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大阪の超人気ラーメン屋「人類みな麺類」めっちゃおいしいけど…これだけは言わせて!

大阪で1番人気のラーメン屋はどこかと聞かれると、「人類みな麺類」と答える方が多いのではないでしょうか。

せっかくの大阪なのでこれは行くしかない!ということで、この前行ってみたのでその体験をレポートしたい。

人類みな麺類とは

まず、「人類みな麺類」について知らない人のために軽く紹介すると、
UNCHI株式会社というお世辞にも飲食店を経営しているとは思えない会社が運営している、大阪の南方駅ほど近くにある超人気ラーメン屋である。

この会社の経営するラーメン屋は俗に「UNCHIグループ」と呼ばれ、「人類みな麺類」の他には「くそオヤジ最後のひとふり」や「世界一暇なラーメン屋」など、一風変わった名前の店が多い。

最近は関西だけでなく、東京はもちろん高知県などにも出店を進めているようだ。

食レポ

「人類みな麺類」は超人気店なので、連日長蛇の列ができているそうだ。
僕が行ったときもそれはそれは長い列ができていたのだが、その話は長くなるので後で。

「人類みな麺類」の店内はめちゃくちゃおしゃれという訳ではないが、清掃も行き届いており、なんといっても世界観が作り込まれている
店内は基本的にカウンターのみで、厨房に向かい合うカウンターの他に、グッピーのいる水槽に向かい合うカウンターもある。これがとても美しい。
そして、店内には大きなモニターがいくつもあり、ミスチルのライブ映像が延々と流されている。ここもひとつのブランディングポイントなのだろう。
(内外装の写真を撮り忘れたので分かりづらくて申し訳ない。)

今回は一番人気だという「macro」を注文した。

めちゃくちゃ美味しい。
スープは貝の出汁が効いており、そこに合わさる醤油が深みを生んでいる。
麺もおそらく自家製面だろう。少し縮れていてスープとよく絡まるし、麺自体も甘みがあってうまい。
チャーシューもうまい。薄めのチャーシュー+煮卵か厚めチャーシューかを選べるのだが、今回は厚めにした。想像以上にデカくてこれだけで腹がいっぱいになる。

超人気店なのもうなずける味だった。

行列がすごい

味は大変良かった。しかし、問題はその行列である。

私が行ったのは14時頃だったのだが、その時間でもものすごい行列だった。
おそらく50人ほどは並んでおり、何時間待たなければならないのか。。。と一瞬ためらうも、ここまで来たんだからと自分を奮い立たせ、列に加わる。

列は線路沿いに長く連なっており時折通る電車がうるさい。周りは古ぼけた風俗店だらけで治安が悪そうで、ときどき生ゴミ臭がする。
しかも8月の炎天下の中である。20人ほど前に並んでいた方が熱中症になったようであり、救急車で運ばれていた。
このラーメンを食べるにはそれほど過酷な試練を乗り越えなければならないのだ。

そんなことを考えていると1時間ほど経過した。
次第にイライラしてくる。
あと何時間待たなければならないのか。
そもそも外に並ばせる必要はあるのか??
他の超人気ラーメン店では記名制や整理券を導入して、指定の時間になると店舗に戻ってきてもらうというオペレーションを取っているところもある。
人が倒れるほどの環境である。絶対にそうした方がいい。いや、そうしろ。

そして結局2時間ほど待ち、ようやく店の前に4席だけある椅子に座ることができた。
店内を覗くと、あれ?席結構空いてない?
と思っていると、スタッフさんが出てきて一言。
「商品提供まで時間かかってしまうんですけど、暑いと思うので先に席に通させてもらってもいいですか?」

おそらくこの店の教育では「商品提供はお客様が席に着いてから〇分以内」のようなルールが決められているのだろう。
そのルールを順守するために今までは席が空いていても通してなかったのだろう。
なんと粗悪なルールだ。それによって倒れた人がいるというのに。
そもそも回しきれないような席数を設けるべきじゃないし、席数を作ってしまったんなら回せるように改善してほしい。
今回臨機応変な対応で早めに席に通してくれたこのスタッフさんは賞賛に値する。

