見出し画像

向井秀徳がカチガラスだったころ

今日は…今日ばかりはこのバンドについて語らねばなりません。

解散後に存在を知り、そして奇跡の再結成。

コロナ禍でうまく稼げなかったこと、

ライジングサン・ロックフェスに落とし前をつけれたことで

再び解散をするバンド。


福岡市博多区からやって参りました、NUMBER GIRLです。

    
  

衝撃のバンド・ナンバーガール

本日12/11、再び解散する

お読みの方はご存知の方もそうでない方もいらっしゃると思います、簡単な来歴をば。

1995年、福岡にて結成

1998年、上京。東芝EMIと契約

1999年、メジャーデビューシングル「透明少女」発売

2002年、解散

参照:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ナンバーガール

駆け抜けた7年。1年目から40本近いライブを行い、アメリカでのライブも行われた。さらにイースタン・ユースとの対バン、ライジングサン・ロックフェスティバルやロック・イン・ジャパン・フェスティバルにも参加するなど精力的な活動だったことと思う。

思う。

そう、わたしは当時のナンバーガールを知らない世代。

だけれど、今日の日を胸躍らせて迎えている。

 

2019年、再結成

 

そして本日12/11、再解散ライブが、初めてのライブになるのだ。

 

聞く人に衝撃を与えるバンド

意識せず目や耳に入る情報、それが吸収され自分の中に残ることは多々あると思います。ただ、ナンバーガールはその存在が大き過ぎた。

時代はビートルズの影響により、レスポールの温かみのある音が主流だったころ。

突然、向井秀徳のテレキャスが冷たくがなり出す。

当時の人は雷が落ちたくらい衝撃だったと思う。

なぜなら、2011年のわたしでも衝撃的だったからだ。
当時、パンクやロックが好きで、テレキャスの歪んだ音に慣れているはずだったのに、このバンドは何かがちがう。
ハッキリ言えば、初見、何を歌っているのか分からなかったし、うるさい音楽だった。先輩のおすすめだったこと、本当にカッコいいからというコメントが残っていたことで、もう少ししっかり聞いてみることに。
だんだんベースに引き込まれていく。なんだこの野太い音は。地鳴りか?ジャズマスターの祭囃子が、ドラムのお囃子が耳をつんざく。ボーカルの叫びに、テレキャスのがなりに魂を感じ始めた。そしたら頭に背中に、衝撃が走った。

もしかしたら、みんなそういった感想を抱いているのかもしれない。

椎名林檎嬢をはじめ、星野源、YUI、アジカン、ベボベや時雨など数多くの著名人が影響を受けたと公言をしている。この影響を受けたと意識している著名人も、きっと、身体に稲妻が走ったことだろうと思う。無意識下に置くには存在がデカすぎる。

そうして、今度は彼らの音楽が広くファンに受け入れられ、
意図してか意図せずか
ナンバーガールは音符の中に語り継がれる。
(アジカンのゴッチなんて「NGS」=ナンバーガール・シンドロームという曲を作っているくらいだし、ベボベのこいちゃんなんてガールや17歳と随所にぽさがチラついて、ナンバガが大好きなんだろうなぁという気持ち)

  

わたしのナンバーガール

ここからはわたしの体験したナンバーガールを語りたい。
やっと頭と身体の整理がつきつつある。
 

出会いは先輩のおすすめ

大学1年生の終わりか、2年生になりたての頃か。先輩とも仲良くなりはじめ、ライブを見ていくうちに、音楽の幅を広げたい、エルレ以外の音楽も知りたい!と思って先輩におすすめの音楽を教えてくださいと聞いてみた。
数人の先輩にきいて、3人はおすすめしてくださった。ナンバーガール、強い。
そのうち一人の先輩からは「もう解散してるんだけどね、sngwちゃん絶対好きだよー!ぜひ聞いてみて!」と言われ、期待120%でベスト盤とライブCDを借りた。


第一印象は「よくわからん」

感想は・・・既出のとおり。なんだ?掴みどころないな。うるさいな。でも絶対好きと言われたらな・・・とりあえず1周はしないと。という使命感で聞いていた。

あいかわらず、爆音が鳴り響く。
う〜ん、なんだろ?よくわからん。何を言ってるかもわからんし、伝えたいものもわからん。
今思い返せば、きっと初めて出会ったタイプの音楽だったからただただ戸惑っていたんだと思う。困惑、戸惑い、驚き。

