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無意識でエゴにはまる私と本当のことを知っているわたし

先日、noterの方(以下、Aさんとします)とオンラインでお話をする機会がありました。Aさんは、私が体感したい、腑に落としたいなと思っていることをとても深くわかっている方だと、書かれている記事を読んで思っていたので、一度直接話ができればなと思っていました。そこで、ちょっと勇気を出して連絡を入れたところ、オンラインで話をする機会を作ることが出来たのです。

当日を迎えるまでの間、とにかく楽しみで、あんなことを話そうか、こんなことを訊こうかと、色々メモったりしながら、期待に胸をふくらませてその時間を迎えました。

そして、いよいよその時が来て、現在の状況を話したり、質問に答えたり、いくつかアドバイスをもらったり、こちらからも訊きたいことを尋ねたりしながら、1時間ちょっとの時間が過ぎていきました。

こうして、ずっと楽しみにしていた時間が終わったのですが、終わった後にまず感じたことは「何か、思っていたのと違うなあ」という微妙な違和感でした。それはなんというか、手応え感のなさのようなもので、たぶん話している途中からなんとなくは感じていたように思います。

それからしばらく、自分の中に残った違和感を感じていたのですが、あるときはっと分かったことがありました。それは私が話したい、訊きたいと思ったり、何か気づきを得たいと期待していたのは全て私のエゴで、多くの時間、私のエゴがしゃべっていただけだったのだという事実でした。

どういうことかというと、その時間の私は、今より良くなりたい、なんとか動いて前に進みたい、早く楽になりたい、という思いを持って話をしていました。これって典型的なエゴの考え方じゃないか!と、私は後になって初めてはたと気づいたのです。

そしてもうひとつ気づいたことがあります。それはある質問を受けた時に、何故か一生懸命「できない理由」を思い浮かべている自分がいて、これも全部エゴじゃないかと思ったのでした。

自分としては、日頃からエゴではなく愛を選ぼうと思い、それを心掛けているつもりでした。その日も、エゴではないモードの割合を増やすためのヒントを得たいと思い臨んでいたのですが、その態度が実は思いっきりエゴまみれだったということ、しかも無意識にどっぷりエゴにハマっていた自分に、終わるまで気づかなかったという事実に、驚いたというか呆れるような気持ちになり、ひとり恥ずかしい思いで一杯になったのでした。

Aさんも、エゴが実体のないものだということくらい当然分かっているはずなので、エゴの話すことをまともに相手する訳はありません。話していて何かいまいちかみ合わないような感覚になったのは、当然と言えば当然なのです。それでもAさんは、そんな私の話を丁寧に聞いてくださり、日常で行えるいくつかのワークや呼吸法なども教えてくださって、とても有り難かったです。

ということで、エゴが抱いていた期待は叶わなかったのですが、だからといってこの時間が無駄だったとか、やらない方が良かったなどとは全く思っていません。むしろ、こんなに簡単に、そして気づかないうちにエゴに取り込まれてしまうんだ、ということをしっかり体験として気づけて、とても良かったなと思っています。

恐らくこの傾向は、長い時間をかけ無意識のうちに身体に染みついてしまったのでしょう。それでも最近になってようやく、そのエゴの動きを少しずつ意識化できるようになってきたように思います。無意識のうちは何もできませんが、意識化できるようになれば、それを選ばずに別のモードを選び直すということができるのですから、これはいい兆しだと言っていいんじゃないでしょうか?

それと、実はAさんと話をしている時、私の中の奥の方で、エゴとは違うもうひとつの感覚があることに気づいていました。そいつは実に呑気であっけらかんとしていて、それをついうっかり口に出してしまえば「えっ?何バカなこと言ってるの?大丈夫?」と言われてしまいそうなものなのでした。

きっとこっちが本当というか、エゴとは全く別の世界の感覚で、しかも私はこれがあることをずっと前から知っていました。ただ、これはエゴからしたらすごくつまらないし、自身の出番もなくなるので、容易に受け入れられないものなのでしょう。

実際私も、Aさんと話しながら「やっぱりこっちの感覚の方が本当か〜。まあそうなんだろうな〜。でもそれじゃあ自分でやれることはないし、なんかつまんないよな〜」と思っていたのでした(これもまたエゴの声ですね…)。

結局今の私は、無意識でエゴにどっぷりハマっている状態には気づき始めているけれど、まだまだ長年慣れ親しんだ世界にも未練はあるし、心の奥で知っている別の世界に憧れながらも、そこに行き切る(委ね切る)覚悟が持てていない、そんなところに居るんだなということがよくわかりました。

そういう意味で、今回のAさんとの時間は非常に有意義だったと言えるかと思いますし、Aさんに出会い直接話が出来たことは、今後の自分のための助けになるだろうなと強く感じています。

ということで、改めてAさんには感謝申し上げます。ありがとうございました。

まだまだ、日常で練習問題に取組む日々は続きます。

最近撮った、近所のお寺の花手水舎💐💧












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