さらに、これは中に入ってから知ることであるが、
ラーメンの提供が遅い。

遅くなるというのはスタッフさんから聞いていたが、それでも遅かった。席に着いてから多分15分ほど待った。
なんでこんなに遅いのか。
見てみると、厨房は無駄に広いものの、ラーメンをゆでるためのタモ?をセットする機械が小さく、同時に6人分の麺しかゆでることが出来なさそうだった。
もうちょいスペース上手く使えないかなあ。なんのために厨房広くしてんだよ。厨房がここの4分の1くらいしかないラーメン店でも1ロット6人で頑張ってたよ。この業界には6人分ずつしか茹でちゃいけないみたいなルールでもあんの?

提供がこれだけ遅いのには他にも理由がある。

店内のオペレーションが粗悪すぎる。
人員の無駄遣いが多すぎるのだ。
まず、未だに現金でしか支払えない。食券制にすればレジ担当いらないでしょうに。せめてQRコード決済くらい導入しちくり~。
そしてなぜか水はセルフではなくスタッフがいちいち注いでくれる。水が無くなればスタッフがピッチャーを持ってきて入れてくれる。
いや、それくらい自分でやるから早くラーメン作れよ。
極めつけは、水だけでなくティッシュまで席に備え付けが無く、食後にスタッフがティッシュの箱を持ってきて1枚だけ取らせてくれるのだ。(実際は何枚でも取っていいだろうがスタッフが箱を持っているので気が引ける)

その人員でラーメン作ったりしたらもっと早くお客さん回せるんじゃない??
そしたら行列も改善されるんじゃない??


といったように、味はいいのに気になる点が多すぎる店だった。

邪推

ここからは私の推測なので話半分に聞いてもらいたいのだが、
もしかすると「人類みな麺類」は、意図的に長い行列を作っているのではないか?

記名制や整理券を導入しなかったり、席が空いているのに客を入れなかったり、スタッフを無駄に使って接客に時間を割いたり、全ては長い行列を作るためではないか?

たしかに、長い行列は目を引くし、ちょうど南方駅の構内からも見える位置なので、列ができていることで集客効果も期待できる。
それに、「行列のできるラーメン屋」というブランドも付く。

実際、「人類みな麺類」の紹介では「行列の絶えないラーメン屋」みたいな打ち出しもよく見かける。
ローソンで販売されている「人類みな麺類」のカップ麺にも「大阪で大行列のできる人気店」のようなキャッチコピーが付けられている。
彼らはもう引けないところまで来てしまったのだ。
だから意図的に行列を作っているのだろう。


そんな疑いに追い打ちをかけるように、UNCHIの社長がこんなツイートをしていた。

あからさまに行列を金儲けに活用しだした。
いよいよわざと行列を作っている説が信憑性を帯びてきた。

最後に、言っておきたいこと

もし本当にわざと長い行列を作っているのであれば、それはマーケティング的には正しいのだろう。
実際それで話題性が生まれ今のような人気店になったのかもしれない。

しかし、それはお客さんのことをないがしろにしていないか?
いつまでも自分たちの利益のみを追求した運営をしていたら、いつか客に見放される日がくるだろう。
お客様は神様だと言っているわけではない。
三方良しという言葉が最近またよく耳にするようになっているように、長期的な繁栄を考えるとステークホルダー全ての利益を最大化する経営が望ましい。

実際私は、もうあの行列には並びたくないと思っている。
2時間炎天下で待つことの精神的、肉体的ストレスはあまりにも大きい。

もしそんな中「行列を飛ばせるパス」を使って並ばずに入っていく者がいたらどうだろう。
僕はラーメン店の行列の代表待ちですら許せない性分だ。何をしでかすかわからない。

というのは冗談だが、せっかく美味しいラーメンを提供しているので、「人類みな麺類」さんにはこういう意見もあるということを真摯に受け止めていただきたい。


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