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中毒性 あるよな気する夏の暮れ

タモリ論 樋口毅宏

ライターの人が書く文章と作家の人が書く文章って、何かが違う。
軽重を論じるつもりはサラサラないが、ライターの、しかも週刊誌などで腕をふるっていた方と、じっくり原稿用紙に向かって、書いては破り書いては破りしている和服姿の先生と呼ばれる人の書くものって、根本からして異なるように思える。
たとえ同じテーマを扱ったとしても、まるきり違った様相を呈するだろう。
「いい日旅立ち」を演歌の人が歌うのとアイドル歌謡の人が歌うのとで違ってくるように。
どっちがいいとか悪いとかいう問題でもないんだけど。
手クセが出るよなあと思う。
とりわけライターの手クセは、すぐにそれと判るような気がする。
錯覚かもしれんけど。


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