見出し画像

一期一会。僕を救ってくれた人との出会い

コミュ障は場数で治す

僕は今でさえマシになりましたが、これまでは結構なコミュニケーション障害、通称コミュ障でした。

なので、毎年新しいクラスになるときには、最初の半年間は友達が出来ずに、給食や休み時間も一人で過ごすのが恒例になっていました。

大学に入り社会に出ることを少しずつ意識していった際に、危機感を感じたところが、このコミュニケーション能力の低さでした。このまま行って、もし営業部に配属された時にはまず終わるなと。

そこで僕はまず社会というものを全く知らなかったので、そこから学び始めました。

そして社会の仕組みの大部分は経営によって成り立っていることに気づき、そこから経営も学び始めました。

そして現在は、学生教育事業に経営者の一人として携わらせていただいています。

さらにそこで学んだ事を活かして、リクルートライフスタイルが運営するホットペッパーグルメの新規開拓営業もしました。いわゆる飛び込み営業ですね。1回出勤した際には30件以上の訪問をしました。

僕自身がコミュニケーションを不安から自信に変えられたのは、この営業の仕事の経験が大きいです。

とにかく初めましての人に会いまくりました。飲食店の経営者に。

そこで何度無視されたことか。何度嫌な顔をされたことか。何度怒鳴られたことか。

だんだんと、次のお店のドアをノック出来ない自分がいました。

ノックしようとするが、手とドアの間があと1センチのところに迫ったところで、どうしても手が動かなくなる。

あと1センチ、あとたった1センチなのに。

こんなに弱い自分が嫌で、悔しかった。情けなかった。

気づいたら雨も降っていないのに顔がぐしゃぐしゃにぬれていた。

悔しくて道に立っているポールを思いっきり蹴った。爪が割れて血まみれになってた。

やらなきゃいけないのに、出来ない。身体が前に動かない。

進もうとすると、もう一人の自分が僕を後ろから羽交い締めにして阻む。そんな田植え前のドロッドロの田んぼのような葛藤の中にいました。

正直に言うと、逃げたときもありました。

そして、そんな弱い自分を嫌いになる。この連鎖でどんどん自己肯定感が下がり、自分には存在価値があるのかと考えても、その答えが出なかった。

だがそんな僕を救ってくれた人がいました。

僕を奈落の底から引っ張り出してくれた人

それはあるカフェのマスターでした。その人との出会いは、僕が仕事で訪問させていただいたことがきっかけ。

最初に訪問したときには、二言三言交わしただけでした。

でもその中で、何か安心するような気持ちになれたんです。こんなことは仕事の中では最初で最後でした。

そしてまたあのお店に行きたいと思いました。またあのマスターに会いたい。

そして再訪問させいただきそこでじっくりと話しました。

そして話しているうちにだんだんと、自分が営業マンではなく、一人の人間になっていた。

するとなぜだか、自分の今の悩みをその人に話したくなりました。この人に打ち明けてしまいたい。このモヤモヤを蚊帳の外に思いっきり解放したい。

そして少しずつ仕事での悩みを打ち明けました。

すると身体の芯からジワ~と何か熱いものをこみ上げてきた。

そして気づいた時には既に遅し。目から熱いものがあふれ出ていた。

その後、そのマスターご自身の経験をお話してくださった。それは僕の悩みと同じだった。

それを聞いて安心した。

この苦しみは僕だけじゃなかった。

気づいたら僕は孤独だった。

誰も頼れずにいた。

そんな奈落の底にいた僕をマスターは救い出してくれた。

もしそのお店に訪問していなかったら。

もしそのマスターに出会っていなかったら。

もしこの仕事をしていなかったら。

そう考えると全ては偶然の積み重ねの上に成り立っているのだと思います。

そしてその偶然は二度と僕の前に戻ってこない。

全てが一期一会なのです。

なので一回一回の経験を大切にします。 一回一回の人との出会いを大切にします。この一回だけの人生を大切にします。

ぜひ皆さんと一緒に後悔のない日々を送りたいです。よろしくお願いします。

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?