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知らないおばあさまと(勝手に)競歩した話

今日は年内の貴重な休み。
12月に入ってからの強烈な忙しさで、身体に感じる疲労はなかなかのもの。
大人しく家でのんびりしながら、掃除でも…と思いましたが、でもな…と考える。
来たる正月に向けて、お酒と、つまみと、ちょっといいお菓子が欲しい。

……よし、行こう。

ちょっと電車に乗って、買い出しに出かけました。

まず、さぼてんで早めのランチ。
疲労回復には豚肉がいいんだっけ?

それから、年末年始用の買い物を。
いつもと違うお菓子がたくさん仕入れられていて、目移りしちゃう。
やっぱり「辰年」物が一つは欲しい。
あれこれ悩んで、甘いお菓子と、おつまみにもなりそうなお菓子を、いくつか仕入れました。
目玉は、虎屋小型羊羹干支パッケージかな。

お酒は、大好きな日本酒、玉の光「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」


720mlで4千円くらいの、ちょっとお高いお酒。
特別な時にだけ買うお酒です。
先月の自分の誕生日に買おうと思っていたんですが、思いの外頂き物のお酒が集まったのでやめていたので、今回年越し用に満を持してご購入。
これを美味しく飲むために、あと10日頑張る。

よい収穫に満足し、家を出た時より強く感じる疲労感を伴い、帰路へ。
何を買うかたくさん悩んで頭を使って、ウロウロウロウロして元々少ない体力使って、買ったお酒と虎屋の羊羹はなかなかの重さで、あ〜疲れた…早く帰ってコーヒーでも飲みたい…、と思いながら、最寄駅から自宅までの道のりをトボトボ歩いていたところ。

スッ…!と、右側から私を抜き去った方がいて、たまたまお顔が目に入り「えっ」と。
ピンクの素敵なダウンをお召しになった小柄なその方は、若くみても60代、もしかしたら70代かも?と思えるおばあさま。
ですが、背中がシャンとしていて、足腰がしっかりしているんでしょうね、スタスタスタスタ歩かれていて。
えっ、すごい、と思っている間に、置いていかれそうになりました。

いやいやいや、ちょっと待って。
これはいくらなんでもまずい。
負けていられません40代としては。

めっちゃ疲れてたけど、ギアをあげて離されないように歩き、すぐ先にあった横断歩道で一旦追いつきました。
その後の、センターラインの無い、車がすれ違う時は少し歩行者を気にするくらいの道幅の道路。
その道路の左側をおばあさまが歩かれたので、私は右側に回って、おばあさまを左端の視界にとらえながら、遅れないように歩きました。

正確に言うと、遅れないようにするために、だいぶ頑張って、歩きました。

確かに私は疲れている。
荷物もなかなか重い。
でも。
恐らく20は歳上の方に、歩きでそんなに差をつけられたら情けないぞ?
と、勝手に奮い立たせて、頑張りました。
ダメだ疲れた…とちょっと速度を落としただけで、置いていかれそうになるんです。
もう頑張るのやめる?と途中思ったくらい、疲れました。

最寄駅から自宅までは徒歩10分かからない程度で、その方と歩いた時間は5分もなかったかな。
めちゃくちゃ長く感じましたけど。
自宅マンション着いた時は、これでもう頑張って歩かなくていいんだ、と心底ホッとした。
勝手に「負けていられない」と思って、勝手に頑張っただけなんだけど。
へとへとでした。

家に帰ってから飲んだドリップコーヒーの美味しかったこと。
そしてコーヒー飲んだ後に、2時間!も昼寝しました。
起きられなかった。
あのおばあさまは、同じマンションの方ではなかったので、私より長い距離をあの速度で歩いて帰られて、そしてたぶんだけど、帰った後は昼寝なんかせずに、家事をされたりしたんじゃないかな。
そう考えると、あの(勝手に一緒に歩いた)短い距離で負けなかったというだけで、年齢差も考えたら総合的に完全に負けている…。

それにあの方、別にウォーキングしてたわけじゃないと思うんですよね。
私と一緒で駅から自宅に帰る所だったんじゃないかな。
だからあのスピードは「普通」なんじゃないかと。
私がだいぶ頑張って歩いたスピードが、普通。
やっぱり敵わない。
私はあの歳であんなに健脚な自信もないし、今既に負けているし…。

身体動かすの嫌い。
運動めんどくさい。
とか言ってる場合じゃない。
10年後も健康でいられる体力作り。
急務です。

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