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わたしはラーメンズが好きだ

三度の飯より好きとは言えませんが、
お二人の熱量が、モラトリアム期のわたしにドスッと。
心に刺さった。

もしかしたら、好きというよりは
「尊敬している」と表現した方がしっくりくるかもしれない。

常に見ているというよりは
何年かごとに急にラーメンズを欲する感じだし、
ギリジン氏、賢太郎さんを追いかけたりはしないし
ディスクを持っているわけでもない。

ファンと呼べるのか。

でもすごくぶっ刺さって、心になんか、大きななんかを
負ったというか、残したというか、与えられたというか・・・

平たく言うと、ラーメンズとは影響力が強い人達です。

 

我々は、片桐仁の魅力に巻き込まれる

ギリジン氏は、パフォーマー。

表情の豊さ、オリジナルで幅の広い表現力。
作品へ真摯に取り組む姿勢が美しい。
才能の外にある何か、たぶん舞台の女神に愛されているんだと思う。
賢太郎さんの枠の外をいく奇天烈さをもつ、生粋のパフォーマー。

賢太郎さんの奇才についてけるのは仁さんしかいない
という意味でも、唯一無二の存在だとわたしは思う。

見ていると面白い。

とかく、面白い。

たぶん、ギリジン氏と同じことをしても
わたしは同じだけ面白おかしくすることは出来ないし、
まずそういった発想が出てこない。

追い詰められても面白いし、
のびのびやっても面白いし、
賢太郎さんを笑わせようとしているときも面白い。
(その際は観客そっちのけ。でもその構図も面白い)

この立ち振舞に、賢太郎さんそして観客は巻き込まれてしまうのだ。

 

小林賢太郎の才能にぞっとする

この人は何を考えているのだろうか。
日々の「ちょっと変なこと」を積み重ねた結果が、この感性を生むのだろうか。
それともやっぱり、元来の才能だろうか。

賢太郎さんは脚本を手掛け、たしか演出も手掛けていたのかな?
しかも全部の舞台を。

少し長いが、深みにハマればあっという間の23分33秒。

発音、発声、声量、ものまね、パントマイム
(多分、耳も眼も優れているんだと思う)
表情、間のとり方、体躯の良さ、
パフォーマーとしての器用さ・芸の細かさも現れているが、
47都道府県分のアイデアをひねり出すことや
およそ14分後に解けるギミックや構成力。

天はこの人に何物を与えるのか。

ただ、この才能を抱えきれる器の大きさもすごいなと思う。よく受け入れていらっしゃる。

※ちなみにわたしは、賢太郎さんの「n」の発声が大好きです。
(「ナ行」とか「ン」とか。群馬のmより、何だのnが好き。)

 

採集

ぞっとするで言うと、これは「ゾッとする」作品。
微ホラー。

伏線の回収もきちんとされているし、緊張と緩和もしっかりされている。
会話のテンポも心地よく、お二人の演技力も高いから引き込まれてしまう。
ネタの振り幅がほんとうに大きい。

 

プーチンとマーチン

そして、こういう気軽に見れるネタもある。頭からっぽで見れる。

ネタの振り幅が大きいのも魅力・・・!
プーチンとマーチン2も好き。

 

銀河鉄道の夜のような夜

これはもう…本当にすごく好き。ぞっとするくらい痺れる作品。
星の描写があるからキラキラして感じる世界観。

小林賢太郎の才能にひれ伏したい一本。

 

ドラマチックカウント、日本語学校アメリカン、アレグレットなど
他にもご紹介したい作品はあるが、ひとまずおすすめしたい作品は以上。

賢太郎さんはパフォーマーを降りられてしまったが、
ラーメンズ作品のおもしろさは一生変わらない。

みなさんにもぜひ、作品の深みにハマっていただきたいです。

 

追伸:
いつか賢太郎さんの気まぐれで、
身体を傷めない方法で、
また舞台に上がられるお姿を見てみたいなと思います。

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