ところが、『Cibbicoさん』が流れた時にシビれた。

おおお?!なんだこのベース。地鳴りみたいだ。
ギターもリズミックで、激しくて、シビぃ…この曲は好みだ。チビッコさん?盗人さん?なんばしよっと?段々歌詞の世界観にも引き込まれ始める。

そこからナンバーガールの楽しみ方がわかったように思う。

  

本能をついてくるコミュニケーション

これは今でもそうなんだけれど
結局、何を伝えたいのかは分からない。
でも、向井秀徳から湧き出た何かしらはバシバシと響いてくる。こちらが受け取る用意をしている、それを無視して広範囲で響かせてくる。散弾銃みたい。

さらに、なんとなくだけど、コミュニケーションの本質をついてるように思う。

何を伝えたいのかわからないのに?矛盾してるよ!というお声が聞こえる…
そうですね、そうなんです。
理性には理解できないから、何を伝えたいの?という感想になるんだけれど、ただ、ただ、本能に感情に訴えかけてくる。それって難しいことで、それって言葉を介してじゃ伝えにくいものだと思う。
一口に嬉しいと言ってもちょっとなのかとてもなのか、幸せで嬉しいのか悲しいけれど嬉しいのか、色んな嬉しいがある。でも、ナンバーガールの音楽はそれがガツンとまっすぐに伝わってくる。コミュニケーションの本質をついてくるバンドだなと思う。

   

omoide深いバンド

透明少女、IGGY POP FANCLUB、Cibbiccoさん、鉄風,鋭くなって、delayed brain、トランポリンガール…さまざまな曲を聞き、いろんな曲を好きになったが、琴線がビリビリに震えた曲がひとつある。
『omoide in my head』である。
最初からクライマックス。泣きのギター。感傷の渦に沈ませるメロディ。みんながもっている原風景を呼び覚まし、それに訴えかけ、何かを揺さぶり起こそうとしている、そんな曲。う〜ん、なんと形容していいものか…。少なくともわたしは重い蓋を閉じた何かを呼び覚まされたような感覚を味わった。

大学3年生、引退の時。
こんなに琴線を揺らす音楽はない、これまでの思いをぶつけるにはもってこいの音楽だと思った。ナカケンになれるとは思ってないが、やるだけやりたいと思った。
幸い、最高のメンバーを集めることができ、学内ではあるが外でのライブもできた。
この曲には、イントロでお客さんが「オイ!」と叫ぶところがあるのだが、それがまた魂を揺さぶる。見に来てくれた先輩たちが、わたしたちの鳴らした音でこの「オイ!」を叫んでくれた。魂が揺さぶられ、心が満たされた!!
引退する先輩が1曲ずつ選び、それをCDにまとめて後輩たちに贈るという伝統があるのだが、それにもomoide in my headを選ばせてもらった。それくらい大切な一曲。
本当に、大切な一曲となった。

  

奇跡の復活

時は流れ2019年。エルレが復活したのはその一年前、こんなにもすぐ幸せがあっていいのだろうか。
当時ナカケンが辞めたいと言い、四人でないとナンバーガールではないからと解散を決めたバンド。それが。再結成だなんて…

しかも笑っている????!

天地がひっくり返ったかと思った。

当時のヒリついたナンバーガールもいいけど、
ほほえんで笑い合うナンバーガールもいいな!!!!

