとか。(←きしょいやろw仕事しろw)

トニー・レオン

ウォン・カーウァイ監督作品だとほぼ例外なく、前髪を上げたオールバックで登場するけれど、本作は違ってとっても新鮮。実年齢よりも若く見えるし、西島秀俊に似ていなくもない。笑

(こりゃ明らかに、トニー・レオンを意識してるでしょう…”Infernal Affairs”本編だと煙草吸ってないけど)

相変わらずの”目の演技”には目を見張るものがあるが、

(直前までホテルの屋上で会っていた警察側の上司、ヤクザに殺されホテルから投げ捨てられた瞬間…)

こんな顔しちゃダメだって！あんた潜入捜査官でしょ！

どーもタレ目の笑顔は、愛嬌というか人懐っこさが滲み出る。

…こういう感じでお願いします。

ふ～…

(*´ω｀)

←浸ってる

ではここから気になった箇所にツッコミ入れてみる。

パカパカガラケー＆セキュリティがザル

携帯電話は主要な連絡手段であり頻出するが、2002年、21世紀になって公開された映画とは言え撮影は20世紀だったと思われ、まだまだガラケーが主流。そもそも初代iPhoneが世界を席巻するのは2007年であるからして。

例えば周囲に悟られてはいけない真のボスとの会話とか、強制的に相手との通話を終わらせるのに、パチン！と携帯を閉じる仕草がとっても印象的。スマホ全盛の今ではありえない演出ですな。

そして、トニー・レオンの警察側の上司、警視正だったかそれなりに高官だったと思うけど、彼が殺される直前に連絡を取っていた者(＝結局のところトニー・レオンですね)とコンタクトを取ろうとするアンディ・ラウ

…ちょw

パスワードかかってないんかw

今なら指紋認証だの顔認証だの、社用携帯だろうが私用携帯だろうが、突破せねばならぬ壁が多いというのに。

こういうテクノロジー関係、当時は最先端だったのだろうが、20年も経つとかなり陳腐化していて微笑ましい。警察が、ヤクザの麻薬取引を取り押さえようとする際の捜査で使うパソコンも、デスクトップのいかついやつ…あぁ、もしかしてWindows2000？

劇中音楽

警察VSヤクザのハードボイルドな話なので、エモい音楽は要らんのだろうけど。
でもアンディ・ラウとトニー・レオンが出会う冒頭、スピーカーの聴き比べをしてるし、モールス信号がとても重要な意味を占めるし、”音”にもう少し気を配っていただいてもよろしかったのではないでしょうか。

であれば、鬼束ちひろ「碧の方舟」を捧げたい。明らかに恋の歌だとは思うのだけど、個人的には殉職感が出ているので。

砂の城が砕けるような
脆い夜を超えてゆく
言葉は奪われながら
いくつもが貴方のせい

足りない気持ちの向こう側へ
迷い涙が落ちても
開かない扉を叩く事も
きっと切なくためらう

TOUCH MY FIRE
TOUCH MY HEART
貴方という終わりで溺れる
でも 構わない
辿り着く
その場所は何処でもいいのだろう

JUST SWEET
SWEET NAILED TO YOU