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ブラボー! 山形交響楽団 酒田公演

たまたまのご縁があり、妻と二人で地元の山形交響楽団の定期演奏会に初めて出かけた。プログラムを手にすると、メインのビゼー「カルメン」に加え、シュトラウス2世の軽快な調べやファリャの情熱的な名作など、バラエティに富んだ構成だった。
(これは、AIが教えてくれました)

開幕は「スペイン行進曲」の陽気なリズム。ウィーンの雰囲気たっぷりに、喜びと癒しの音色が広がった。次いで聴かされたのがファリャの「恋は魔術師」。個人的に最も印象深かったのがこの作品だ。

プログラムを眺めると、スペインの魔術的な世界観を体現した神秘的な一曲だという。

生の演奏ではまさにその通り、情感豊かな音の流れが私の心を惹きつけた。不安を煽る洞窟のシーンでは重苦しく、魔法のシーンでは、指揮者の振るタクトがまるで魔法の杖のように各パートが呼応して演奏していた。そして情熱に満ちた踊りのシーンでは、色彩豊かな音の拡がりに包まれた。

後半は不朽の名作といわれるオペラ「カルメン」の見せ場が披露された。歌手の林美智子、宮里直樹両氏の情熱的な歌声に、オーケストラが華を添えていた。

プログラム内の簡潔な解説があり、ストーリーを理解しながら音楽を堪能できた。当たり前だが、演技をしながら歌う技量の高さに圧倒された。

生の演奏ならではの息遣いや指揮者の多彩なリード、音の立体感に酔いしれる時間となった。自宅の音楽とは次元が異なり、改めて生演奏の醍醐味を実感した。

ファリャの楽曲は、私が好きな映画音楽の作曲家ルトウィグ・ゴランソンにも影響を与えたのではないかと感じられる場面があり、新鮮な発見だった。
(ちなみに、スターウォーズのスピンアウトドラマ「マンダロリアン」のテーマ曲)

全体を通してメリハリのある構成で、一気に名曲の数々を堪能できた贅沢な夕べとなった。

地元に実力のある交響楽団があることを本当に誇らしく思う。
年に一度は必ずこの生の音色を、という思いが新たに芽生えた。

そしてオペラ鑑賞への関心も高まった。音楽に親しむ文化的環境に感謝の気持ちでいっぱいだ。

P.S 写真撮影のタイミングがわからず、拍手している間に終わってしまったので、次回はカーテンコールで写真も撮りたい。
また、ブラボー!も恥じらいが出て言えなかったので、心から叫びたいブラボー!!

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