ノーベル賞の未来に備える力

ノーベル賞、また日本人が取りました。すごいです。

一時期は大学で働いていたこともあって、「選択と集中」とかいって、今流行りの研究に資金が集まる様子を間近で見てたこともあります。

私が自分の目で見てきた感想は、大学にどんなに適切に投資したって、一部は元が取れるようなビジネスが直結することもありますが、全体として元が取れることなんてありえないということです。

ですから、大学は遅い早いはあれ、元を取ることを考えてお金を出すようなところではありません。まず社会が豊かで、その余剰で運営して、そうするとその研究成果が将来役に立つのです。

たとえばテング熱が69年ぶりに国内感染が確認されたとき、日本に蚊の研究者がいなかったら対応が遅れます。最近まで火山の活動がたまたま穏やかでしたが、最近活発になっていて、研究者の数が足りないと問題になっています。

いちいちどれが将来役に立つかとか浅はかに取捨選択してしまっては、将来なにかあっても対応が難しくなります。研究者たちがそれぞれの多様な考えで自分の興味のあるものを研究しておくことが未来の備えになるのです。

もしもノーベル賞がなかったら、基礎科学は今よりはるかに疎んじられ、もっともっと研究費が偏っていたらと思うと背筋が凍ります。政治家はどうしても短期間の成果を求めます(それは政治家のせいというより選挙という制度そのものの問題です)から、ノーベル賞が取れたとかこういう機会にはどんどん基礎科学をもてはやし、少しでも良い環境に変わっていってほしいです。

ということで、今回のノーベル賞も素晴らしい! イグノーベル賞もすっかり日本が常連で、こちらも素晴らしい!


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