留学という最強のトレーニング。
この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:大学授業実況中継、トレーニングとは何か。なぜ、留学が根本的に自分の心身を鍛えるのに最適なのか。華原朋美が強いわけ。トップ画はhttps://qr1.jp/qgk2b4
トレーニングとは何か
トレーニング、人的資源管理論でいうと教育訓練と言ってもいい。常に組織も、そこに属する個人もスキル、能力を強化、アップデートしないと競争に勝てないことは間違いないよね。
おとなの世界では、いま、リスキリング(reskilling学び直し)という言葉が流行っているけれど、それはトレーニングのひとつだ。
要するに現代の変化に対応したトレーニング、これがリスキリングといえる。
しかし、人間ね、基礎ができてなけりゃあ、何をやってもダメなんじゃないか。
基礎という台がグラグラしてれば、その上に何を載せても、意味がないだろう。
じゃあ、基礎とは何か。
僕が考える基礎とは、「生きる力」だ。
先日コロンビア南部で、小型飛行機の墜落事故でアマゾンのジャングルに取り残された4人の兄弟が、40日間生き延びていたというニュースがあった。
兄弟は、部族の習慣で幼いときからジャングルで生き延びるすべを学んでいた、という。
生きる力とは、端的に言えばそういう力だ。
言い換えれば、不足、不便、予期せぬこと、この3つに連続的、日常的に遭遇した時に、それを乗り越える力のことである。
その困難な試練を乗り越えた時に、本当の生きる力がつくのではないだろうか。
留学は、生きる力をキミに与える。
留学と言ったが、ここでの定義は1ヶ月以上海外で一人で生活すること、としよう。
ことばの不足、理解の不足、違う習慣、文化という不便。
外国で生活するとは、毎日が予期せぬことの連続だ。
これを乗り越えれば、人間としての地力がつくと思わないか?
つく、とも。絶対に間違いなく。
苦労は買ってでもしろ、という。
しかし、買うべきでない苦労もある。
でも、留学の苦労は、今後キミの人生で必要な苦労ではないだろうか。
日本でする苦労は、同じ環境で、同じ言葉と文化を共有する中で、体験する苦労であって、外国でする苦労は、別次元のものだ。
それは、キミの人生を根本から改革する力になる。
スポーツのスランプは留学で治る
スポーツでスランプに悩んでいるキミ、留学は特効薬になるよ。
なぜならば、スポーツでスランプに苦しむのは、オレに言わせれば、人生のどこかに大きなフラストレーションがある。
スランプは、どっかでモチベーションが得れてないことが原因なんだ。
技術的な問題じゃなくてね。
自分が本当に何をやりたいのかを問い詰めると、その答えはでてくる。
それには、環境を変えないとダメだ。
そして自分を見つめ直す機会が必要だ。
留学では、キミの身体は忙しく疲労し、考えるいとまもない。
が、それゆえ、こころは内に向い、キミはやっと自分と会話をすることが出来るようになる。
そして、キミが自分に求めていたものは何かを、さとることだろう。
それが、キミに足りなかったモチベーションなのさ。
以上、これがスポーツにおけるスランプが、留学で治癒されるメカニズムだ。
留学で日本と向き合うようになる
異文化での苦闘は、キミに嫌でも「日本」と「外国」を比較させ、日本とは何か、日本人とは何か、そしてキミとは何か、を考えさせずにはおかない。
日本のいいところ、悪いところも、自然に意識するようになる。
世界に一歩出ると、日本が、日本人が意外なことに尊敬されていることがわかる。
常に日本のことを聞かれ、その度に自分はいかに日本のことを知らなかったことを思い知らされる。
日本を称賛しまくる人々に気圧されて、案外自分は日本を知らず、日本のいいところに気づかなかったことに気づかされる。
日本にあるものがないという不足、言葉や日本の当たり前が通じない不便、毎日起こる予期せぬトラブルの数々は、キミに「日本ってこんなにいい国だったのか」としみじみ思わせるだろう。
さて、「教育訓練としての留学」に立ち返ろう。
人間は「ありがたさ」を知った時に強くなれるんだ。
当たり前のように享受していた毎日が、当たり前じゃなかったと感謝できるようになった時、強くなれるのだ。
日本でずっと生活している限り、不足、不便、まさかの出来事に右往左往なんてことは、まずない。
海外生活で、平穏な生活に感謝できれば、それだけであなたは変わる、強くなる。
そして世界には日本人ではない人々が生活し、異なる価値観や文化が、気候条件があることを、身体で知った時、キミはデカくなる。
これが僕が考える、基礎であり、人生の早い段階で身につけておいたほうがいい。
華原朋美がしぶといわけ
しぶとい、なんていうと彼女のファンに怒られちゃうな。
しかし、小室哲哉との恋に破れ、うつ病を患い、その度に休養、復帰を繰り返してきた。
(下はカナダ留学から帰国したばかり、新曲never say neverを出した頃の華原朋美。何か吹っ切れたような感じが見えるね)
最近はお子さんも生まれ、また芸能界の第一線に戻っている。
さっきビデオで観たけれど、それは彼女が2000年にカナダ留学をして、ガソリンスタンドや牧場で働いたり、英語でコミュニケーションをとり、何でも一人でやらざるを得ない状況に追い込まれた3ヶ月の”留学経験”がモノを言ってるんじゃないだろうか。
それは大半が、テレビの演出であったにせよ、だ。
キミにも、ぜひ、留学をすすめるよ。
さて、僕は僕でこの夏、中国に行ってくるよ。
中国は始めてだ、もっと早く行くべきだったな、でも何事も遅すぎることはないだろう。
このことはまた報告するね。
じゃあ、高校生の皆さん、暑さ対策はしっかり、ね。
お水はペットボトル3本は飲みましょう。
野呂 一郎
清和大学教授
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