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以前読んだ本の感想「死ぬときに後悔すること 25」

この本に興味をもったのも、歳をとったせいだろうか。新聞の広告欄で、みかけた瞬間に内容が知りたくなった。
 死がいつかは、やってくることを知っていても、なかなかそれを意識することはできない。体に生命力が満ち溢れ、スポーツや学業、あるいは仕事に取り組んでいるときに、老人からのしずかな目線の奥にひそむ感情をくみとることは、むずかしい。
 著者は、終末期医療の緩和ケアをおこなっている。その現場の患者さんから、きいた話や著者が感じたことをまとめている。実際、死を目の前にして、人は、何を後悔するのか。死期がちかづくと、体を動かすことが大変になること、話をすることでさえ、むずかしくなるという現実を知っているだけに、そうなる前に後悔しないように、自分のしておきたいことを、やっておいてほしいという。
 死をもって、体は機能を停止し、土にかえってしまうが、自分の心、魂までもが「無」となってしまうことは、考えづらい。だから、「来世」という考えがあるのだろうと思う。日本人は、ほとんどの人が無宗教だと思うけれど、なにかの宗教に帰依していれば、死を恐れないようになれるのだろうか。
 ネットでみると、この本を高く評価する人、そうでない人、いろいろだけれど、一度は手にとってみる価値があると思います。
 どれだけ、実践できるかが大切ですね。
 
<著者>大津 秀一 氏
<出版社>到知出版社

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