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「人生最高プレイリスト」を作ってみたときに感じた意外な違和感とは?

少し前のことですが、たまたま深夜にTVをつけたところ、番組内で「人生最高プレイリスト」を作るという企画をやっていました。これは、この先の人生でこれ以外の曲を聴けないとしたら、どんな10曲を選ぶかというもので、自分の人生で最高のプレイリストを作るというものでした。

面白そうだったので、さっそく私も作ってみようと思い、今までで自分にとって最もインパクトがあり、これは外せないと思える10曲を選んでみました。

当初はそれをいつものように嬉々としてnoteに書き、1曲ずつ動画のリンクをつけて投稿しようと思っていたのですが、作ってしばらくすると、何か変な感じというか、微妙な違和感を覚えて、記事が書き出せなくなりました。

そこで当初の予定を変更して、リストの紹介ではなく、作ってみて感じた微妙な違和感とは何だったのかについて、書いてみることにしました。

最初に作った「人生最高のプレイリスト」はどんなものだったのか?

まずは、最初に私が作った「人生最高のプレイリスト」はどんな10曲だったのかについて、簡単にご紹介しますね。

1.Piano Man/ビリー・ジョエル
2.Starting Over/ジョン・レノン
3.We Are The World/USA for Africa
4.Thank You For The Music/アバ
5.風になりたい/ザ・ブーム
6.La La La/シングライクトーキング
7.Promice - album version -/ゴスペラーズ8.Joyful Joyful/映画「天使にラブソングを2」より
9.Ka Nohona Pili Kai /ケアリィ・レイシェルinspired by「涙そうそう」(合唱アレンジ)
10.明日へ/MISIA

ちなみに番号が振ってありますが、これは順位ではありません。だいたい時系列で並んでいます。1〜4が洋楽を聴いていた中学から高校の頃、5〜7が20代から30代の頃、そして8〜10が40代に熱中していたコーラスグループにいた頃に歌った曲となります。

1曲1曲を見ると、いずれも名曲で、それぞれに思い入れもあるし、自分としてはこの選曲には十分納得していたのですが、何故か変な違和感を覚えたのでした。どうももうひとつ嬉しくないのです。

なんとなく感じていた違和感の正体とは?

そこでしばらく考えていたら、ある時はたと気がついたのです。

「これ、今聴きたい曲じゃない!」と。

そうなんです。確かに大好きな曲だし、聴けばいい曲どころか名曲だなあとさえ思うのですが、今聴きたいか?と訊かれたら、ちょっと首を傾げてしまうのでした。

つまり「人生最高プレイリスト」として選んだ曲たちは、私の人生の中での思い出の曲ではあるけれど、ある意味過去の曲であり、今の自分にとっては最高じゃなかったのです。

なので、今この10曲だけを持ってどこか無人島にでも行き、金輪際この10曲だけしか聴けないと言われたら、私ははっきりと「嫌だ!」て言ってしまうと思います。

今聴きたい曲は何なのか?+最近のオススメ動画を紹介

じゃあ、今は何が聴きたいのかと言えば、これまでに他の音楽ネタの記事でご紹介したヘイブラウンやharuka nakamuraなどのような、アコースティックなギターやピアノによる、ソフトで静かめな曲がいいなと思うのです。

せっかくなので、この2組やその他最近お気に入りの、まだご紹介していないオススメ動画を貼り付けておきますね。

こちらはヘイブラウンの既発表曲ですが、ワンマイクセッションバージョンでのショート動画が上がっていたので、ご紹介しておきます。リードボーカルの声質やさりげないハーモニーの美しさなどは相変わらず素晴らしいです。

続いてharuka nakamuraさんは、色々な方とのコラボイベントをよくやっていて、こちらの2つの動画は料理と音楽というテーマで行われたイベントで即興演奏をしているものです。

ひとつめは岡山のbelkというカフェで行われた「道草」、もうひとつは熊本のtaishojiという元お寺のアトリエで行われた「食卓とピアノと」というイベントの様子です。音楽だけでなく、映像もとても美しいです。

その他、最近特にオススメしたいのは、ハワイのマウイ島にあるカメハメハ・スクールというハワイ系の子供達が通う私立学校の生徒達(たぶん高校生ぐらい)が、昨年夏に大規模な山火事被害にあったラハイナという街について歌った「Yonder Lahaina Mountains」という曲です。

とにかく生徒達の奏でるハーモニーが美しく、さらに一緒に踊られるフラもとても美しくて、非常に素敵な動画です。

また更に直近では、森山直太朗さんが石崎ひゅーいさんをフューチャーして歌った「愛し君へ」がとても良くて、よく聴いています。

そこに湧き上がる新たな声が

しかし、そんなことを言っていると「それは今お前がメンタル弱っているから、刺激のない静かめの曲が聴きたいだけじゃないのか?」とか「じゃあ、今聴きたいと思っている曲だけを持って、これからの人生それ以外の曲は一切聴けなくてもいいのか?」などという声が私の中から聴こえてきます。なので、ちょっとそれについて考えてみようと思います。

確かに、年齢のせいもあるかも知れませんし、今だに身体の具合が完全には良くなっていないため、調子があまり思わしくない時などは、今でも気持ちが下がることがあります。だから今は刺激の少ない、静かめで優しい雰囲気の曲を聴きたくなっているということはあるかなとは思います。

そのうち体調も良くなり、気力・体力も充実してくれば、もっと元気でエネルギー感の高い曲が聴きたくなってくるのかも知れません。とすると今後は、今聴きたいと思っている曲とは違う雰囲気の曲を選びたくなることも十分ありえるだろうと思います。

なので、今聴きたい曲が今後も聴きたい曲10選にあり続けられるかは「分からない!だけど変わる可能性は十分ある」というのが答えなのかもしれません。

結局、私が感じた違和感とそれにより気づいたこととは?


さて、最後にこの話をどこに着地させようか書きながら考えていたんですが(書く前に決めてないんかい!)、今朝、トイレの中で思いついたので、それを書いてみます。

結局、私の選んだ「人生最高プレイリスト」は「過去の思い出」プレイリストであり「今の」最高プレイリストではなかった。そのズレが違和感の正体だったのかなと思います。そして私たちは今に生きているので、今ある感覚を置き去りにして過去の思い出だけを持って生きても、ワクワクしないし、楽しくないんだな〜ということに気づいたのでした。

あ、でも、これはあくまでも私個人の見解ですので、皆さんは皆さんなりの「人生最高プレイリスト」を作り、大いに盛り上がっていただければよいのではと思います。

今を楽しめばいいんだニャー🐹

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