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【子育て論】「禁止」より「付き合い方」

我が家のゆるそうで厳格な子育て論」というマガジンを作ってるくらいなので「ゆるそうで厳格」というテーマはまさにぴったりだと思って生活している。今朝気づいた、もう一つのゆるそうで厳格な一面について。


親が生活の「模範」

子供を見ていると、良くも悪くも親を「模範解答」にして生きているのが伝わってくる。親が食べるものを食べるし、親の生活態度をそのまま受け継ぐ。

これもあってか、夫と私は自分たち自身に求めていないことは子供にも許容しないし、自分たちがやっていることも余程のことがない限り子供もしていいことになっている。

変な話、私たちは結婚指輪ではなく夫婦でペアタトゥーをくるぶしに入れている。なのでタトゥーだって禁じる理由が特にないのである。コーヒーも味見程度で欲しがればあげるし、子供もそれで満たされて、それ以上は求めてこない。

何せ、彼らは好奇心の塊なのだ。

お菓子や間食

流石に3歳で一生体に残る本物のタトゥーは許容しないが、2週間で消えるやつはOkにしてたりする。
そしてもっと身近な話に戻すと、日々のお菓子や食生活。我が家には3歳の長女と、1歳の長男がいる。どちらも間食しないと3食ではとても1日の必要カロリーが摂れない年齢だ。

週末は10時ごろと午後の3時ごろに間食をするが、その際はこちらからバナナやリンゴを勧めている。週末のどちらかはちょっとしたスナック菓子も提供したりする。

それ以外の時、特に食いしん坊の息子は、勝手にパントリーに頭を突っ込んでお煎餅やクッキーなどを持ち出しては「んっ!」とせがんでくることもある。

10時と3時のタイミングであっても、子供たちがお腹すいたタイミングであっても間食についていつも心がけていることは:
「果物→果物+ヨーグルト→焼き菓子かスナック菓子」の順で提案して、受け入れてくれたところで合意する。(割と果物で合意すること多し)
必ず一緒に食べる。孤食はさせない。

スナック菓子や食べるタイミングに関して「禁じる」ということはせず、食べるならどう食べるかの「付き合い方」に重点を置いている。

スクリーンタイム

我が家はテレビが無いので、つけっぱなしや勝手に子供たちがつけることはありえないが、YouTubeで歌の動画を見たり、(3歳の娘に関して言えば)パソコンの画面でディズニー映画を見るのが好きだ。

歌の場合も映画の場合も求められたらひとまずはOk
ただし、親が一緒に見る。(つきっきりでなくても、数分ごとにちょっと一緒に居るようには心がけている)
映画に関しては、会話を交わしながら「一緒に楽しんでいる」という時間にするようにしている

一人で黙々と消費するスクリーンタイムというよりは「親や兄弟と一緒に楽しむ」ひとつの行事にするのが狙い。(狙い通りに解釈してくれているかは今のところ謎ですが…)

お化粧やファッション

ディズニープリンセスやおしゃれが大好きな3歳の娘。私のジェルネイルを見ては「したいなー」と言ったり、自分や私の髪をいじって色々なヘアスタイルを創造して楽しんでいる。

私自身は、お化粧やおしゃれに興味を持っても、母に:

(化粧)する必要ないわよ!若いんだから!娼婦になりたいの?

と言われて育ち、大人になってからの化粧やおしゃれについても「身だしなみのため」という認識を強く教えられたような印象があります(違ってたらごめんよ、母ちゃん)

私は幸い褒められるほどすっぴんの肌が綺麗なので(笑)すっぴんで出歩くこともお化粧して出ることも、どちらも気分によってあるが、だからか:

化粧って自分の気分をアゲルため。好きだからするものじゃん。

という気づきを今になって得ている。
私は、誰かのすっぴんを見て「不快」に思ったことはないし、お化粧した人を見て「失礼のない人だな」なんて印象を持ったこともない。もちろん、化粧をしている若い子を見て「ふむふむ娼婦になりたいのか」と思ったこともない。笑

だとしたら、子育てにおいても私は子供に「化粧やおしゃれは大人になって、社会に失礼のないためにするもの」という教育はしたくないのだ。

節度ある楽しみ方があることを教えてあげれば、一緒に共有できる楽しみが増えるし、10代半ばになってコソコソ化粧されることもないのではと思う。

人は何事も禁止されると、余計にしてみたくなる生き物なんだからさ。

今朝はそんなこんなで朝からマニキュア(一応爪に優しいやつ)を娘の爪に塗りました。

ヴィーガン(菜食)

ご存知の通り、我が家はヴィーガン子育て中なので、ある意味食生活において「禁止」していることがあるとも言える。ただこれに関しても、私の中ではオープンスタンスなのだ。

先日保育園の食育の時間で、給食調理の方がイワシを丸ごと子供達の前で捌いたそうだ。その後の給食の献立が「イワシ入りハンバーグ」だったので、子供達はお魚という生き物がどのような過程を経て食べ物になっていて、どんな食感と味なのかを経験できたそうだ。

ただ、我が家は献立を合わせているが、ヴィーガンversionを私が調理して持ち込んでいるので、娘は最後のイワシ入りハンバーグは食べていない。

これに関して気になったので、当日本人に聞いてみた:

私:今日イワシを捌いているの見たんだって?

娘:そうだよ!痛そうでちょっとかわいそうだった。

私:そっか。

娘:そして臭かった。

私:そっか。食べてみたいと思った?

娘:食べたくない。

仮にここで「食べたい」と言われればなんとかイワシを経験してもらう方法を考えたと思う。将来的に「やっぱりお肉が食べたい」とか「ヴィーガンは嫌だ」と言われて自分の食生活を自分で決めてもらうのもOk

一見禁止事項があるヴィーガンを実践している我が家ではあるが、この点においても「禁止」というよりは「付き合い方」に重きを置いているつもりだ。

お魚を食べるなら(本人の言葉を借りると)「痛そうで、かわいそうで、臭い」という事実と付き合いながら食べる選択をすればいいし、それがお肉でも乳製品でも卵でも同じだ。

子供がとにかく経験したいだけ

子育ての専門家でもない私が言うのもなんだが、子供の「〇〇したい」は非常に純粋で「経験してみたいだけ」と言う場合が多い気がしている。

別に悪巧みも無ければ、それをやることによって社会的ステータスを得ると言う(大人にはありそうな)斜めな動機も無い。

ましてやコーヒー、お菓子、化粧、スクリーンタイム、おしゃれなど大人が普通にしていることを禁止してしまうと却ってそれらに対して変な「好奇心」が生まれるし、大人の私たちとしても説明に困る。(他の親は知らないが私は困る)

コーヒーは大人になってから?大人になってもカフェインの取りすぎは良くないので、大人も節度ある飲み方をするのが理想。

化粧はすっぴんを「隠す」ため?だとしたらなぜネイルは何のため?いつからするのがOkなのか?

私は、自分が一貫性ある回答・説明ができないなら子供に「禁じることはしない」ようにしている。シンプルにそれだけだ。



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