「世界一幸せだと思った時間があった。
あったのに、自分で捨てちゃったよ」と
嘆く慎森(岡田将生)に、
「スポーツの世界の一番は勝った人じゃないよ」と
前置きして、
翼(石橋菜津美)が言った言葉だ
(先日の『大豆田とわ子と三人の元夫』)。

「今メダルをとった人でもない」と続く翼の主張の最後に、
「Good Loser（よき敗者）」という言葉が放たれる。

これは、潔く負けを認め、勝者を讃える、
米国大統領選で敗北した候補を指す言葉だ。

Good Loserであろうがなかろうが、
失敗は天の忠告と思うしかない。
そう思えば何かを受け取れるし、
何かができる。