見出し画像

ASDについて(4);処世術 5

(5)自分の興味があることには他人は興味がない

これも、忘れがちな事実です。
自分の音楽の好みが偏っていたので、若いころから自覚はしていましたが、
つい布教するような行動をとりがちです。

若いころは誰でもそうなのでしょう、共感を求めるという性質があります。
ネットがない時代ならいざ知らず、現在ではどんなニッチな趣味でも
仲間を見つけることができます。

年甲斐もなくPerfumeのコンサートに行くことがありましたが、
周りに誰もファンだという人がいなかった。
僻地で年齢もいってる自分の周囲では当然です。
三山ひろしのほうが知名度上です。

それがドームを満杯にするくらい人が集まってるんです。
当たり前じゃないかと思うかもしれません。

偏見交じりの自分の見方をすこしいいます。
そんなことないよ、という場合は捨て置きください。

鉄道オタ、という人たちがいますよね。
けっこう岡山駅や京都駅、東京駅あたりで見ますし、
沿線のスポットでも見かけます。
でかい高級カメラをもっています。
ほとんど男ばかり。

そういう鉄道オタという人の写した写真を見ると、
全部構図が同じで、
その構図にいかにばっちりはまるかを競っているようなのです。

そして公共の場所のホームで3脚置いて我が物顔です。
あの集団を構成している人たち、
けっこう発達障害が入っていませんか。

いや、どこか若いころの自分もああだったんかな、と思うからです。

写真の構図の中に人が映ったり、乗客を写したり、
全体の風景を写さないあたり、
徹底的に人嫌いの感じがにじみ出てませんか。

発達障害の特性、過集中できる趣味なのでしょう。

いえ、自分も人のこと言えません。

ジャズが好きで何千枚とCD集め倒して踏み場所ない状態です。
昔のロックや、クラシックも好きで同じくらい所有しています。

旅行系Youtuberの「スーツ交通」という人がいます。
僕はスーツ君、と呼んでいます。面識はありません。

この人、鉄道オタ自称してますし、
謙遜していますが、膨大な知識量です。
喋りが立て板に水です。
会社経営までしています。
嫁さん美人です(伝聞)

自分の趣味・興味を周りに受け入れやすい形に提示できていると
ここまでになるのかと最初見たとき驚きました。

スーツ君が、自転車で東海道で東京から京都まで行った
動画は驚きました。そこまでしますか、と。

変な言い方になりますが、あきらかに個性のカタマリ、
常人ではできない境地です。

もちろん表には出していないでしょうが、
かなり若いころから戦略的であった節がうかがえます。
そして同時に苦労している感じもあって、
人当たりの柔らかさは立派です。

ある意味老成しているといってもいいかもしれません。

趣味を通じて人とつながるというのが自分も取った方法でした。

ですから

(9)趣味はできるだけ続けよう
(7)精神の成長は人を近づけて得られるもの

を項目の中に入れているのです。

大人になり、年を取ってくると趣味どころではなくなり、
感性をすり減らしている人が目立ってきます。

継続は力、という言葉は本当で、
どんなものでも4年、5年と続けていると、
それは歴史となり、動かしがたい実績になるのです。

この実績こそが、自分を守ってくれるものに変化すると
僕は思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?