TheBazaarExpress87、佐村河内事件、第二のゴーストライターA氏への手紙

3/13/2014

A様

突然のお便り失礼します。作家の神山と申します。

ヴァイオリニストのみっくん一家からの依頼と協力を得て、週刊文春に佐村河内事件の記事を書いている者です。みっくんのおかあさんと手話通訳の人からAさんのことを伺いました。

福島県本宮市の合唱歌の制作過程について、私にお話いただけませんか?Aさんはまだ若いし、将来がある方ですから、報道には最大限の配慮をいたします。場合によっては匿名でもいいですので、その佐村河内氏にゴーストライティングを依頼された過程を詳しくお話下さい。

佐村河内氏は、障害者や子供たちのことを利用しながら作曲家を装ってきました。ゴーストライターの存在自体は、音楽界ではいろいろな形でこれまでもあったようですね。そのことよりも、今度は音楽を愛する被災地の市民が利用されようとしたことの方が問題だと思います。これは音楽に対する冒涜以外の何物でもないと思いませんか。

Aさんも苦しまれていることと思います。週刊誌なので、明日14日中に下記までお電話かメールいただけますか。土曜日までにお会いできたらと思います。

このまま放っておくと、一般市民から、音楽に対する信頼が全くなくなります。被害者も犠牲者も増えます。どうか勇気を持ってご連絡を下さい。お待ちしています。

ご賢察、よろしくお願いいたします。

僕の父も長い間小学校の音楽教師でした。亡くなりましたが、いまも父の弾くピアノの音が聞こえています。音楽を愛する人たちの力で、この虚構を糺していきましょう。

どうぞよろしくお願いいたします。

神山典士、

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