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東野圭吾作品は木村拓哉だ

先週の土曜日から読みはじめた「あなたが誰かを殺した」読了。
文庫本ではなく、単行本で読んだ。
携帯しやすい文庫本と違い、少々嵩張ったり重かったりするのが単行本だ。
しかし紙の質や表紙のデザインなど文庫本とは一味違う。
新作はもちろん単行本だが、文庫本とは違い少々値が張る。
学生のころは少し待って文庫本になってから買ったりしていたが、
最近はもう我慢しない。大人になったな、私。

で、肝心の中身はどうだったのか。

東野圭吾作品は木村拓哉だ。

「キムタクって何を演ってもキムタクだよね」
という感想?を聞いたことがある。
うん、言わんとすることはわかる。
しかし、彼のことは取り立ててファンというわけではないが、
魅力的だと思う。やっぱり華があるので、ついつい見入ってしまう。
作品自体は少々難ありでも、彼はやっぱり上手いよね、という人も多い。

木村拓哉は

「待てよ」


だけではないのだ。

東野圭吾作品も私にとっては木村拓哉なのだ。
正直言って最近までちょっと敬遠していた。
それはドラマや映画化して作品が私にとって面白くなかったから。
(「容疑者Xの献身」だけは別、別格)
しかし「クスノキの番人」を読んでから彼を見る目が変わった。
小説なので”読む目”だろうか。遡ってたりしながら色々読んでみた。
もちろん全部が面白いわけではない。中にはイマイチな作品もある。
それはそうだろう、なんでも好みというものがある。
しかし、引き込まれていく、読み入ってしまうナニかが東野作品にはあるのだ。それは華なのかなんなのかわからない。けどそれは間違いなく魅力なのだ。

今回の「あなたが誰かを殺した」は加賀恭一郎が事件の謎を解く。
そう私が敬遠していた「新参者」シリーズの刑事だ。でもこの一連のシリーズ、ドラマも映画も観たけど、どれもこれも私には合わなかった。
合わなかったシリーズの刑事役は阿部寛氏だった。
誤算だった。まさか読書中、阿部寛の声がノイズとなって邪魔をしてくるととは。でもそれ以外にノイズはなく無事読了。

で、再度中身は、というと。
これはポアロというよりか、コロンボな流れだった。
でもラストスパートは東野圭吾だった。なんのこっちゃ。

これ、映画化するなら、主演女優は黒木華さんでお願いします。



いただけるなら喜んでいただきます。