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あけましておめでとうございますー2021振り返り編

あけましておめでとうございます。
2022年が始まりましたね。

今年の抱負は約1ヵ月後の誕生日投稿に延期するとして、(昨日投稿し忘れたので)2021年の振り返りから一年を始めたいと思います。

【2021年の振り返りー進化思考編】

進化思考が新しい教育と創造性の哲学として広がっています。

2021年は進化思考の本が出版され、日本を代表する学術賞「山本七平賞」を受賞。学術賞を受賞した唯一の思考法(弊社調べ)となりました。

受賞スピーチこちら
https://www.php.co.jp/news/2021/11/yamamotoshichihei30th.php

停滞する日本や、創造的とは言えない教育を革新する一撃として、それぞれのセクターに革新を生み出す皆さんの力になるように広めていきます。

この本の出版に関わった人たちとの大きな絆を改めて感じただけでなく、進化の学校や、良品計画さん等での企業研修、NewsPicksのNewSchool等を通して、仲間とたくさん出会うことができました。
この2022年に皆さんとの出会いから生まれるプロジェクトがとても楽しみです。

また進化思考の関連プロジェクトもいくつか立ち上がりました。2022年は、中国版・台湾版・韓国版や進化思考の図鑑などがお目見えできるかも。どうぞお楽しみに。

【2021年の振り返りーデザイン編】

そんなわけで最近は進化思考の話ばかりですが、デザイナーもしっかりやってますよ、ということで少し振り返りです。

2021年は長野県塩尻市奈良井宿の文化財を改装した宿「BYAKU」や、ゴミを再利用した弊社オフィスの完成、横浜のイノベーション政策を推進する「横浜未来機構」などいくつか記念すべきプロジェクトが立ち上がった一年でもありました。

BYAKU Narai、ぜひ泊まってください^_^

また今までデザイン賞をいただいても、めったには報告していませんでしたが、実は2021年は目指していたいくつかのデザイン賞で4つもグランプリをいただいた、ありがたい年でした。

国を挙げた大きな賞を日本人が獲ったこと自体、日本としても喜ばしいこと。きちんとお伝えしない感覚ではいかんのかも。。。ということで一応ご報告です。今私たちがデザインで社会に何を問いかけられるのか。本当は生まれて欲しい関係性に忠実にデザインを進めてきたことが評価され始めていると感じます。
改めて関係者の皆さん、おめでとうございました!

【台湾】
みんなでつくる新型コロナ対策サイトPANDAIDが台湾 金點設計獎 Golden Pin Design Awardのグランプリに。

台湾デザインセンターが主催するGoldenPinは国を挙げた大きな国際賞で、台湾だけでなくアジア中の最高のデザインが集まる素晴らしい賞です。

コミニュケーション部門のグランプリとして、ボランティアの仲間と作ってきたコロナウィルス対策ウェブサイトPANDAIDが選ばれました。グランプリは以前にヤマハのバイクが受賞したようですが、日本人としては史上2度目です。
僕の奥さんが台湾出身のデザイナーなので、特に感慨深い受賞でした。

PANDAIDを一緒に作り上げてくれたボランティア&スタッフのみなんな、特に台湾バージョンを作ってくれた台湾の皆さんは本当におめでとうございました!

【ドイツ】
食の安全と山口の地域愛を伝える秋川牧園のブランディングが、German Design CouncilのGerman Design Awardsの金賞を受賞

信じられないことに日本語だけでデザインされた山口県のオーガニックファームのブランディング及びパッケージングが、遠く離れたドイツ国政府のGerman Design賞で最高位の金賞に輝きました。

「口に入るものは間違ってはいけない。」
秋川牧園の創業者、秋川房太郎の言葉に忠実に、「ばかでかい内容表示が手書きで書かれていて中の安全性をまっすぐを教えてくれるパッケージ」をデザインしました。

この手法が分かりやすかったのか、日本語全面押しのパッケージが言語を超えてドイツ人の心に刺さったようです。リブランディング直後には秋川牧園の株価が大きく上昇したのも嬉しい出来事でした。

秋川牧園の皆さん、弊社の担当チーム、みんな本当におめでとうございました!

【ドイツ】
みなとみらいホールでも巨大楽譜型ソーシャルディスタンス「Social Harmony」が、ドイツ政府の革新的建築賞に。

ドイツデザイン賞と同じくジャーマンデザインカウンシル主催のICONIC Innovative Architecture Awardで、最高賞となるBEST of the BESTに輝いたのは、20mの楽譜型ソーシャルディスタンスでした。
大きな建設費用をかけたプロジェクトばかりが選ばれる本賞で、実験的な仮設プロジェクトが選ばれる異例の受賞となりました。

このプロジェクトは、辛い制約としてのソーシャルディスタンスを楽しいものに変えるための実験プロジェクトでした。

みなとみらいホールの改装に伴う閉館で壊されてしまいましたがぜひどこかでまだ実現したいと思っています。

【イタリア】
イタリア最大のデザイン賞A' Design Award & Competitionの最高賞Platinumに山本山のブランディングが選ばれました。

もう5年近くにわたって様々な商品開発を返送させていただいてる山本山さんのブランディングが、A'Design Awardの最高賞Platinumの栄誉に輝きました。
これまたものすごく日本的なデザインですがきちんと見ていただいたことを感謝しています。地域と文化のための姿勢を打ち出した老舗のリブランディングがこのような形で評価を受け、嬉しく思います。

【2021年の振り返りー役割編】

振り返れば2021年は新たな役割を賜る年でした。

・JIDA理事長
・国立阿南高等専門学校特命教授
・キリロム工科大学理事

という公的な立場が増えました。また今年で慶應義塾の特別招聘准教授は5年経ったので引退です。

・まち未来製作所(再生可能エネルギー)CDO
・アペルザ(ものづくりDX)CDO

と、二つの会社のデザイン戦略を新たに統括することに。ナオライ(伝統産業)や47プランニング(地域活性化)などのソーシャルスタートアップの取締役に続いて会社の経営にかかわることになりました。

また進化思考を広める「シンカ株式会社」およびサーキュラーエコノミーを推進する「ZENLOOP」という会社を仲間と共に立ち上げました。

デザインとスタートアップは境目がありません。そしてデザインは産業を更新する強力な武器となります。それぞれの会社で持続不可能を超える革新的な産業デザインをつくるために頑張っていきます。

そんなわけで2022年もまた、私たちはデザインの本来を追求し続けます。

みなさま、本年もNOSIGNERや進化思考の取り組みをどうぞよろしくお願いします。

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