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ジャズを軽く聴き始めたい人への軽い名盤紹介24  豪華絢爛 Frank Sinatra 『L.A. Is My Lady~Featuring Quincy Jones Orchestra』(1984年)

こんにちは。

本日は数々の名唱を残したフランク・シナトラの『L.A. Is My Lady』というアルバムのご紹介です。
ええ? シナトラってポップスじゃん「My Way」じゃん! とお嘆きの方、認識を改める時です。

若い頃は数々のジャズ・ボーカル・アルバムを吹き込み、星数多の名唱を残しているんです。名盤と呼ばれるものも沢山あります。
「シナトラ 名盤」で検索すれば幾つでも出てきます。

平たく言えば、ジャズとかポップスとかの垣根を越えたエンターティナーですね。20世紀アメリカを代表するエンターティナーです。

数々の名盤が存在するそんな中、今回選んだのが、
『L.A. Is My Lady~Featuring Quincy Jones Orchestra』なのです。

1984 年にリリースされ、クインシー ジョーンズがプロデュースした、フランク シナトラによる57 枚目で最後のソロ・スタジオ・アルバムです。
とても楽しいアルバムに仕上がっていますから、クインシー・ジョーンズ・オーケストラの豪華な伴奏とともに、ぜひ聴いていただきたい一枚となっております。

1 L.A. Is My lady
2 The Best Of Everything
3 How Do You Keep The Music Playing?
4 Teach Me Tonight
5 It's All Right With Me
6 Mack The Knife
7 Until The Real Thing Comes Along
8 Stormy Weather
9 If I SHould Lose You
10 A Hundred Years From Today
11 After You've Gone

参加ミュージシャン

クインシー・ジョーンズとそのオーケストラ
ジョージ・ベンソン
ライオネル・ハンプトン
アービー・グリーン
レイ・ブラウン
ブレッカー・ブラザーズ
ボブ・ジェームス
マーカス・ミラー
ジョン・ファディス
スティーブ・ガッド
など、あとの方は割愛させていただきます。

ま、それだけ多くのミュージシャンが参加したという事ですね。

ジャケットも豪華に見えますね。L,Aの夜景の上に君臨するシナトラ。とても内容を良く表しているジャケットだと思いす。


曲を聴いていきましょう。

1 L.A. Is My lady
曲作りにはクインシー・ジョーンズも関わっているタイトル曲です。さすがに若い頃と比べると声に芯が無くなっているような感じですが、そこはテクニックでカバーしています。
豪華なアレンジも楽しめますね。

2 The Best Of Everything
ミュージカルが元になったスタンダード曲のようです。

3 How Do You Keep The Music Playing?
1982年の映画『Best Friend』のために作られた曲で、当時はジェイムス・イングラムとパティ・オースチンが歌いヒットした曲です。
美しいピアノの旋律も味わいましょう。

4 Teach Me Tonight
ジャズのスタンダードナンバーになったポップソング。
他にはエラ・フィッツジェラルド、ダイナ・ワシントン、変わった所では西城秀樹さんも歌っているようです。

5 It's All Right With Me
これもコール・ポーター作曲のジャズ・スタンダード。
カーティス・フラーやオスカー・ピーターソン、エラ・フィッツジェラルドなどのカバーがあります。

6 Mack The Knife
この曲はこのアルバム最大の聴きどころと言っても良いでしょう。歌詞の中に、今回参加してくれたミュージシャンの名前を入れながら歌うという、楽しくて感動的な曲に仕上がっています。
確認できるミュージシャンは、クインシー・ジョーンズ、ランディ・ブレッカー、マイケル・ブレッカー、ジョージ・ベンソン、ジョー・ニューマン、フランク・フォスター、ライオネル・ハンプトン。

7~11も、それぞれジャズ・スタンダード曲で、多くのミュージシャンが取り上げています。
特に「 If I SHould Lose You」なんて、沢山ありますから、色々と聴き比べてみてはどうでしょうか。私は個人的にキース・ジャレットのピアノ演奏が好きです。

若い頃のシナトラ・バージョンがあり、今回また録音したというのありますので、聴き比べてみるのも面白いかもしれません。

このアルバム、一説によるとミュージシャンだけでも60数名が参加しているとのことで、編集が大変だったであろうことは、容易に想像がつきますね。

ここまで派手で豪華な作品、滅多にあるものじゃないので、一家に一枚置いておくのも悪くはないなと思います。


今回も最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。


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