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XF35mm F1.4をレビュー 購入してから3年目の気づき【富士フイルム】

こんにちは。
富士フイルムの神レンズでお馴染みのXF35mm f1.4の単焦点レンズ。
2012年に販売されたので、このレンズの良いところ悪いところは色んな方が過去に語りつくしています。

今更レビューみたいのを書いても仕方ないと思ったんだけど、個人的にこのレンズは苦手というか良いところがわからなかったんです。
それがここ最近、少しわかってきた。購入してかれこれ3年くらい経ってようやくわかりかけてきた。これ良いレンズなのでは?と。

ということで、僕のこれまでの富士フイルムのカメラ・レンズ遍歴を振り返りながら、XF35mm f1.4を少し語りたいと思います。
完全に日記みたいなものです。

本当はブログに書こうと思ったんだけど、今更XF35mm f1.4のレビューを書くのもなーと思ったのでnoteに書こうと思います。

ちなみにブログはこちら→海苔ぴんブログ


僕の富士フイルムのはじめ

僕の富士フイルムはX-T3とXF16-55 F2.8から始まります。
初心者がいきなりフラグシップカメラ・レンズを購入したわけですが、これはすごく良い選択だったと今でも思っています。

XF16-55f2.8

というのも最初に一番良いのを買ってしまえば他のカメラやレンズに目移りすることなく写真撮影を楽しめると思いました。一番良いのを頼むってやつです。
事実、このカメラとレンズは素晴らしかったため、今でもメインカメラ・レンズとして写真撮影を楽しんでいます。

さすがに望遠側が足りないと思ったので「XC50-230mm」、マクロ撮影がしたかったので「XF60mm F2.4」を購入しましたが、XC50-230mmは中古で3万円くらい、XF60mmF2.4はpaypayのポイントで買ったので実質タダみたいなものでした。

最初に購入したXF16-55 F2.8は本当に素晴らしいレンズで、こんな素晴らしいレンズで写真が撮れる僕がきっと特別な存在なのだと思いました。
というのは冗談で、僕は風景写真を撮ることが多かったので広角も35mm換算で24mmまで撮れるこのレンズは本当に使い勝手が良かったんです。
しかし、このレンズは日常のスナップとかで使うには少し重くて大きい。
もっと軽い標準レンズが欲しいかなーと思い始めていました。

左がXF16-55F2.8 右がXF35mmf1.4

神レンズと呼ばれるXF35mm f1.4の声は嫌でも聞こえてきます。
これまでのレンズは焦点距離が違うものやマクロレンズだったわけですが、カバーしている単焦点レンズを買うのはお金がもったいないと思っていた。
でも使ってみたい。悩みました。

そんな僕に神のお告げであるキャッシュバックキャンペーンがやってきました。このキャンペーンを使い、新品のXF35mm f1.4を購入したのでした。
2019年5月の話しです。もう3年以上前のお話し。

さて見せてもらおうか。神レンズの実力とやらを

久しぶりの新品のレンズはテンションが上がりました。
2012年に販売されているのでいつ生産されたものなのかはわかりませんが。

XF35mm f1.4の箱 高級感があります

XF35mm f1.4は重量が187g
XF16-55f2.8が655gなので、めっちゃ軽く感じます。
角型フードもかっこいいし所有欲を満たしてくれます。
とりあえず見た目は合格。かっこいい。
X-T3ともばっちり合っています。
あとは描写が良ければ文句はありません。

X-T3+XF35mmf1.4
手のひらに収まるXF35mmF1.4

一般的に言われているXF35mmf1.4の特徴は以下のとおり。

  • ふんわりやわらかい描写

  • ボケる

  • AFが遅いしギコーギコーうるさい

X-T3と合わせて使っていますが、AFが遅いと思ったことはあんまりありません。十分実用範囲だと思います。狙ったところにフォーカスが来ないことがありますが、その辺はかわいいで耐えられます。(はっは、こやつ^^)

問題は「ふんわりやわらかい描写」と「ボケる」です。

何が問題かというと僕が使いこなせないことです。
確かに繊細に描写してくれますしボケてくれます。
しかし、僕は風景や日常スナップ、お花とか草木を撮ることが多い。
ふんわりした描写は苦手なんです。

f1.4で撮影 ボケる

f1.4でお花を撮るとボケすぎる
じゃあ絞ればいいだろ?もしかして絞りをご存じない?
確かにその通りです。絞ればいいはずです。
XF35mmf1.4にはご丁寧に絞りリングも付いていますし。
その通りなんですが、絞ってもなんか描写が苦手なんですよね。

絞るとなんか急にキリっとし始める感じがしません?
ふんわりなのかキリッなのか僕にはわからなくなってきた。

XF16-55mmF2.8と比べると繊細な描写をすることはわかる。
でもふんわりした描写が苦手。

そんなわけでこのレンズの良さを理解できず持て余していました。

3年目の気づき。クラシッククロームってよくね?