活動休止でさえ、もしかしたら自然消滅がありえるというのに、ましてや人気のさなかに解散と決め込んだバンドである。再結成がなされるなんて微塵も思わない。

これは絶対にライブへ行かなくてはならない。

  

最初で最後のライブ

向井秀徳率いるZAZEN BOYZとナンバーガールの対バン'MATSURI SESSION'にもハズレ、ライジングサン・ロックフェスへ行くには交通費だけで10万がかかるため断念、その他ライブもタイミングが合わなかったりとなかなか縁がない。
しかし、とうとうツキが向いた。
最初にして最後、ナンバーガールの再解散ライブが当たったのである。

12/10深夜バスで東京まで向かい、うまく眠れず各サービスエリアで降りては乗り降りては乗り、昼前に東京に到着。昼に温泉でカチコチの体を癒し、富士そばを食べ、電車で横浜へ。

2022年、12月11日。ぴあアリーナMM。

およそ一万人規模。

さらに全国36箇所の映画館、スペースシャワーTVからも視聴ができるため、実際にはどれほどの人が再解散を見守ったことか。

物販でも長蛇の列。比較的スムーズに購入できたと思う。
和装の人、
ライジングサン・ロックフェスのジャンパーを着ている人、
ナンバガのグッズを身にまとっている人、
鬱屈してそうな人、
笑ってる人、
楽しそうな人、
神妙な面持ちの人、
一人で来た人、
夫婦で来た人、
若い人、
年上の人。
色んな人がいた。
現金とキャッシュで列が分かれており、右列と左列を間違えた時、若い男性が列に入れてくれた。並び直しをしなくて済んだのは彼のおかげです、ありがとうございました。
やさしい人もいた。

13時だか14時だかに物販販売スタート、遅れること1時間後我々も列に並びTシャツとステッカーを購入。昔のグッズを買うと、いつのライブに行ったか思い出せなくなるので、初ライブでは新しく出たグッズを買うようにしている。こだわり。
だからNEW NUMBER GIRLのTシャツを購入。黒地にシルバーの「NUMBER GIRL」という文字。スカしてんね〜。バリかっこよか。
友人はTシャツやステッカー、記録シリーズも購入。記録シリーズはライブ会場限定で販売されるライブアルバム。目的のものも得られて、しっかりお金を払えてご満悦。そりゃそうだよね、だって稼ぎたいって理由で再結成して、思ったより稼げなかったから再解散するんだもんね。

さて、物販で買ったバンTを着て、
コメダ珈琲で休息がてら糖分を摂取していると
良い時間になってきた。いざ出陣。

人はごった返していたが、比較的スムーズに入れた。タイミングがよかったのか待たされた印象はない。
マイナンバーで本人確認をし、同行者確認も終えて、アルコール消毒・検温を済ませる。
中に入ると、まずお花が迎えてくれる。
なんとグループ魂さんからお花が!あとはスペシャやユニバーサルなどゆかりのある会社から届いていたような記憶。妄想に変わってるかも(omoide in my headより)
すると、端っこで何かがチラつく。なんかみたことある感じ!

このテイストの絵、CDのジャケットとかで見たことある!

おそらくですが、向井秀徳氏が描いたもののようです。なんとも味のある絵。テキトーに描かれているようでちゃんとどうなっているか芯は喰っている。向井さんみたいですネ、なんちゃって。
足を進めてみると、プロジェクターでなにやら映し出されているエリアへ。おぉ、デジタルでメッセージを残せるのか!
「もっと稼げ!」気持ちは分かる
「最初で最後のライブ」同じ人も多いよなぁ
「再結成ありがとう!」同意!
あ、あの人絵が上手いなぁ。
この人こった書き方してんなぁ。
感謝、シンプルでいいな。等。
みんなの気持ちが爆発しており、見ていて楽しかった。写真撮ればよかったなぁ。人が多いのとライブが楽しみすぎて早く席に着きたかったので目に焼き付けた。

ここまで順調に快適に進んでいたが、唯一の失敗がある。
それは水分を買っておかなかったこと。まだ入ってると思ったペットボトルがもう5分の1くらいしか残っていなかった。ライブ久しぶりすぎてナメてました…
会場に自動販売機はなく、売店で売ってあるドリンクを購入するとのこと。あー、ワンコイン制じゃないからすっかり見落としてた!
結論、友人から水を分けてもらいことなきを得たが、汗もかくし、叫ぶし、息は上がるし、ライブの時はしっかり水分を用意しておくことを肝に銘じようと思う。死活問題。

肝心の売店では、謎のコラボドリンク(ピンクか赤のいちご?ドリンク)があった。
長蛇の列。
開演まであと十分。

・・・。

  

