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#15 『気まぐれスケッチ』 〜インタビューな人たち〜

noteマガジン『気まぐれスケッチ』の第15弾。

テーマ :「インタビューな人たち」

書籍『UIデザイン みんなで考え、カイゼンする。』のユーザービリティテストの章でも利用したイラストたちです。タイトルの通りユーザーインタビューのワンシーンを描いたものです。

インタビューはサービス開発のための市場調査でリサーチャー実施したり、TVなどではレポーターが消費者にヒアリングするシーンが代表的ですね。

その際インタビューアが欲しい情報を不躾に一方的に要求することは、本当に欲しかった情報を得られない結果を招いたり、協力者を不快感を与え非協力的に変容させてしまう恐れがあります。どのシーンにおいてもインタビューは対話する相手と信頼関係を築くことが重要です。

イラストの紹介

今回のテーマに含まれるイラストの一部を紹介します。

illust_01:被験者の不安
予想のつかないインタビューは被験者を不安にさせます。誰しも知らない相手と急にカジュアルなコミュニケーションができたり、落ち着いて話すことができるとは限りません。必要な情報や準備を意図的に用意しない手法も存在しますが、いかに被験者のパフォーマンスを日常のシーンに模すことができるかが大切です。

ゆる〜いインタビュー-02

illust_02:対話は双方向的に
ある現場ではコミュニケーション力に長けていたり、客観的に人当たりの良い人員が割り当てられることが多いですが、知らない人にとも仲良くなれることや物怖じせず話すことができることと、相手の話を聞くことに長けているとは限りません。図のように必要な情報を欲するあまり一方的な質問ばかりをして、終了後にドライな対応をする方もチラホラいます。

ゆる〜いインタビュー-03

illust_03:信頼の形成は共感から
前述のアンチパターンは傾向として非常に多いです。限られた時間で必要な情報を被験者から享受したい場合は、多少なり本筋とは異なる内容であってもバランスを取った対話を心がける必要があります。テクニックではありますが共感を得ることは信頼関係を築く上で重要な接点で在ると同時に、インタビューアがそもそも被験者のパーソナル対して真剣に興味を向けて接することができるかが試されます。
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ゆる〜いインタビュー-04

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上記のイラストたちは「イラストAC」にて各種データ形式でダウンロードできます。note記事でご利用の際は「みんなのフォトギャラリー」で "気まぐれスケッチ"と検索いただくとたどり着けます。

まとめ

今回の記事内でも「インタビューは対話する相手と信頼関係を築くことが重要」とありましたが信頼を築くということもさることながら、適切な情報を引き出す問の設計はより難しいです。

信頼を気づいた被験者であっても、正しくシチュエーションをイメージできなかったりインタビューアが誘導的な質問をしてしまうと被験者はネコを被ってしまうこともあるからです。これはユーザーが不誠実であるということではなく、プロセスとしてそうなってしまうのです。

そのためインタビューアは、何のために情報を集めているかということに立ち返り、集めた上で何を判断したいかという趣旨を理解していなければなりません。皆さんが自らインタビューを実施することはそう多くないかもしれませんが、例えば誰かに「質問」をする際に得られる成果を最大化するために問いの設計を思案してみてはいかがでしょうか?

@norinity1103 でした。


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