話しが少し変わるのですが、最近クラシッククロームの良さが分かり始めました。
富士フイルムご自慢のフィルムシミュレーション。
今はクラシックネガとかが人気ですが、少し前まではみなさんアホみたいにクラシッククローム!!って叫んでいました。

僕は富士フイルムの緑の発色が好きで使っているところがあるので、プロビアとかベルビアの方が好きです。
富士フイルムのベルビアって本当に素敵ですよね。夕焼けとか撮ると痺れます。

多分ベルビアで撮った夕焼け

なのでクラシッククロームの良さってなんだ?とずっと思っていました。
確かに素敵な描写をするがそんなに言うほどか?と

その良さに最近なんとく分かり始めた。昔から僕はそうでした。みんなが良いね!って騒いでいる時は騒がなくて、あとで気づくタイプ。今回はかれこれ3年かかりましたね。

話しが長くなりましたが、
XF35mmf1.4とクラシッククローム
この組み合わせで撮る写真が良い感じなんだと。
それに気づいたわけです。

XF35mmf1.4+クラシッククローム

3年かけてたどり着いた一つの答え。
それがXF35mmf1.4+クラシッククロームです。
なぜこの組み合わせにはまったのかはわかりません。
多分気のせいとか思い込みとかそういうのが入っていると思います。
それでもとりあえず辿り付きました。

そんなわけで作例です。

日の出直後の写真です。
日の出の写真を撮って一仕事終わったあとに、XF35mmf1.4に付け替えて散歩して撮影しました。

なんというか、よくないですか?
まぁ毎回こんな風に撮れるわけではないですが、素敵な描写だと思います。
APS-Cのカメラでこれだけ撮れれば確かにフルサイズは不要かと思っちゃう。(思うだけで本当は欲しい)

正直、富士フイルムのカメラでは明暗差の大きい場面での撮影は難しいと思っていたんだけど、アンダー目に撮って光を強調させればいい感じに撮れることに気づいた瞬間でした。

これはこれで好きなんだけど、XF35mmf1.4の良さである「ふんわりやわらかい描写」はどこいった?となりますよね。

次の作例です。

はい、そうです。ふんわりやわらかい描写は今でも苦手です。
僕にf1.4は使いこなせない。
なので少し絞ることで対応します。f2.8とか。
じゃあXF16-55mmF2.8でいいだろ!確かにそうです。

でも、XF35mmf1.4の繊細な描写。これは良いと思うんです。
葉っぱとかの繊細な描写。これがXF35mmf1.4の良さかなと。
うん、少しわかってきた気がする。

なんというか色乗りが良い感じだと思うんです

色乗りと繊細な描写。これを武器にして勝負する。そう思ったんです。

上の写真を見てください。
毛がすごい解像してません?
他のレンズでもこんくらいは解像するよと言われるかもしれませんが、僕はすごいと思いました。見事な毛です。

色乗りと繊細さを武器にするとなると、紅葉が勝負場所になります。
富士フイルムのカメラはあんまり細かく描写するのが苦手という印象があったんだけど、これだけ解像してくれるなら十分だと思うようになりました。
XF16-55mmF2.8だとここまで細かくは描写してくれません。

あとは使い方です。
上の写真なんかはもう少しなんとかなっただろうと思うんだけど、でもイメージはこんな感じです。

ベルビアで撮影

ベルビアだと少し緑がうるさすぎるかな?難しいところです。

日常スナップはやっぱり良い感じ

レンズが軽いので日常スナップは良い感じです。
クラシッククロームとの相性も良い。
クラシッククロームの空の色ってなんかいいですよね。

あとは繊細な描写をしてくれるので細かいのを撮るのも楽しい。
電柱とか撮ると楽しいです。

うん、青いいよね。

100点の写真を撮れる可能性を秘めている

僕が良く使っているXF16-55mmF2.8は80点~95点くらいの写真が撮れる感じです。良い仕事するね。って印象。
おお!!っていう写真を撮ることは、あんまりない。

でもXF35mm f1.4には100点が撮れる可能性を感じる。
光を操れれば・・・。

というかレンズ紹介HPとか見るとポートレートとか書いてあるんですよね。ポートレートはやったことないんですよ。恥ずかしいので。
やってみたいなー、ポートレート。そしたらまた評価が全然変わりそうです。子供とか撮ると良い感じで撮れそう。

本当はニコンのZ6とかパナのLumix s5とかが欲しいなーとか思ってたんだけど、カメラ本体はともかくフルサイズはレンズが高すぎるんですよね。
貧乏人には手が出ません。

そんなわけで富士フイルムの良さを再確認しようと思い、XF35mmf1.4を再確認していました。
結果としてはまだ性能を引き出しきれていないので、もう少し修業したいと思います。オラ、わくわくしてきたっぞ。

そんなわけで3年目の気づきでした。


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