諦めて席へ。

さぁ、アリーナとはいえどの辺になるだろうかね〜!とウキウキで着席。う〜ん、マッチ棒を半分におったくらいの距離感!音響はバッチリそうな位置。左右にモニターがあり、見渡せば2階から4階の席までよく見える。
あぁ……願わくばこのエリアの最前列に行きたかった……!
チケットが取れて、アリーナで、音ズレもない席だったのでこれ以上わがままいうのはバチが当たりそうですが…もう少し近くて、4人をいっぺんに目視できる席がよかったなぁ。ヒトは欲深い生き物ですね。

さぁ、開演まであと五分。
撮影禁止ということで律儀に写真は控え。個人的に、セットを写真に収めるのが好きなので、出来れば撮りたかったけれど、ここはグッと我慢。
カメラ入りとのことだったので、円盤化に期待。(ライビュ・TV用カメラかもしれないけど…。)
最初は何をやってくれるんかな?北海道のラストライブではomoideだったし…などと話していると当然ワァッと会場が沸く。ん?まだ電気点いてるヨ!再度前方斜め下手側よりワァッと歓声。え?もしかして出てくる?ワッと笑い声。何が起こってるのか把握できず。おそらく向井秀徳氏が出てきた様子。これはライブビューイングやTV組に対するパフォーマンスしてるのかな?なんて推測していると

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

でっ、でてきた!!!!!

わっ、わっ、全然見えねえ!!!!笑

画面を見てみる。おお、映像作品でみたようなものが映し出される。もしかして幻?
ステージを見てみる。うおお、動いてる・・・人がいる・・・!

な、、、、ナンバーガールがいる、、、、!!!!!!!

わっ、たぶんひさ子さんだ!あれはthis is 向井秀徳!憲太郎さん、よく見えないな!アヒトさん全然わかんない!!わっ!わっ!!!!!
この現実をどう受け止めていいかわからないままライブが始まってしまった。

ここからは、こちらの方のセットリストを参考に進めていきたい。

まず、大あたりの季節。これは未履修でした、そして大体の曲は網羅しているつもりだったので、最初が知らない曲だとは思わず。びっくりした!

そのまま透明少女!!!!ッカーーーー!!!!たまらない!!
そしてomoide in my head。大好きな曲が2連チャン。もうわたしのライブは終わってしまった・・・!

このあたりで軽いMCを挟んだかな?
「福岡市博多区からやってまいりました ナンバーガールです。」がやっと聞けました・・感激!感無量!

ボルテージが上がる中でzegen vs undercover!ダウナーな雰囲気がばりヤバい1曲。体を揺らすのがきもちいい。
鉄風、鋭くなってで鋭利なギターを喰らい、eight beaterで飛び跳ねる!!
destruction babyでコントロール不能の気持ちになって、ナムアミダブツで成仏!!!!
するとCibiccoさん!!!!!憲太郎さんの重たいベースが響き渡る!!!本当に最高、気持ちよかった。やっぱりカッコイイです、この曲。シビれるベース!!!!
zegenからCibiccoさんまではベースがめっちゃカッコイイ曲続きだったからベース特集だったのかな(笑)下手側も体験したかったなぁ。walkmanを聞くとき低音を上げて聞いているからか、会場ではベースの音があんまり大きく聞こえなくて悔しかった。あの低い地鳴りを体に受けたかった。が、音は振動、振動はモノに吸収される、人が多くてあまり届かなかったのかなと理解する。。。。。。でも、やっぱり悔しいなぁ。笑

"桜のダンスで踊り狂え"的なMCからの桜のダンス!(記憶が曖昧)この曲はなんとなくしか知らなかったけど楽しかったし、ギターがかっこよかった。
水色革命もタイトルだけなぜか知っていた、後で聞いてみたらドラムを味わうと面白い曲だったのか・・・アヒトさんのドラミング・・・ッ、もったいないことした!!
そしてトランポリンガール!爽やかで激しい1曲。背高そうのざわざわと。
夏のさわさわとした美しい曲から、young girl 17 sexually knowingのざわざわとした哀愁をくらう。

