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おもしろい地名の由来・語源【関西編】

私が地名の語源にはまったのは大学の文学Bの授業がきっかけだ。
その授業では万葉集に出てくる歌の解説をしつつ、いろんな地名語源雑学を私に教えてくれた。
文学Bは基礎教養科目の中でも楽単といわれる類で、多くの人は適当に勉強して適当な点数で単位だけ貰っていたが、私はガチで勉強して満点を獲った。
大問3つのうち1つだけ選択して答える部分も、全問回答した。もちろん制限時間の中でである。
答案が返されることはなかったので点数は不明だが、自己採点では100点満点中140点だった。

そんな激ハマり授業の中で知ったおもしろ地名語源がこれだ。

梅田

これは比較的有名だろうか。大阪の一番の繁華街、梅田である。
もともと湿地帯だった梅田は田んぼとして利用されていたが、その田んぼを埋めて「埋田」となり、縁起の良い文字である「梅」を当てて「梅田」となった、という説。

六甲

六甲は神戸市東部に位置する六甲山周辺の地名である。六甲山地を吹き降ろす北風は阪神タイガースの応援歌でも有名な「六甲おろし」と呼ばれる。
そんな六甲の地名の由来は古代(古墳時代とかその辺)にさかのぼる。
古墳時代は都が畿内にあり、都から見た六甲付近は「向こう」側だった。
その「向こう」が「むこ」に変化し、漢字を当てて「六甲」になったという説が有力である。
これは大きなカタルシスを感じたのを覚えている。

武庫川

六甲よりも東部の西宮市あたりに位置する武庫川も、六甲と同じ由来であるといわれている。向こうにある川だから武庫川である。
武庫之荘も同源と考えられる。ただ、兵庫の語源は武器庫である「兵庫(つわものぐら)」であるらしいので、それが語源にも影響しているかもしれない。
曖昧でーす。

淡路島

阿波に向かう道だから「阿波」+「路」で「あわじ(ぢ)」となり、そこに「淡路」の字が当てられるようになったらしい。
他にも国生みの伝説に出てくる「淡島」も関係しているかもという記事もあったが、阿波に向かう道の方が納得感があり、すこな説である。

淡路

大阪市の淀川付近の地名、淡路も淡路島と同源か?と思いきや、全然違うようだ。
菅原道真が左遷のされる時に淀川を下っていると、中州に行きついた。
その中洲を淡路島と勘違いして淡路と名前がついたようだ。
いくらなんでも気が早すぎるし、淡路島は淀川の中州とは比べ物にならないほど巨大である。本物の淡路島を見たときはオーストラリアと勘違いするんじゃなかろうか。
学問の神様といえど地理は偏差値40くらいだったのかもしれない。

今覚えているのはこれくらいだ。
最近某ラジオでよくされる語源の話を面白がって聞いているのもこの影響だろう。
レジュメが残っていたらもう一度見直したい。

※地名の由来は諸説あります。今回ご紹介した説が正しいとは限りません。

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