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宮沢賢治に会いたくて 銀河鉄道の父マティスに会いたくて マティス展

 宮沢賢治の落雷を受けたのは、ずっと前に大人になってからの最近であり、ゴールデンウィークに賢治に会いに念願の岩手県花巻へ行き、賢治を堪能し、宮沢賢治熱マックスで、映画「銀河鉄道の父」(2023年。成島出監督)を観に行った。期待値が非常に高かった分、宮沢賢治を演じる大好きな俳優、菅田将暉の本領もまだまだまだまだ発揮されていないようにも感じられてて(役所広司も余力がまだまだあったと思う)、これから役者の本領が引き出されて、これからこれからと期待しているうちに映画は終わってしまった。

 原作は読んでいません。それでも宮沢賢治のお父さんが主人公の映画ならば、もちろん賢治に思う存分会えるのだろうな、と。深掘り賢治を期待し過ぎて、配役も、明治大正昭和と昔の家々、街並み、景色、着物のどれもよかったと感じた分、菅田将暉演じる極みに極めた変人奇人!?賢治が観られると思ったのでしたが(彼ならできるだろうに。成島監督に菅田将暉のギリギリを引き出して欲しかった)、マイルドな賢治で、自分の勝手な期待と妄想が膨らみ過ぎた映画鑑賞でした。

 推しの賢治を観た後に、マティス展へ(単に時間の関係で、好き✖️好きを味わっいたかった1日)。大大大好きなマティスなので、こちらも期待値最大で上野へ。この期待は裏切られることなく、マティスを目の前に、ひしひしとビンビンにマティスを感じることがました。もう言わずもなが。切り絵もよかったし、うん十年も前の高校生の時に一目惚れした、「マグノリアのある静物」の前でも立ちすくむこともできた。快感。大満足。

 マティスもチャンスがあるならば、世界中のどこへでも、いつでも、何回でも生のマティスを見ていたい。

 30年少し前のNY、MoMAのマティス展ではチケットが取れなかったのですが、見たいな、どんなのかな、とひとり入り口付近をウロウロしていたら、そこは実は出口付近で、ぐるぐるしているうちに、知らない間に出口からふらふらと中に入ってしまい、気が付いたら念願のマティスを思いがけなく、結局逆行して無料!で全部見ることができたのでした。海外に住み始めて間もない、海外の事情がよくわからないからできた運のいい!?行動でした。

 あ〜、いつだってマティスには会いに行きたい!家にはマティスのポスターとポストカードを早速貼って。マティスが好き。

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