どこでMCが入ったか・・・もう記憶にないな・・。ただ、「福岡市博多区からやってまいりました ナンバーガールです」は何回も何回も言ってくださった!嬉しい!!後半は聞き飽きるくらいには言ってくださいました。嬉しい。

delayded brainの妖しい雰囲気。この曲もベースがめちゃんこカッコよくて、ギターもイカしている。「思い出せ~~ん」の声の震え方もスキ、聞けて嬉しかった!こんがらがっているin my brain!
からのmanga sick!テンポが上がってテンションも上がる!恋なんてなんするの!
u-reiでまたも飛び跳ねて、MCへ。
このあとブレイクタイムがある。ただ休憩時間じゃない。気をつけろ!とのアナウンス。何々!?わくわくする。そして相変わらずの向井節!ナンバガのライブってこんな感じ!すごくイメージ通りでしっくりくる!!
そして澄んだギターが掻き鳴らされる!!透明少女!(ここではテンションが上りすぎて2回目であることに気づいていません。)

ブレイクタイムでは、SUPER YOUNGにのせて、新旧さまざまな写真のスライドショーが展開されている。ほうほう、休憩中でも楽しませてくれるなぁ!なんて思って見ていた。
あっ、これ最近のだ!うわーー若い!ひさ子さん本当に変わらんね・・・などと言い合いながら最後の1枚を待っていると・・・・

間の抜けた効果音とともに、

ナンバーガール

4人集合した

プリクラが映し出される。

・・・・・・

・・・

・・????!

一瞬だけキョトンとなるも、すぐに大笑い。
なんでwwwwwwwwwwwwwなんでプリクラwwww
めちゃめちゃ加工されて全員目がバケモンwwwwwwww
ひさ子さんとアヒトさんめっちゃ盛れてるしwかわいいww
ナカケンと向井秀徳はちょっと不気味さまであるけど・・・かわいいことするなぁwwwwwwwwwwwwww
会場もままウケ。そのうち拍手が巻き起こる。
ほんとーに、どんなライブだよww!

さて、この休憩という名のほっこりタイムも終わり。
未履修だったBLUTAL NUMBER GIRL、裸足の季節、「口禺」?、排水管もノリノリで楽しんだ。日常に生きる少女では、寒い日にコートを着る人は"多い"の部分、なんて言ってたんだろう?よく聞き取れなかった。けどライブ感あって最高だった。

どのあたりだろうか・・・
テレビかYouTubeか。以前、タバコを5本口に咥え、紙袋から拳銃を取り出し、カメラに向かって撃つというパフォーマンスをしていた向井氏。
なんと。
タバコを取り出し、チャッカマンで点火。
タバコを取り出し、点火。
タバコを取り出し・・。
あの煙はここからでもよく見えた。もっくもくである。
火を消し。
今度は葉巻に火を付ける!
あ、ちょっと煙たそう?なんか怪訝そうな顔してるなぁ。
そしておもむろに取り出す何か。

紙袋が、

また

出てきた。

おお!拳銃か!あれか!!!!あれか!!!!
会場でそう思った人も何人かいるはず。いや、もしかしたら拳銃のアレをご覧になっていたお客さんはみんな同じことを思ったはず。あの紙袋は!
するとどうだろうか。
出てきたのは
謎の人形。

拍子抜けした。なんだそれはwwなぜ人形なんだww
それから、ばいーーーーんと腕を伸ばしてみたり脚を伸ばしてみたり。よくわからんwwなんしよんさっとwwwwwなんばしよんさっとか全然わからんwwwwwww

そうかと思えば、ビロリンマンを置き、ひさ子さんの方へ。ミュートにしてジャックからケーブルを抜いてみたり。次に憲太郎さんの方へ。またも無言でミュート。憲太郎さんがつける。向井氏がミュート。つける。ミュート。我々は何を目撃しているのだろうか?????笑

このあたりの詳細は、こちらの方を参考にされたい。
きれいにまとめていらっしゃいます。

会場の緊張がとれたところで、
ここから、さらに、また、ボルテージが上がっていく!!

