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ベトナムの匂い【旅の匂い】

こんばんは。書くンジャーズ木曜担当 のせ(@nose1119)です!

今週のテーマは【#旅の匂い】。 

昨年の12月に出張でベトナム行って以来ずっとベトナムにハマりっぱなしで、妻にも「どうしてそんなにベトナムにハマってるの?」と言われる始末。

どうしてと言われても…という感じなんだけど、それだけ強烈な旅だったんでしょう。

だから今回のテーマ【#旅の匂い】を見た時も一番に思い浮かぶのはベトナムの匂い。

排気ガスの匂い

1つ目は排気ガスの匂い。滞在したハノイにはと数えきれないほどのオートバイが。車よりも圧倒的にバイクの数が多い。歩行者用の信号や横断歩道はなく、道路を渡るのも命がけ。

そんな中、朝の通勤ラッシュ中にジョギングへ。

事前に調べたところによるとハノイのランナーは朝4時には公園に集まって走っているというではないか。どうしてそんなに早く?と思ったんだけど、走ってみるとよく分かった。

「バイクが多すぎてジョギングどころじゃない」というのもあるのだけれど、何より苦しくて呼吸ができない。道路を埋め尽くす程のバイクが排気ガスを吐き出しているのだから当然だろう。

それにしても、これだけの数のバイクを停める場所がどこにあるのだろう?仕事終わって、自分のバイクを見つけるの大変そうだな。

パクチーの匂い

昔から「苦手な食べ物は??」と聞かれると、必ず「匂いの強いもの」と答えていた。続けて発していた「特に香菜とか」という台詞が単なる思い込みだったことをハノイで知ることになろうとは。

ベトナムにいる間、毎食の様にフォーやブン(そうめん)を食べた。1杯目は初日の夜、ハノイの地元住民が行くような小汚い食堂で食べた。

苦手なはずのパクチーがたくさん載っていた。「吐いちゃうんじゃないかしら?」と思ったんだけれど、食べてビックリ。本場のパクチーは違うのか、旅の魔法にかかっていたのかまったくと言っていいほど臭くない。むしろ美味しい。それ以来、旅の間ずっとむしろパクチーをたっぷりにして食べていた(ちなみに帰国後食べても美味しかったので本場のパクチーが特別美味しかったわけではなかった模様)。

私の様に魔法にかかった者もいれば、かからない者もいた。2日目の夜、同行していた後輩を同じ店に連れていった。後輩は昨日、我々が食べたブンを、通訳として同行していたチンさんと私は「昨日とは違うものを食べよう」とチンさんすらよくわからないメニューを注文。

先に後輩の元にブンがきた。数口食べて後輩の箸が止まった。そして、えずきだした。

「僕、ダメかも知れません。」

そう言いながらパクチーを避け、時折えずきつつ最後まで食べていた。

ここから彼の「ベトナム食口に合わない旅」が始まったわけなんだけれど、ふと今になって気づいたことがある。初めて行った私とは違い、彼は昨年に続いて2回目だっただ。パクチーが苦手なことくらい3泊5日もしていれば、分かりそうではないか。あれはなんだったのだろう。

そう、その店で地獄を見たのは彼だけではなかった。

私とチンさんのテーブルに運ばれてきたのは、フォーやブンのようなスープに入った麺ではなく、焼きそばだったのだ。

焼きそばだったこと自体が問題なのではない。何を隠そう(隠すも何も写真見れば分かるが)この焼きそばとんでもなく油でギトギトだった。

ベトナム人のチンさんですら少し食べて「私これ食べられないかもしれません」と半分以上残すほどのギトギト。食べ物に対してのもったいない精神が強めな私は、自分のに加えチンさんが残した分も食べたのでした。

この度の食事はほぼ美味しかったのですが、唯一これだけは二度と勘弁してほしい。

生姜の匂い

最後は最終日にチンさんの実家で食べたアヒルの卵のゆでたまご「hột vịt lộn(ホビロン)」。

食卓に出されたそれを指差し「これはお父さんの大好物なんですよ。ごちそうなんで滅多に出ません」と言うチンさん。

「それならば」とまずはひとつ。日本の様にテーブルや食器の縁でコンコンと割るのではなく、レンゲで叩いて割る。

「普通のゆで卵ではないんです」とチンさん。

じゃあ、なんなのだ。

「運がいいと羽とか足があります」

そう、普通のゆでたまごではなく、ふ化しかけのたまごだったのである。

そういうのも絶対にダメだったはずの私だったのだけれど、その時いまだ魔法にかかっていたのでしょう。お父さんに勧められるがまま、まずはひとつ。

見事当たりを引き、完全に足ができていました。

後輩くんは私の隣で魔法にかからないまま「僕ダメかも知れません」とやはりえずいていたのでした。

不思議だったのが、私3つ食べたのよね。写真見ると最初10個あったの。チンさんの家族が5人。ひとつずつ食べて5個、後輩くんが1個、私が3個。合計9個。

お父さん、最後のひとつも私に勧めてくれたわけ。

「そしたらほぼ半分私が食べることになるよね?お父さん好物じゃなかったんかい!」

と思いつつも、おそらく3つも食べた私を見て好きなんだと思って勧めてくれたんだろうな。

さすがの私もこのエグさは打ち消せず、大量の生姜に助けてもらっていたのだよ。だから私にとってのホビロンは生姜の匂い。


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