再度、透明少女。言わずもがなの盛り上がり(やっと、あれ?やったよな?という違和感を持ち始める)
ギターが鋭くうなりだす!TATTOありだ。激しい情動から一転、静まるところにシビれる。そしてまた段々鋭さが増してギターソロ!ひさ子さんが本当にかっこいい。
ドラムが轟く!向井秀徳氏のギターががなる。盛り上がらないわけがないタッチ。
I don't knowで会場が揺れる!!!!あの子の嘘を俺は知らない!!!!シンプルに刻まれるドラムのハイスピード・ビートと、ベース、ギターの絡みがたまらなくカッコイイ。ヴォーカルの叫びが客を揺らす、揺らす、揺らす!!!!

最高続きで終わった実感がなかった。ずっと、最高。かっこよかった。しか喋れなかった。

アンコールは比較的すぐに出てきてくださって、
はいから狂い、待ちに待ったIGGY POP FANCLUB、最後はトランポリンガールで幕を閉じる

・・・と思わせて、しぶとくWアンコール!
すぐに出てきて「客電は点けたたままでよかです。・・・・しつこい!」とのMC。
1度目の解散は「アンコールはやりません」と宣言し、本当にアンコールはされなかった。
2度目の解散は、向井氏に「しつこい」と言わしめるWアンコールまでやってくれた。
どっちもナンバーガールらしくて、本当にスキだ。

最後は「やっぱり あの子は 透明少女」とお茶目な口上で透明少女!
わたしもそうだけど、お客さんが盛り上がり方を学習したようで、会場が一体となったように強く感じた。ただ、すべてを出し切ったメンバーからは疲労の色が伺えたように思う。ぜひゆっくり休んでいただきたいです。

解散するというのに、悲しさのないライブだった。
いっそ清々しいまである。
おお、終わったのか!
そう思うのはきっと、わたしの中でナンバーガールは幻であり続けた時間が長いからだと思う。

 

実在したナンバーガール

さて。
こうしてナンバーガールを体験したわたしですが、
実はあまり心境に変化はない。

存在が薄くなってもいなければ、色濃くなることもない。

ただただ、
ナンバーガールが実在した、
という確認ができた。

諸行は無常。
常にありつづけるものなんて無いのである。

それだけのことであった。

  

しかし、それだけのことがあったおかげで、
青春の亡霊はふじに成仏されたのであった。

コピーした透明少女、omoide in my head、IGGY POP FANCLUB、全部を聞けたので本当にもう悔いなし。
強いてあげればナカケンの地鳴りベースを喰らいたかった。でもひさ子さんの研ぎ澄まされたギターをくらったので大満足である。

なんだろうか。
存在確認ができただけで満足であった。
まるでアイドルだな。

 

これからのこと

今後はそれぞれの活動がある。
でもきっと追いかけたりはしないんだろうなという予感がある。
わたしが好きなのは、ナンバーガールである憲太郎さんであり、アヒトさんであり、ひさ子さんであり、向井秀徳であるんだろうな。
これは、ZAZENやtoddleなどを体験していないからそう言えるのかもしれない。
けど、やっぱりナンバーガールが特別なんだろうなと、再解散ライブが終わった今はそう予感している。

ひとまず。
予定がつくならアヒトさんのライブには行きたいし、憲太郎さんのTwitterはフォローした。
 
もう少しだけナンバーガールに触れていたいのかもしれない。笑

  

さて!
ここまで長い長〜い、取り留めのない文章をお読みくださって、本当にありがとうごさいます。

残念ながらライブに行けなかった方はこれを読んで
ほんの少しだけでもライブの様子を味わっていただき、
奇しくもライブへ行けた同志はこれを読んで
あの時の熱や笑いを思い出していただけたら、
とても嬉しいなと考えております。

4日かけて追加したこのnoteのおかげで
わたしの気持ちもかなり整理されました。

やっぱりナンバーガールは最高だし、
もう二度と帰ってこないんだろうなという予感があっても
それでもナンバーガールは最高だったと思える。

音楽の視野を広げてくれたナンバーガール。
本当にありがとうございました。

  

あの子が赫色だったころ 俺は水色だった
あの子が新宿だったらころ 俺は新橋だった
俺がカチガラスだったころ……わかるか?わかるわけないよな。

きっと向井秀徳がカチガラスだったころ、
わたしは生まれる前で透明で、きっと透明少女だったと思う。

献杯!
.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?